けんちゃん先生のくだもの知恵袋[レモン]

けんちゃん先生のくだもの知恵袋[レモン]

管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、果物の豆知識を教えてくれる「くだもの知恵袋」。今回は「レモン」についてあれこれ聞いてみました。それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!

※「くだもの知恵袋」では、一般的にくだものと認識されている果実的野菜も対象としています。


はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「グレープフルーツ」編、参考になりました~? 見てない方は、こちらからチェック💛 さて、今回ご紹介するのは…

レモンはお料理に使ったり、はちみつ漬けにしたり、飲み物に絞ったり♪ そのままだと酸っぱいので、アレンジしながら食事や飲み物に取り入れている方が多いのではないでしょうか? 今回は、そんなレモンの豆知識をた〜っぷりお伝えします。

レモンの選び方(目利き)

●色や形がきれいで重みがあるもの
きれいな黄色で、卵のような形をしているレモンを選びましょう。表面はできるだけ凸凹していないものがおすすめ。また、重みがあるものは果汁がたっぷりつまっている可能性大!
皮にハリがあるか? ヘタが緑色かどうか? も、新鮮さを見る上でポイントになります♪
※無農薬レモンなどの場合、黒い斑点があるものもありますが、味に影響はありません。選んでも問題ナシです!

レモンの保存方法

●乾燥を防いで野菜室か冷蔵庫で保存
レモンを新聞紙やキッチンペーパーなどで包み、ポリ袋に入れて野菜室や冷蔵庫で保存しましょう。2週間〜1カ月ほど保存可能です♪

●冷凍して飲み物にも大活躍
レモンは冷凍保存もできます! きれいに水洗いして皮ごと“くし切り”し、密閉袋などに入れて空気を抜き冷凍庫へ。
レモンサワーやハイボールなどのお酒に入れる際は、凍ったままのレモンをグラスに入れ、お好みのお酒を注いで。ソフトドリンクの場合は、オレンジジュースやストレートティーと合わせるのもおすすめです!
また、黄色い皮だけを刻んだりすりおろししたりして、ラップに包み冷凍保存しておけば、お菓子作りはもちろん、酢の物やあえ物、味噌と混ぜて西京焼き風にしたり、ジャムの中にちょい足ししたりなどなど!レモンの風味が出て、お料理のいいアクセントになってくれます♡


レモンのうれしい栄養

●なんと言ってもビタミンC
果物類の中でトップクラスのビタミンC含有量を誇るレモン。レモン100gあたりビタミンC100mgを含むんです。100に対して100と、と〜っても覚えやすいので頭に入れておくと役に立つかも♪
ビタミンCの働きは抗酸化作用が有名ですが、骨や腱などに必要なコラーゲン生成に必須の栄養素です。骨以外にも血管や歯などを健康に保ち、日焼け防止や免疫力維持にも効果が期待できます。

●乳酸の分解・代謝を促すクエン酸
レモンにはクエン酸も含まれます。疲労物質である乳酸の分解・代謝を促してくれる働きがあり、クエン酸のキレート作用によってカルシウムの吸収率をアップしてくれるんですって〜♪
※カルシウムを溶けやすい形に変える働きのこと

●すっぱ〜い香りの正体・リモネン
柑橘類特有の香りの正体はリモネンと言われており、嗅ぐとα波が出てリラックス効果が得られたり、免疫力の向上や、血流促進などが期待できるそうなんですよ。


レモンの「ヘぇ〜」な豆知識

●レモンが絞りやすくなる小ワザ2選!
▶40〜45℃のお湯に3分浸ける:レモンが柔らかくなって絞りやすくなります。
▶レモンを切るときはX切りに:​下の写真のように、レモン横にしてXを描くように4分割にカットすると、果汁が出やすくなります! ぜひ試してみてくださいね♡




●レモンでおいしく減塩!?
レモンの酸味には、塩味を感じやすくする効果があると言われています。例えば揚げ物やステーキなど、いつものお料理にレモンを絞って酸味を加えることでおいしく減塩できますよ〜♪




\レモンは皮を下にして絞ると…/

レモンの香り成分(リモネンやシトラール)は皮に多く含まれていると言われています。なので、皮を下にして絞ることで香り成分が出やすくなるんですよ〜! 果汁が皮を伝って香りを運んでくれる効果も♪
これ、実践しない手はないですよ。ツウな顔をして食卓で皮を下にして絞ってみてくださいね〜♡ウフフッ

profile

嘉村健志(かむらけんし)さん

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja