けんちゃん先生のおやさい知恵袋[もやし]

けんちゃん先生のおやさい知恵袋[もやし]

管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は、「もやし」についてあれこれ聞いてみました。
それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!


はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「アボカド(外国産)」編、参考になりました~? 見てない方は、こちらからチェック♥
さて、今回ご紹介するのは…

季節を問わず、一年中スーパーなどに並んでいる「もやし」。炒め物や鍋物、汁物などいろんな料理に使えて、しかもお手頃なので、とっても重宝しますよね~♪ さらに、体にうれしい栄養もた~っぷり! そこで今回は、「もやし」の魅力を余すところなくお伝えしちゃいます♥

もやしの目利き

●ツヤとハリがあって、袋に水が溜まっていないもの

もやしを選ぶときは、ツヤとハリがあるものを選びましょう。しなっとしているものは、鮮度が落ちている可能性があります。また、もやしは鮮度や保存状態が悪いと水分が出てくるので、袋に水が溜まっているものは避けるようにしましょう!

●茎が白く、透明感があるもの

もやしの色も、鮮度の良さを見分けるポイントです。茎が白くて透明感のあるものは、鮮度が高い証拠! 逆に、茎の部分が茶色くなっているものは、鮮度が落ちている可能性が高いので要注意です。

もやしは現代の薬草

●疲労回復成分がた~っぷり

ひと昔前まで「もやしには栄養がない」と言われていましたが、実は、もやしには体にうれしい成分がた~っぷり♪ 中でも注目は「アスパラギン酸」。たんぱく質の素になるアミノ酸の一つで、アスパラガスから発見されたことから、この名がついているんですよ。このアスパラギン酸には、次のような働きがあると言われています。
・乳酸をエネルギーに変え、疲労回復につなげる
・利尿作用があり、アンモニアを解毒・排出する

細くてひょろっとした人のたとえにも使われるもやしですが、実はすごいパワーを備えているんですね~。なんだかキュンキュンしちゃいます💛

●そのほかにも、こんな栄養素が!
・カルシウム…骨や歯を作るために必要な栄養素
・カリウム…体の機能を調整し、血圧を下げる働きがある栄養素
・葉酸…造血を助ける。特に胎児には不可欠な栄養素
・ビタミンB1…体のエネルギーを作るために必要不可欠な栄養素
・ビタミンC…免疫力アップに効果があるとされる栄養素

ホント、もやしってすごいですよね~。「もやしには栄養がない」なんて、誰が言ったんでしょう!

もやしの上手な保存法

●爪楊枝一つで日持ちが良くなる!

もやしって、すぐに傷んでしまうイメージがありますよね。そこで大活躍するのが「爪楊枝」。もやしが入っている袋に爪楊枝で数カ所、小さな穴をあけると、もやしが呼吸できるようになり、日持ちが良くなりますよ。ちなみに、日持ちの目安は3~5日です。

●冷蔵保存は「野菜室」ではなく「冷蔵庫」で

もやしの保存に適した温度は3~5℃。野菜室は3~8℃と少し高めなので、もやしを保存するときは、冷蔵庫で保存するようにしてくださいね。
また、袋のまま冷凍庫に入れてもOK! 使いかけの場合は、洗って水気を切り、冷凍用保存袋に入れて空気を抜いて保存を。シャキシャキ感は損なわれますが、味染みが良くなりますよ♪

\けんちゃん先生のワンポイントアドバイス/

お湯に対して1%くらいの塩と酢を加えてゆでると、もやしの色がより白くなり、風味もアップします。ぜひ、お試しあれ~♪

profile

嘉村健志(かむらけんし)さん

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja