いざ!年末の大掃除へ 重い腰が上がる4つの気持ち
いつの間にか年末の足音が聞こえてくるこの時期。「片付けができていれば、大掃除も楽々」と言う、
くらしの学習サポーター・矢武まりさんに、大掃除の第一歩“片付け”のヒントを聞きました。
気持ち① 理想の自分像でアゲアゲ
何をするにも“気持ちづくり”が大事。手始めに自らの理想のくらしを描いてみると、楽しくなってやる気が湧いてきますよ。理想を描けば、その実現のためにどのような片付けが必要か見えて、具体的な対策に行動を移すことができます。
気持ち② 小さな「整理」から喜びを
「整理」「収納」「掃除」の3つの作業で、部屋はきれいになります。しかし、3つを一気にやろうとすると手間と時間がかかって大変。まずは片付けの第一歩「整理」から。慌てずに、引き出し一つや洗面所などの小さなスペースからコツコツ手を付け、「きれいになった」という喜びを感じて整理していきましょう。
気持ち③ 使っていないことが 「もったいない」
片付けに着手すると、物を減らす決断に迫られます。その決断力を揺るがすのが「もったいない」「とりあえず」「いつか使うかも」という感情。わかります。でも、物は使われていないことが本当に「もったいない」。自分が「使っていない・着ていない・気に入ってない」という物は、今までの感謝を込めてリサイクルや処分をするようにしましょう。
取捨選択は「自分主体」で
まずは、片付けたいアイテムを全て出して広げてみましょう。そして「必要な物」「不要な物」「迷う物」の3つに分けてください。その際「使える・使えない」と“物主体”で考えるのは迷う原因になります。「使う・使わない」という“自分主体”で判断することが大事です。
×着られる・着られない ⇒ 〇着る・着ない
×まだ使え る⇒ 〇使いたい
気持ち④ 「捨てられん」もひとまずアリ
物を取捨選択するのは本当に難しいこと。「どうしても捨てられない!」と迷う物は、ひとまず「迷う物ボックス」で一時的に保管しても大丈夫です。しかし、箱の中で放置しないようにもう一度見直す期限の設定が不可欠。時間をおいて見直すと決断しやすくなりますよ。
「集める」と自分が見える
同じアイテムを1カ所に集めてみると、取捨選択がしやすくなります。色別や柄別に並べてみると、自分が気に入っている物がはっきりとわかり、今後の買い物パターンを見つめ直すことにもつながります。
教えてくれたのは
矢武(やたけ)まりさん
くらし学習サポーター※の整理収納アドバイザー。子どもの片付け学習から終活の準備まで年代に応じた整理・収納術の学習会講師を数多く担当。
※エフコープ組合員理事などの推薦を受けた専門分野に詳しい組合員。組合員どうしの学習会などに有料で講師依頼することができます。