健康を願う「思い」を伝える、漬け物の作り方【味噌酒粕漬け編】

健康を願う「思い」を伝える、漬け物の作り方【味噌酒粕漬け編】

味噌酒粕漬けとは?

「味噌酒粕漬け」とは、味噌と酒粕を合わせて作る漬物のこと。チャックシール付きの袋に入れて軽く混ぜて漬け込むだけで、手軽に作ることができます。野菜はもちろん、魚や肉とも相性がよいのも「味噌酒粕漬け」の魅力。今回は福岡県筑紫野市でぬか漬け教室を開いている永野懐(ながの なつき)さんに、作り方のポイントやおすすめの食材を教えてもらいました。

基本の材料とおすすめの食材

【材料】
〈A〉
・酒粕…100g
・味噌…80~100g ※味噌の塩度によって分量を調整してください

●おすすめの食材 ※漬ける食材はお好みで変更可
・野菜(大根や人参、きゅうりなど)…〈A〉に対し、合計200~250gになるように
・ゆで卵…2~4個
・魚の切り身(鮭・鯛・ブリなど)…1~2切れ

作り方と漬け方アレンジ

【作り方】
1. チャックシール付きの袋に酒粕と味噌を入れて軽く混ぜ、床を作る
2. 大きめにカットした野菜(例/大根1/4本、人参1/2本など)を(1)の中に入れ、味噌酒粕になじませる
3. 空気を抜いて袋を閉じ、冷蔵庫で一晩~2、3日ほど置く
4. 野菜を取り出し、さっと洗うか味噌酒粕をキッチンペーパーで拭き取って、食べやすい大きさに切って盛り付ける
5. 袋に残った野菜の水分で柔らかくなっている味噌酒粕の床に、ゆで卵をなじませ、一晩~2、3日ほど置く
6. 袋からゆで卵を取り出して、味噌酒粕が付いた状態のまま半分に切って盛り付ける
7. さらに袋に残った味噌酒粕に、魚や肉をなじませ、1、2日ほど置く
8. 味噌酒粕を軽く拭って、魚焼きグリルやフライパン、オーブンなどで焼く

おいしく作るコツ

・酒粕が練り粕の場合はそのままでも良いですが、板粕の場合は日本酒またはみりんなどで少し柔らかくしておくと作業しやすいです。
・使用する味噌は米味噌、麦味噌、合わせ味噌などがおすすめ。豆味噌は不向きです。
・酒粕と味噌を混ぜたら、野菜→卵→魚・肉の順番で漬けていきましょう。野菜を取り出したら床が野菜の水分で柔らかくなっています。その状態の床にゆで卵を漬けるとなじみやすくなります。


教えてくれたのは

profile

永野 懐(ながの なつき)さん

永野 懐(ながの なつき)さん

漬匠なが野代表。発酵食料理研究家。ぬか漬けをはじめとした発酵食の素晴らしさを伝えるため、福岡県筑紫野市にある「ふところ庵」で料理教室を開講している。ローフードマイスター1級。

●永野さんのInstagram
https://www.instagram.com/natsukisjy/