けんちゃん先生のくだもの知恵袋[パイナップル]

けんちゃん先生のくだもの知恵袋[パイナップル]

管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、果物の豆知識を教えてくれる「くだもの知恵袋」。今回は「パイナップル」についてあれこれ聞いてみました。それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!

※「くだもの知恵袋」では、一般的にくだものと認識されている果実的野菜も対象としています。


はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「レモン」編、参考になりました~? 見てない方は、こちらからチェック💛 さて、今回ご紹介するのは…

ほとんどが海外から輸入されていることもあり、一年を通して出回っているパイナップルですが、国産パイナップルは4月中旬から8月頃にかけて旬を迎えます。ジューシーですっきり甘くて、身近に南国気分が味わえる♡ 今回は、そんなパイナップルの豆知識をた〜っぷりお伝えします。

パイナップルの選び方(目利き)

●甘い香りがしてずっしり重たいもの
生のパイナップルは熟れると良い香りがしてくるので、皮から甘い香りがするものを選ぶとGOOD♪ 手に取れる場合は、ずっしり重みがあるものほど果汁が豊富な証拠です!  軽い場合は空洞があるかもしれません。
また、皮が固いものや、葉付きの場合は青々とした葉がシャキン!としているものほど、鮮度が良いと言われています♡

※パイナップルは追熟しないので、熟れたパイナップルを選んで、なるべく早く召し上がってください♪ ただし、追熟はしなくても酸味は抜けていきます。もし酸っぱさが気になる時は、少し置いてから食べてもいいですよ〜!

パイナップルの保存方法

●全体をペーパーに包んで保存
カットする前のパイナップルは、新聞紙やキッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫の野菜室で保存。カット後のものは、断面にピッタリとラップをして冷蔵庫で保存しましょう。

●ひと口大に切って冷凍して♪
パイナップルは冷凍もできます! 皮をむいてひと口大にカットし、密封袋に入れてから冷凍しましょう。



パイナップルのうれしい栄養

●生のパイナップルにはタンパク質分解酵素が!
生のパイナップルにはビタミンCやβカロテン、カリウム、食物繊維のほか、ブロメラインというタンパク質分解酵素も含まれています。パイナップルを食べた時に口がピリピリすることがあるのは、このタンパク質分解酵素が原因なんです。この酵素を生かして、すりおろしたパイナップルをお肉に漬け込むと、お肉が柔らか〜くおいしくなります♪

また、ゼラチン(コラーゲン由来のタンパク質)を使ってゼリーを作る場合、生のパイナップルを使うとゼリーが固まらないことがあるので要注意! あらかじめ60℃以上に加熱したパイナップルを使うと、酵素が失活して固まりやすくなりますよ〜。


パイナップルの「ヘぇ〜」な豆知識

●松ぼっくりがパイナップルの語源!?
パイナップルは英語で“Pineapple”と書きます。諸説ありますが、Pine(パイン)が松ぼっくり(松かさ)の意味で、Apple(アップル)がりんごのような酸味もあることから、こう呼ばれるようになったと言われています。松ぼっくりとパイナップルに接点があるなんてビックリ〜!!  でもそう言われてみたら、とても形が似てますね♪




●葉からパイナップルがまた生える?

果実の先端部分に生えている葉は「冠芽(かんが)」と言い、この部分を土に植えると、またパイナップルが生えてくるってご存じですか? 暖かい時期にきれいな葉(冠芽)が付いているパイナップルを手に入れたら、ぜひ下記の方法でチャレンジしてみて♪
うまく育てば、数年すると花が咲き、実がなるそうですよ〜。ワクワクッ

1. 葉(冠芽)の部分を切り落とす。
2. 芯の部分が見えるまで葉を5、6枚取る。
3. 観葉植物用の土などに植えて、土が乾燥しないように水やりをする(冬場は乾燥気味に)。
※春から秋に肥料を与えると実がつきやすい。

profile

嘉村健志(かむらけんし)さん

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja