時短の秘訣は収納にあり! 第2話:時短収納の最大のコツは、家族を巻き込むこと

時短の秘訣は収納にあり! 第2話:時短収納の最大のコツは、家族を巻き込むこと

あれこれ忙しい日々の中で、より効率的に家事をすすめ、できるだけ自分の時間をつくる。そのための大きなカギとなる収納について、福岡を中心に活躍中の“美収納コンシェルジュ”園藤ふみさんにお話をお聞きしています。第1話では、知っておきたい片付けの基本についてご紹介しました。第2話では、時短につながる具体的な収納のコツについて、引き続き園藤さんにインタビューします。

何でも親が片付けずに、子どもにも積極的にやらせる


家のことや子育てに忙しい毎日の中、家事の時短につながる収納のポイントはどんなところにあるのでしょうか。

園藤さん:
「お母さんが忙し過ぎる原因に、何でもお母さんがやってしまうことが挙げられます。その原因の一つが、お母さんにしかわからない収納になっていること。ですから、子どもに手伝ってもらおうとしても『これはどこに戻すの?』『あれはどこにあるの?』とイチイチ聞かれて、『自分でやったほうが早い』となってしまうんです。でも、そうしていると一向に手間は減りません。家事は家族全員に協力してもらうことが不可欠。そのためには、どこに何があるか、誰が見てもわかる収納にしておく必要があります。子どもにも夫にもできるシステムを作っておくことが大切です」

家族の動線を考えて、より手軽な収納場所を考える


園藤さん:
「収納場所を決める際のポイントは、収納しにくい奥まったスペースではなく、誰にでもわかりやすく、手軽に出し入れでき、家族の動線を考えた場所であること。

わが家では、家族が普段よく使う掃除道具や工具、その他の雑貨類などは、全てここに収納していることを家族全員に伝えています。ですから、子どもに『あれはどこにあるの?』と聞かれても、『あの場所にあるはずだから探してみて』と答え、私が探しに行くことはしません。

さらにわかりやすいよう、わが家ではすべてのモノを、しまっている場所が家族にひと目でわかるように細かくラベルに書いて貼っています」

よく使う場所に、そこでよく使うものを収納


園藤さん:
「ひんぱんに使う文房具は、電話台の下やテーブルの脇など、よく使う場所にそれぞれ置くようにしています。そうすることで、わざわざ取りに行ったりしまいに行ったりしなくてもいいので、使ってすぐ戻すことができるんですよ」

子どもにもできる収納方法や分かりやすい収納場所を決める


園藤さん:
「これはわが家のキッチンの収納棚の引き出しです。お弁当箱、ナプキン、薬など家族全員が、中のモノをひと目で見渡せるようスペースを決めています。うちでは、子どもたちが学校で必要なものはそれぞれ自分で用意することを習慣づけ、私は手伝わないし、忘れ物をしても届けには行きません(笑)。忘れ物を経験することで、『きちんと準備しなければ』と学習できますから。

『まだ子どもが小さいから』と、親がすべてをやってあげないこと。その子がきちんと理解できる収納方法や収納場所を考えればいいんです。そうすれば、子どもたちはむしろ遊び感覚で積極的に片付けるようになるでしょう。うちの娘は4歳ぐらいから、幼稚園に持って行くものは自分で用意していましたよ」

クローゼットの中も、出し入れしやすい衣類収納を工夫


クローゼットの中を見せていただきました。もっとも手間のかかる衣類も、きちんと整頓されています。

園藤さん:
「衣類の収納には専用ボックスを使います。どこに何が入っているかは引き出しごとにラベルを貼っているので一目瞭然。奥行きの短いボックスを使って、例えば手前に春夏もの、奥には秋冬ものと分けて収納すれば、衣替えの時期が来ても前後のボックスを入れ替えるだけでOK。子どもたちもどこに何が入っているかわかっているので、いちいち親が衣類を準備する必要もありません。


さらに、わが家では以前から洗濯物は夫、長男、長女と分けてたたんでおくと、それぞれが自分の洗濯物を自分でタンスにしまうというルールにしています。だから、子どもたちの服は手が届きやすい押し入れの下段を定位置にしているんですよ」

完璧な収納を求めない。7割程度できればOK


園藤さん:
「何がどこにあるかを家族と共有しておくことは、例えばお母さんが仕事などで家をあけたり、病気になって家事ができなくなったりした時などに、家族が困らないというメリットもあります。

収納を家族に協力してもらう以上、完璧を求めると絶対に長続きはしません。あくまでアバウトで、7割程度できていれば上出来と考えてください。スムーズに片付けられなかったら方法を変えればいいんです」

園藤さんのお宅では、いたるところで家族が自然に片付けられる仕組みができていました。第3話では、さらに園藤さんのお宅の収納を拝見することにします。

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園藤ふみ(えんどうふみ)さん

園藤ふみ(えんどうふみ)さん

美収納コンシェルジュ。片付けメンタルコーチ。3年間にわたる産後うつの経験を経て、整理収納アドバイザーの資格を取得。現在は福岡を中心に個人宅で整理や収納、行政や企業での講演会やセミナーを手がける他、テレビやラジオ、雑誌などのさまざまなメディアで活躍。著書に「男前収納でキレイになる片づけのコツ」(きずな出版)。

・美収納コンシェルジュ
 https://www.bisyuno.jp