![食品ロスを減らそう!食品庫と冷蔵庫の収納術【冷凍庫・冷蔵庫編】](https://cdn.clipkit.co/tenants/765/articles/images/000/002/202/large/27f9ee11-c882-47d2-85be-193ce6289002.jpg?1688101560)
食品ロスを減らそう!食品庫と冷蔵庫の収納術【冷凍庫・冷蔵庫編】
日本で発生する食品ロスの47%が家庭から発生していることをご存じですか? その原因のほとんどが賞味期限切れや食品の劣化で、食品庫や冷蔵庫で起こりやすいと言われています。今回は、整理収納アドバイザーの矢武(やたけ)まりさんに、食品ロスを減らすための食品庫と冷蔵庫の収納術を教えてもらいました。2回目となる今回は「冷凍庫・冷蔵庫」の収納術を紹介します。
冷凍庫は上から 見やすい ・使いやすい収納にする
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冷凍庫の場合、野菜室や冷蔵庫とは異なり、凍った食品同士で冷やし合うことで冷却効率が上がるため、隙間なく詰めて収納してもOK! ただし上手に収納しないと 、食品が見えづらく使いにくくなり 、食品をムダにさせてしまう恐れがあるため、上から見やすい ・使いやすい収納にすることが大切です。
●冷凍庫に収納する前の下準備
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《冷凍庫に収納する前のチェックポイント》
□冷凍食品を全部出して種類別に分ける(肉・魚・総菜 など)
□肉や魚などトレーに入っている場合は外して密閉できるものに入れる
□業務用など量が多い冷凍食品は使う分だけ小分けにする
□開封後の食品は密閉できるものに入れ替える
□食品名、開封日や消費期限、解凍方法を記入する
冷凍庫はぎっちり詰めてもOK!上から見やすい収納に!
《冷凍庫収納の手順》
1.同じ種類別に、縦一列に立てて並べる
2.期限が近い食品は手前に並べる
3.食品が上から見てどんな食材なのか分かるように工夫する
●冷凍室・上段の場合
取り出しやすく、目につきやすい上段を有効活用
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《収納の手順》
1.真ん中にフリースペースを作り、開封後の食品、期限が近い食品を置く。
2.急速冷凍が必要な食品を保存するためにフリースペースにアルミプレートを活用する
3.両端に「その他スペース」を作り、よく使う食品、平置きする食品、高さがない食品、調理済みのおかず、小さな食品、カットした野菜などを保存する。
※アルミプレートは熱伝導率が高いため、効率よく冷凍することができます。
●冷凍室・下段の場合
深さを活用して上から見えやすい収納に!
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《収納の手順》
1.冷凍食品を全部出して種類別に分ける(肉・魚・総菜 など)
2.同じ種類別に、縦一列に立てて並べる
3.食品が上から見て分かるように工夫する。今回はダブルクリップにラベルを付けて使用
縦に並べやすい下段は、ラベリングしたフリーザーバッグを収納するのにぴったり!長期保存が可能で小分けできるものがおすすめです。
冷蔵庫内で食品を循環させる仕組みを作る
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詰め過ぎで奥に入っている食品が見えづらい状態の冷蔵庫
食品庫や冷蔵庫は日々物が入れ替わる流動的な場所。特に冷蔵庫は種類や大きさが異なる食材を保存するため、管理が難しくなりがちです。必要なのは「食品を循環させることができる収納と仕組みを作ること」。手前の食品から使うなどの仕組みがあれば 、食品が劣化することなく期限内に使い切ることができます。
冷蔵庫は詰め込み過ぎず、死角をなくして見やすい収納に!
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冷蔵庫は多くの食品を保存するため、パンパンに詰め込みがちですが、これが期限切れや食品の劣化に気付かない原因に!収納ケースを活用して置く場所を決めておくことが、冷蔵庫収納のコツです。
《冷蔵庫収納の手順》
1.収納ケースを使って食品をまとめる
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同じ種類の食品、一緒に使う食品、賞味期限別、定番の食品などに分別してケースに入れる。お味噌汁セットやお弁当食材セットなどに分けて収納するのもおすすめ。
2.食品の保存場所を決める
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〈1・2段目〉
フリースペースとその他のスペースの2ブロックを作り、フリースペースには開封後の食品、期限が近い食品、残り物など優先順位の高い食品を置く。購入した食品の一時置き、調理中のボウル、鍋ごと冷蔵する場合もここに保存する。その他のスペースには、温度管理が必要な食品、消費期限、よく使う食品などを優先的に保存するといいですよ。
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〈3~4段目〉
乾物類、麵類など、保存期間が長い食品やたまにしか使わない食品、冷蔵保存が必要なストック品などを保存します。
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〈チルド室〉
低温保存が必要な食品(加工食品、乳製品、生鮮食品)の保存に適しています。水分の多い物は不向き。生鮮食品はトレイから外して、ドリップや余分な水分をしっかりと拭き取り、密閉保存してくださいね。
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〈ドアポケット〉
飲料水や調味料の保存に適しています。温度管理が必要な食品、開閉の衝撃に影響を受ける食品は不向きです。段ごとに飲料水、調味料をグループ化し、奥行きを利用して背が低い物は手前に保存、背が高い物は奥に保存してくださいね。
💡ポイント
フレンチドア(観音開き)の冷蔵庫で片側のみ開けて使うことが多い方は、よく開けるドア側・中段スペースに優先順位が高い食品を保存するといいですよ。フレンチドアの冷蔵庫の場合、片側のドアが死角になりやすいので、注意しましょう。
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食品庫を上手に収納し、循環させることができれば、食品ロスを減らせるだけでなく、買い過ぎも減り、無駄な出費を減らすことにもつながります。今回紹介した収納術の他にも、定期的に在庫を消費する機会を作ったり、フードドライブを活用したりするのもおすすめです。ぜひ試してみてくださいね。
教えてくれたのは
矢武(やたけ)まりさん
くらし学習サポーター※の整理収納アドバイザー。子どもの片付け学習から終活の準備まで年代に応じた整理・収納術の学習会講師を数多く担当。
※エフコープ組合員理事などの推薦を受けた専門分野に詳しい組合員。組合員どうしの学習会などに有料で講師依頼することができます。