けんちゃん先生のおやさい知恵袋[枝豆]
管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、野菜の豆知識を教えてくれる「おやさい知恵袋」。今回は、「枝豆」についてあれこれ聞いてみました。
それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!
はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「にんにく」編、参考になりました~? 見てない方は、こちらからチェック♥
さて、今回ご紹介するのは…
7~8月頃に収穫のピークを迎える夏の旬野菜「枝豆」。成熟(完熟)すると、大豆になることをご存じですか? 大豆と同じく、タンパク質やビタミンB1、カリウム、食物繊維などが豊富な食材なんですが、実は緑黄色野菜に分類され、体の調子を整えるもとになる「緑」のグループに分けられているんです。今回は、そんな大豆の赤ちゃん「枝豆」の魅力を、余すところなくお伝えしちゃいます♥
枝豆の選び方(目利き)
●鮮やかな緑色で産毛が密集しているもの
さやがふっくらとしていて、実がしっかり詰まっているもの、色も鮮やかな緑色で、表面の産毛が密集しているものは、鮮度の良い証。さやが白っぽくなっていたり、部分的に茶色くなっていたりするものは大豆に近い、熟した状態になっている可能性があるのでご注意を~。品種によっては、もともと茶色がかっているものもあります。
●大きすぎず、くびれのあるもの
さやの形がずん胴になっているものも、大豆に近づいている兆候のひとつ。さやにキュッ!とくびれがあるものを選ぶようにしてくださいね。枝付きの枝豆の場合は、葉っぱが青く、枝が茶色くなっていないものを選ぶのがポイントです♪
枝豆は栄養価の高い大豆の赤ちゃん!
●タンパク質が豊富で二日酔い対策にも!
大豆は「畑の肉」と言われるほど栄養価が高い食材ですが、大豆の赤ちゃんである枝豆も同様に、栄養バランスに優れた体にうれしい野菜です。枝豆100gに含まれるタンパク質の含有量は、たまご1個とほぼ同じの約6g(スゴイ!)。体づくりに欠かせないタンパク質を、いろんな料理に使える枝豆で手軽に摂れるのはうれしいですよね。
また、枝豆のタンパク質に含まれる「メチオニン」は、ビタミンB1、ビタミンCと共にアルコールの分解を促し、肝機能の働きを助けてくれるアミノ酸の一種。二日酔いを防止する働きがあると言われているんですよ。ビールのお供に枝豆が選ばれるのも納得!ありがたいですね~♪
●豆類と野菜の栄養をいいとこどり♪
大豆は豆類ですが、枝豆は野菜類に分類されます。タンパク質やイソフラボンなど豆類に多い栄養素の他に、枝豆は大豆のように熟していない分、野菜に含まれるビタミンCやβカロテン、葉酸などの栄養素もたっぷり含んでいるんです♪豆類と野菜類の栄養素を両方摂れるなんてステキ💛
枝豆の上手な保存法
●枝豆は鮮度が命!
枝豆は鮮度が落ちやすいので収穫したてに食べると一番おいしいのですが、保存する場合は、新鮮なうちにゆでるか、冷凍保存するのがおすすめ♪また、枝付きのものは比較的日持ちしますが、それでも日々鮮度は落ちるのでなるべく早く食べてくださいね💛
・ゆでる場合
ゆでた後に粗熱をとり、冷蔵庫で保存。なるべく早く召し上がれ♪下記でレシピを紹介している蒸し焼きの場合も同様。
・冷凍保存する場合
枝豆はさや(生)のまま、冷凍保存できます。
手順1. さや付きのまま枝豆を水洗いする。水気をきり、キッチンペーパーなどで拭く。
手順2. 密封袋に入れ、空気を抜いて閉じる。冷凍庫で1カ月ほど保存可能
枝豆のおいしい食べ方
●フライパンで蒸し焼きするのがおすすめ💛
5分で出来る枝豆の蒸し焼きレシピ。枝豆に含まれるビタミンCを効率よく摂取したい方にもおすすめです。ぜひお試しあれ~♪
【材料】2人分
・枝豆(さや付き)…約500g
・塩…大さじ1
〈A〉
・塩…大さじ1
・水…大さじ5
【作り方】
1. フライパンに枝豆、塩大さじ1を入れて揉み洗う。水を加えてすすぐ。
2. 水を捨て、〈A〉を加えてよく混ぜる。
3. 蓋をして中火で5分、蒸し焼きにする。
4. ザルにあげて水分を切ったら、お好みで塩を振って召し上がれ♪
profile
嘉村健志(かむらけんし)さん
管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja