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けんちゃん先生のたべもの知恵袋[緑茶]
管理栄養士のけんちゃん先生こと嘉村健志(かむらけんし)さんが、食べ物の豆知識を教えてくれる「たべもの知恵袋」。今回は「緑茶」についてあれこれ聞いてみました。それでは、けんちゃん先生お願いしま~す!
はいは~い!
みなさん、こんにちは~♪ 前回のたべもの知恵袋「ヨーグルト」編、参考になりました~? 見てない方は、こちらからチェック♡ さて、今回は…

今年も新茶の季節がやってきました。緑茶は一年中楽しめるものですが、やっぱり新茶(一番茶)の爽やかな香りや味わいは格別ですよね。今回は、そんな緑茶の豆知識をた~っぷりお伝えします!
緑茶も紅茶もウーロン茶も元は同じ!?

緑茶や紅茶、ウーロン茶が、実は同じ茶葉から作られているってご存じでしたか?違いは、茶葉をどれだけ発酵させるかなんです!
簡単に言うと、発酵させたものが「紅茶」、半発酵させたものが「ウーロン茶」、そして発酵させないものが「緑茶」。発酵の度合いによって、こんなにも味や香りが変わるなんて、面白いですよね〜。
緑茶は何歳から飲んで良い?

厳密な基準はありませんが、一般的には離乳食完了期(1歳〜1歳半ごろ)から緑茶を飲ませている方が多いようです。
とはいえ、緑茶にはカフェインが含まれているため、初めて飲ませる場合は水で薄めたり、少量から始めるなどの工夫をしましょう。
ちなみに、以前お茶屋さんから教わったのですが、急須で淹れた緑茶には「甘味」「旨味」「酸味」「苦味」などさまざまな味わいが含まれていて、お子さんの味覚を育むのにぴったりなんだとか。3歳くらいまでに緑茶の味を体験させてあげることは、食育の一環にもなりそうですね♪
緑茶の気になる栄養

緑茶といえば、カテキンが多く含まれていることで有名ですよね! カテキンはポリフェノールの一種で渋み成分のもとなんですが、その中でも、特に注目したいのがエピガロカテキンガレート(EGCG)! ちょっと舌を嚙みそうな名前ですが、エピガロカテキンガレートは強い抗酸化力を持ち、血圧の上昇や活性酸素の生成を抑制すると言われています。この渋み成分は太陽をたくさん浴びた煎茶、特に二番茶、三番茶に多く含まれているんですよ〜。
また、カテキンは高温(80℃以上)で抽出すると多く出ると言われています。一方で、低温(50℃以下)で抽出すると、テアニンなどの甘みや旨味成分が出やすく、まろやかな味わいの緑茶になります。緑茶をそのまま飲むのはもちろん、お茶でうがいをすると風邪や口臭予防の効果も期待できるのでおすすめです!
さらに、緑茶にはテアニンというアミノ酸の一種である旨味成分も含まれています。テアニンにはリラックス効果や集中力を高める働きがあると言われているので、緑茶を飲むとなんだかホッとするのは、テアニンのおかげかもしれませんね。ウフフッ♡
鉄分をとりたい方は食中・食後の一服に注意!

食事中や食後には緑茶で一服、なんて方もいると思います。そんな方に知っておいてほしい豆知識!
もしレバーやアサリ、納豆、きくらげなど、鉄分を含む食材を食べたときは、すぐに緑茶を飲むのは避けましょう。緑茶に含まれる渋み成分の「タンニン」が鉄分の吸収を妨げると言われています。
鉄分を含む食事や鉄剤を服用する際は時間を30分ほどあけるのがおすすめ。せっかくとった鉄分を逃さないでくださいね♡ 鉄剤などの服用については医師や薬剤師などに相談してください。
香り移りに注意!緑茶の保存方法

緑茶は、開封したら直射日光が当たらない冷暗所で保存しましょう。酸素や湿気、熱、紫外線に弱くて酸化しやすい上、においが移りやすいので、茶筒や密封袋など気密性の高い容器に入れて保存するのがおすすめです。理想は開封後早めに飲むことですが、なるべく半月から1カ月を目安に飲み切ってくださいね!
未開封の茶葉なら香り移りの心配が少ないため冷凍保存もできます。 開封後の茶葉でも茶筒や密封袋などに移せば冷凍保存できますが、茶葉は繊細なので早めに飲み切るのがGood!冷凍した茶葉は冷凍庫から取り出したあとすぐに開封せず、常温に戻してから開けると品質を保ちやすくなりますよ♡
出がらしまで活用!お茶ふりかけの作り方
茶葉自体にβカロテンやビタミンKなどが含まれるので、茶葉までおいしく食べられるレシピもご紹介しておきますね!
緑茶を飲んだ後の出がらしの茶葉で作れるので、ぜひを作ってみてください。炒ることで香ばしさも出ますよ〜♪
●お茶ふりかけの作り方

〈材料〉
・出がらしの茶葉…大さじ2〜3
・塩…小さじ1/2
〈A〉
・かつお節(薄削)…大さじ2
・いりごま…大さじ2
・ちりめんじゃこ…大さじ1(あれば)
〈作り方〉
1. フライパンに出がらしの茶葉と塩を入れ、弱火で3〜4分炒める。
2. 水分が減ったら〈A〉を加え、1〜2分炒めて完成!
3. 粗熱が取れたら容器に入れ、冷蔵庫で保存する。


profile

嘉村健志(かむらけんし)さん
管理栄養士・料理研究家。「料理で色褪せない思い出を」をテーマに、福岡市と山口市で初心者向け料理教室を主宰。“けんちゃん先生”として、テレビ番組や食育イベントでも活躍している。
http://neowing-ht.com/
〈Instagram〉
https://www.instagram.com/kenshikamura/?hl=ja