けんちゃん先生のくだもの知恵袋[桃]

けんちゃん先生のくだもの知恵袋[桃]

管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、果物の豆知識を教えてくれる「くだもの知恵袋」。今回は「桃」についてあれこれ聞いてみました。それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!

※「くだもの知恵袋」では、一般的にくだものと認識されている果実的野菜も対象としています。


はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回の「さくらんぼ」編、参考になりました~? 見てない方は、こちらからチェック💛さて、今回ご紹介するのは…

ジューシーで甘く、香りも抜群の愛されフルーツ「桃」♪ 梅雨が明けて暑さが増してくる7月から8月にかけて旬を迎えます。ただおいしいだけではない、桃の魅力をた〜っぷりお伝えします!

桃の選び方(目利き)

●丸みがあって色づきが良い♪
ふっくらと丸みを帯び、ツヤがあって、形が左右対称のものがおすすめ。品種にもよりますが、一般的な桃は赤色が濃く色づき、桃のお尻(着色していない)部分の白色がはっきりしています。色づきが良い桃は太陽の光をしっかり浴びているため栄養豊富で甘みが強い可能性大! 収穫時期に快晴が続くと、濃厚な味の桃になりやすいんですよ〜♪

桃は指先で表面を少し押しただけで、しばらくするとその痕が黒ずんできます。桃に触る際はソフトタッチで♪ 優しく扱ってあげてくださいね。

桃の食べ頃は、ヘタ側付近の色でチェック。緑から白、黄色へと変化したら食べ頃(渋味や酸味が抜ける)のサインです。好みの硬さになるまで待つのもアリですよ〜💛

冷暗所や冷凍で!桃の保存方法

●冷暗所で保存!食べる前に冷やして
桃は冷蔵保存がとっても苦手。基本的には風通しの良い冷暗所で保存するようにしましょう。また、冷やしすぎると甘みが落ちてしまうので、食べる1〜2時間前に冷蔵庫で冷やすとおいしくいただけます。ちなみに、温度変化に弱く傷みやすくなるので、常温で売られていたら常温保存、冷蔵で売られていたら冷蔵保存がおすすめ。桃はデリケートなので、大事に大事に扱ってくださいね♡

●皮がついたまま丸ごと冷凍も可能!
すぐに食べない場合は、冷凍保存もおすすめ!水洗いして水分を拭き取り、皮のままラップで包んだら、フリーザーバッグに入れて空気を抜き、冷凍庫へ。冷凍保存すると解凍するときに皮もむきやすくなりますよ♪

カットしたい場合は、皮をむいて食べやすい大きさにカットし、レモン汁をかけてからフリーザーバッグに入れ、空気を抜いて冷凍庫へ。レモン汁のビタミンCや酸味のおかげで桃の変色を防ぎ、甘みも引き出します!食べるときは自然解凍して召し上がれ〜💛

体にうれしい桃の栄養

●美容効果も!?食べてうれしい桃の栄養
桃には体を酸化(サビ)から守ってくれるビタミンEを始め、体内の余分な塩分を排出し、むくみ改善に効果が期待できるカリウムが多く含まれています。さらに、便通改善や急激な血糖値の上昇を抑え、血中コレステロール値を下げる働きがある食物繊維も豊富!桃って見た目もかわいくて味もおいしいのに、健康や美容にうれしい栄養もたっぷり含まれていて、これはもう食べるっきゃないですよね〜♪ウフフッ💛

●皮に多く含まれるカテキン
桃の皮に多く含まれるのがカテキン。カテキンはポリフェノールの一種で、強い抗菌作用があります。緑茶ほど多くないとはいえ、桃に含まれているのは意外ですよね。皮まで食べたことがないという方は、表面をしっかり洗ってから食べると、みずみずしさがあって食べやすくなりますよ♪ぜひ、皮ごと食べて桃の栄養を丸ごと味わってくださいね~!

桃の「へぇ~」な豆知識

●桃を1カ月も保存できちゃう!?
デリケートで傷みやすい桃。先述の通り、冷蔵は苦手なのですが、空気にふれないようアルミホイルでピッタリ包んで野菜室に入れておくと、なんと約2週間から1カ月保存することができるんです(びっくり~!)。これは、アルミホイルで包むことによって、乾燥や空気による酸化を防止できるから!野菜室の環境にもよるため、できるだけ早く召し上がることをおすすめしますが、どうしてもすぐに食べられないときはこの方法を試してみてくださいね♪

●皮むきが簡単にできちゃう裏ワザ

【湯むきでカンタン皮むきの手順】
1. 桃のてっぺんに軽く十字の切り込みを入れる。
2. 沸騰したお湯に20〜30秒つける。
3. 氷水(または冷水)の入ったボウルに入れ、切り込みからヘタに向かって手で皮をむく。

気持ちいいほどツルンとむけるので、お手軽すぎて毎日でも桃を食べちゃいそう❤な〜んて、そんなの贅沢〜っ。ウフフッ♪

profile

嘉村健志(かむらけんし)さん

嘉村健志(かむらけんし)さん

管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja