時短の秘訣は収納にあり! 第1話:まずはおさえておきたい、片付けの基本

時短の秘訣は収納にあり! 第1話:まずはおさえておきたい、片付けの基本

(写真)現在の園藤さんのお宅のリビング。「片付けが苦手でも、コツさえつかめば家族の人数や子どもの年齢に関係なく、きれいな部屋を保つことができますよ」と園藤さん。

“美収納コンシェルジュ”として、福岡を中心に活躍中の園藤ふみさん。もともと整理整頓が不得意だった上に、産後うつで数年間、全く部屋を片付けられなかった園藤さんですが(その経験談はこちら)、今は当時の経験を生かし、幅広く収納のアドバイスを行っています。
2人の子どもを育てながら美収納コンシェルジュとしてのお仕事もこなしてきた園藤さんいわく、「片付けや収納は家事の時短に直結しているんです!」とのこと。時短につながる効率的な収納のために、まずは片付けの基本となる考え方を教えていただきました。

いるものといらないものを区別し、不要なものを捨てる


部屋の中にモノがあふれていて、どこから手をつければいいのかわからない。多くの人は、家の中のそんな状況から、なかなか片付けられないのではないでしょうか?

園藤さん:
「部屋を片付けるためにも、時短につながる収納をつくるためにも、まずはモノの整理が不可欠です。いるものといらないものを区別して、いらないものを処分するところから始めます。片付けが苦手な人の多くは、なかなか捨てられずにモノがあふれていることがほとんど。『いる・いらない』の判断は、1年以内に使ったか使っていないか、着たか着ていないかを目安にするといいでしょう。1年間以上、手に取っていないモノのほぼ9割は不要なものですし、今後とっておいても、ほとんど手に取ることはありません。『いつか使うかも』『いつか着るかも』の『いつか』が来ることはないと思ってください(笑)」

できるだけモノを増やさないこと

モノが多くなりがちなキッチンも、園藤さんのお宅はすっきり!

最近は100円ショップやファストファッションなど、安くて良いものが手軽に買えるようになり、モノも増えてしまいがち。それも家が片付かない原因の一つだと園藤さんは語ります。

園藤さん:
「片付けはダイエットと同じです。食べ過ぎない、つまり不要なモノを極力持たない(入れない)こと。100円ショップやファストファッションのお店に行くと、必要でなくても、安いからとつい買ってしまうことがありませんか? でも、結局使わなかったり、家の中に同じようなものがいくつもあったり。そうやっていつの間にか増えたモノを管理しきれずに片付けられなくなってしまうんです。

モノの量は収納スペースに合わせて決めておき、そこからはみ出ないように常にチェックすること。1つ買ったら1つ減らすようにしてください」

モノの置き場所は家族全員にわかる定位置に


園藤さん:
「不要なモノを処分したら、とっておくモノの置き場所をきちんと決めましょう。片付かない家は、モノの“住所”が不定になっていることがとても多いんです。

片付けの基本は、『出したら戻す』です。そのためには、モノの住所をきちんと決めてあげること。収納場所は必ず、自分だけでなく家族全員がわかる場所にしましょう。子どもに『あれはどこ?』と聞かれて親がいちいち出し入れしていては、いつまでたっても家事の時短にはつながりません。それに、戻す場所を共有しておかないと、子どもに『片付けなさい!』といくら言っても、子どもはどこに片付けていいのかわかりませんから」

片付いた気持ち良さを、家族全員で味わう


園藤さん:
「『ここは絶対に散らかしたくない』という場所があれば、家族にもそれを伝えておきましょう。わが家ではダイニングテーブルの上には何も置かないことを決めています。そうやって、片付いている気持ち良さを家族にも実感してもらうと、家族も『よし!キレイにしよう』という気持ちになるはずです」

収納のスタイルは、家族とともに変化する

子どもがよく使う折り紙や色鉛筆は、子どもが自分で取り出しやすいように、
棚の一番下の段に収納されています。

さらに、「収納のスタイルは家族の成長とともに変化していくべき」とも。

園藤さん:
「子どもが小さいうちは、子どもでも出し入れしやすいよう、押し入れや棚の下の方に。中学生になるともう少し高い位置にという具合です。

例えば、小学生ぐらいの子どもはダイニングテーブルで勉強することが多いと思いますが、そんな時は子どもの本や勉強道具の収納スペースを、子ども部屋ではなくテーブルの近くに設置した方が効率的です。中学生ぐらいになって、自分の部屋で勉強するようになったら移せばいいんです。

こんなふうに、収納場所は家族の成長に合わせて使いやすいようにフレキシブルに変えてあげることも大切。そのためには、家族の成長や使い勝手を日頃からしっかり観察しておきましょう」

片付けは小さなスペースから始める


園藤さん:
「片付けを始める際に、クローゼットやキッチンなど、いきなり大きなスペースから手をつける人が多いようですが、実はこれが失敗のもと。大がかりな場所の片付けは時間も手間もかかるので挫折しがちです。

まずは引き出しの中とか洗面台の下とか、手軽にできる小さなスペースから始めてください。『私にも片付けられる』という自信がつくと同時に、スッキリと片付いた気持ち良さを素早く味わうことができるからです。

私は、片付けが苦手な人にはよく、まずは財布の中の整理をすすめます。財布の中を見れば、不要なレシートやカードなどがあふれているなど、その人のクセがよくわかります。
まずはお財布、次にいつも使うカバンの中を整理。そして家の中というふうに段階を踏めば、片付けのコツもよりわかるようになります」

園藤さんによる片付けの基本、「なるほど!」と納得できることも多かったのではないでしょうか。第2話では、具体的に家事の時短につながる機能的な片付けについてお話をお聞きします。

profile

園藤ふみ(えんどうふみ)さん

園藤ふみ(えんどうふみ)さん

美収納コンシェルジュ。片付けメンタルコーチ。3年間にわたる産後うつの経験を経て、整理収納アドバイザーの資格を取得。現在は福岡を中心に個人宅で整理や収納、行政や企業での講演会やセミナーを手がける他、テレビやラジオ、雑誌などのさまざまなメディアで活躍。著書に「男前収納でキレイになる片づけのコツ」(きずな出版)。

・美収納コンシェルジュ
 https://www.bisyuno.jp