けんちゃん先生のくだもの知恵袋[メロン]

けんちゃん先生のくだもの知恵袋[メロン]

管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、果物の豆知識を教えてくれる「くだもの知恵袋」。今回は「メロン」についてあれこれ聞いてみました。それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!

※「くだもの知恵袋」では、一般的にくだものと認識されている果実的野菜も対象としています。


はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「バナナ」編、参考になりました~? 見てない方は、こちらからチェック💛さて、今回ご紹介するのは…

高級フルーツの代表格であるメロン。ウリ科・キュウリ属で、野菜に分類されますが、いちごと同じように果物として食べられることが多いため、「果実的野菜」と定義されています。4月頃から収穫が始まり、5〜7月にかけて旬を迎えるメロンの魅力をた〜っぷりお伝えします!

メロンの選び方(目利き)

●丸みがあり、ずっしりしたもの

メロンを選ぶときは、傷がなく、丸みがあって、ずっしりと重みがあるかをチェックしてみてください。品種にもよりますが、おいしいメロンはカットする前からほんのり甘い香りがしますよ💛 ちなみに、ネット(網目)付きのメロンの場合、ネットがきめ細かく、均等なものがおいしく生長している証! 選ぶ際はネットにも注目すると良いですよ~♪

メロンの保存方法

●常温保存が基本、夏場は野菜室へ!

●常温で追熟
メロンは追熟する果物です。「全体が固い」「つるがピンとしていて元気」「メロン特有の香りがしない」などのものは、まだ熟していません。常温で追熟させましょう。新聞紙などで包んで風通しのよい涼しい場所(20~25度くらいが適温)に置いておくと良いですよ〜!
※高温多湿や直射日光の当たる場所は避けましょう。

●完熟したら野菜室へ
新聞紙などで包んで冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。完熟したら、あまり日持ちしないのでなるべく早く食べてくださいね♪

●カットメロンは冷蔵庫へ
カットしたメロンは、ワタと種を取ってラップでピッタリと包み、冷蔵庫へ。 カットしたものは劣化しやすいため、できるだけ早く食べましょう。食べ頃だと思ってカットしたのにまだ果肉が固かった…という場合は、冷蔵庫に入れて、果肉が柔らかくなるのを少し待ってから食べてくださいね。

●一口サイズにカットして冷凍も可能

メロンは冷凍もできます!一口サイズにカットして、ラップで小分けにし、保存用袋に入れて冷凍庫へ。食べるときは半解凍にしてシャーベット状で食べたり、メロンスムージーにしてもおいしく味わえますよ〜♪

メロンのうれしい栄養

●ワタに含まれるアデノシンで血行促進!

アデノシンはメロンのワタ部分に多く含まれ、血液の流れを良くする働きが期待できます。種があって食べにくいかもしれませんが、ワタの部分も栄養がもったいないからぜひ捨てずに食べてくださいね〜♡

●βカロテンも豊富

果肉が緑色の青肉メロンには100gあたり140μgのβカロテンが含まれるのに対し、果肉がオレンジ色の赤肉メロンには、なんと100gあたり3,600μgも含まれています。赤肉メロンのβカロテン量はかぼちゃに匹敵するほど豊富なんですよ。
βカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚を丈夫にしたり、免疫力を強化したりするなど、美と健康を保つ働きが期待できると言われています。

メロンの「へぇ~」な豆知識

●メロンの“あの”部分で追熟度がわかる!?

1.つるのしおれ具合
つる付きのものは、つるのしおれ具合で追熟度が分かります! おすすめはつるの半分くらいがしおれて細くなっているもの。追熟が進んで食べ頃の合図です。また、つるが全体的にしおれているものは完熟しきっているので早めに食べましょう!

2.表面の色
品種によりますが、一般的なメロンは追熟すると、表面が緑色からやや黄色などの明るい色に変化します。

つると表面の色で、食べ頃を見極めてくださいね〜♪

●メロンは食べすぎると…?

メロンを食べすぎると、おなかをくだす可能性があることをご存じですか?メロンには水分が多く含まれており、冷やしたメロンを一度にたくさん食べると、腸の粘膜が刺激され、消化不良によって下痢を引き起こす可能性があるんです。高級品だからって欲張って食べすぎるのはノー! なんでも適量が大事ですね♪

●メロンを食べたら喉がイガイガ?
メロンを食べて、唇がぴりぴりしたり、喉のイガイガやかゆみが出たりした経験はありませんか? それには、メロンに含まれるククミシンというたんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)が影響しているかも!同じような症状が出た場合は食べるのをいったんやめて、様子をみてくださいね。

おすすめの食べ方

15年前にヨーロッパを旅行した時、ホテルの朝食でメロンと生ハムの組み合わせを初めて食べたんです♪ 甘みのあるメロンと塩気控えめの本場の生ハムは最高でした〜💛 あの味を思い出すと、あ〜ヨダレが〜♪ウフフッ

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嘉村健志(かむらけんし)さん

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja