おさよさんの無理せず楽しく、家族で家事シェア②

おさよさんの無理せず楽しく、家族で家事シェア②

さまざまな家事のアイデアが、SNSや雑誌、テレビなどで大人気のおさよさんに、家族での家事シェアについてお話をお聞きしています。前回に引き続き、今回は、おさよさんが自宅で実践している、家族と家事シェアをするための具体的なノウハウをご紹介します。

台所は子どもにも使いやすいよう工夫


おさよさん:

「子どもたちが食事の後、私が洗った食器を拭いて棚にしまうお手伝いをしてくれるので、布巾は子どもが手に取りやすいようにしています。
マグネットで冷蔵庫にくっ付けている布巾ホルダーは、布巾の端を穴に押し込むだけのもの。取る時も、布巾を引っ張ればさっと取れるので、背の低い子どもたちでも自分でできて便利です。

毎日使うお茶碗や小皿、汁椀はトレイにひとまとめにセットして置いています。食事の準備で私がバタバタしている時でも、子どもや夫がトレイごと引き出してテーブルに並べることができます」

台所で使う雑貨類はひと目見てわかりやすく収納を


おさよさん:

「モノを収納する際は、できるだけ重ねずに、家族が引き出しを開けた時にどこに何があるかすべて見通せるように収納するのがコツです。
また、誰もがパッと見でわかるようにできるだけラベリングするようにしています。そうすれば『お母さん、あれどこ?』と聞かれることが減りますから」

子どもが使う水筒などは書類用ボックスに


おさよさん:

「キッチンでは、ファイルボックスをよく使っています。ボックスにラベリングして食器棚の下段に置いているので、子どもたちにも手が届き、自分で出し入れできます。
わが家では、水筒の準備は子どもたちも自分でできます。自分で冷蔵庫から麦茶を出し、水筒に入れて持って行きますよ」

使いかけの食品は、スライドバーに挟んで収納


おさよさん:
「使いかけの調味料や乾物の袋は、書類をファイリングするときに使うスライドバーに挟んで、プラスチックボックスに吊るして収納しています。
袋が小さいと、ボックスに入れた際にどうしても埋もれがちですが、吊るしておけば探しやすいんです。袋が破れて中身がこぼれてしまう心配もありませんのでオススメ。使いかけのものがあることが、夫が料理をするときにもひと目でわかります。砂糖や小麦粉などの粉ものは、密閉ケースに袋ごと入れてしまっています」

洗剤や石けんなども収納場所をラベリング


おさよさん:
「洗面所やお風呂で使う洗剤や石けん、シャンプーなどもラベルを貼って在庫管理。置いている場所を家族に伝えているので、使っているものがなくなったら、自分たちで新しいものを取り出せます」

子どもの道具は引き出しにひとまとめに

(写真上)子どもたち用の引き出し。ローテーブルの棚板に収納しています。
(写真下)長男用の引き出しに収められていた「レシピメモ」。
おさよさんが書くよう促したわけではなく、自分で書き始めたのだとか。


おさよさん:
「リビングのローテーブルの棚板には、子どもたち用の引き出しを置いています。よく使う文房具やおもちゃなどを長男用、長女用とそれぞれ分けて引き出しにしまっていますので、出して遊んだ後は元の場所にしまうだけ。これなら子どもたちもストレスなく片付けられるようで、使った後はいつも自分で片付けています。
息子は最近、料理にも興味を持ってきたようで、私が料理しているのを見ながら、自分でレシピをメモしているんですよ。子どもがやる気を見せたタイミングを逃さないのも、家事シェアのポイントですね」

家族が使う場所を整理整頓し、誰が見てもわかるように収納すること。そうするだけでも、家族が自分でできることはグッと増えそうですね。おさよさんのアイデアを参考に、家事シェアの一歩を踏み出してみては?

profile

おさよさん

おさよさん

整理収納アドバイザー、整理収納教育士、掃除技能検定士、片づけ遊び指導士認定講師。
9歳の長男、6歳の長女の母。数年前に投稿を始めた整理や収納、掃除などの独自の方法を紹介したインスタグラムが話題に。テレビや雑誌などでも活躍している。
近著は『スッキリ公式本 収納のおさよさんが教えるキレイが続く片づけ』(セブン&アイ出版)、『おさよさん流 がんばらなくてもキレイが続く家事の工夫』(SBクリエイティブ株式会社)。福岡県在住。エフコープ組合員歴9年。
Instagram:osayosan34
https://www.instagram.com/osayosan34/?hl=ja