時短の秘訣は収納にあり! 第3話:アイデアいっぱい!園藤家の時短収納

時短の秘訣は収納にあり! 第3話:アイデアいっぱい!園藤家の時短収納

“美収納コンシェルジュ”園藤ふみさんに、時短につながる収納術について第1話第2話でさまざまなお話を伺いました。最終回の第3話では、園藤さんがご自宅で実践している時短収納のアイデアについて、さらにいくつか紹介していただきます。

子どもが普段、よく使う道具はまとめて収納


園藤さん:
「子どもが普段よく使う道具は、鉛筆類、紙類など種類ごとに分け、立てて収納できるボックスにまとめ、本棚などに収納します。これなら、子どもが自分でボックスごと取り出してテーブルや机の上で使い、終わったら無造作に道具をボックスに放り込んで、そのまま定位置に戻せばいいので手間もかかりません」

こまごましたおもちゃ類は、透明な瓶に入れて収納を


園藤さん:
「こまごまとした子どものおもちゃ類は、引き出しにはしまいにくいし、あちこちに散乱してなかなか整理がつきませんよね。そんな時は、透明な瓶がおすすめです。中身がひと目でわかるし、出し入れもラクチン。カラフルな色のおもちゃは、あえて出しっぱなしにしておいてもお部屋のかわいいアクセントになりますね」

放置しがちな衣類などのために「放り込みカゴ」を準備


園藤さん:
「例えば、1度着てもすぐには洗濯しないパジャマなどは、脱いでそのまま放置しがち。そんな時のために用意しているのが『放り込みカゴ』。1度着てもまだ着る服やパジャマなどをポンポン放り込むためのボックスです。

ソファーの影になる場所など、できるだけ目立たない場所に置けば部屋が見苦しくならないし、これなら小さな子どもでもできますね。かごはラタンなど通気性の良い素材のものがおすすめです。

毎日のことですから、『なんでもきっちり』はなかなか大変。こういうゆとりを作ってあげると、家族も気楽ですし、見た目はすっきりするのでいいですよ」

書類はキッチンの目につく場所にまとめて貼っておく


園藤さん:
「請求書や学校の行事、気になるイベントのチラシなど、“現在進行形”の書類はすべて、もっとも目につきやすいキッチンの壁にペタペタ貼るようにしています。

ちなみにこの壁は冷蔵庫の反対側。台所仕事の途中でもふと思いついた時にチェックできるし、1日に何度も目が行く場所です。

このような書類を引き出しに収納してしまうと、大事な用件をうっかり忘れてしまったり、探し出すのにかなりの時間と手間がかかったりしてしまうのです」

キッチンには、台所関係の資料やレシピ本も収納


園藤さん:
「すでにお話しした通り、いつも使うモノはいつも使う場所により近いスペースにしまうのも時短収納のコツ。

私は、キッチンで使う資料のスクラップや愛読しているレシピ本なども、ジャンルごとに分けて台所の食器棚に収納しています。『食器棚に資料や本?』と思われるかもしれませんが、食器棚に食器以外のモノを入れてはいけないわけではありません。必要に応じてサッと取り出せるのですごく便利ですよ」

冷蔵庫の野菜室の仕分けには、厚めの紙袋が重宝


園藤さん:
「いろいろな野菜がごちゃごちゃしがちな冷蔵庫の野菜室の仕分けには、厚めの紙袋がとても便利です。自立するし、汚れたら取り換えればいいのでオススメ。紙袋の内側にポリ袋などを重ねてできるだけ紙袋が湿らないようにして、葉物類、根菜類など種類別に分けて整理しておきます」

台所の収納スペースには、器や調理道具を詰め込みすぎない


園藤さん:
「食器棚や調理器具などをしまう台所の収納スペースは、多くのご家庭でモノを詰め込みすぎる傾向にあります。
モノが多いとそれだけ出し入れに時間がかかり、使いにくくなってしまうのは当然のこと。こんなふうに、どこに何が収納されているかひと目でわかるすっきりとした収納を工夫しましょう。

普段よく使うモノは手の届きやすい場所に、あまり使わないモノは手の届きにくい高い位置にしまうことも基本です。

さらに、例えばお菓子作りの道具など、同じ種類のモノはできるだけ一緒に収納しておくと、使う時にまとめて取り出せて便利。この時、こまごましたモノは、取っ手付きのケース(上の写真、棚の左側参照)にまとめて入れておけば、高い位置にしまっておいても出し入れしやすくなります」

もともと片付けが苦手だったという園藤さんですが、ご覧の通り、時間と手間をかけない工夫が詰まった収納で、ご自宅は見事にスッキリ。とはいえ特別な道具を使うなど、難しいテクニックなどは一切なし。

今すぐ実践できる盛りだくさんのアイデア、みなさんもぜひ参考にして時短収納にチャレンジしてみてください!

profile

園藤ふみ(えんどうふみ)さん

園藤ふみ(えんどうふみ)さん

美収納コンシェルジュ。片付けメンタルコーチ。3年間にわたる産後うつの経験を経て、整理収納アドバイザーの資格を取得。現在は福岡を中心に個人宅で整理や収納、行政や企業での講演会やセミナーを手がける他、テレビやラジオ、雑誌などのさまざまなメディアで活躍。著書に「男前収納でキレイになる片づけのコツ」(きずな出版)。

・美収納コンシェルジュ
 https://www.bisyuno.jp