【宗像市】子連れで魚釣りや乗馬が楽しめる!船に乗って「大島」に遊びに行こう
玄界灘に浮かぶ福岡で一番大きな離島・大島(福岡県宗像市)。神湊港(こうのみなとこう)から25分の船旅で渡ることができる、アクセスの良い離島です。島内には世界遺産・沖ノ島まで見渡せる景色のいい遊歩道を始め、馬とふれあえる牧場や魚釣りの体験施設などがあり、子どもと一緒にアクティブに過ごすことができますよ。今回も、チアちゃん・デイズくんと一緒に、レポートします。
チアちゃん・デイズくんの紹介ページはこちら
【目次】
●神湊港から出発!25分間の小さな船旅
●大島牧場で馬とふれあう
●砲台跡から沖ノ島を見つけよう
●風車展望所をめざしておさんぽ
●何が釣れるかな?「うみんぐ大島」
●直売所で名物やお土産をチェック
●施設詳細・アクセス
神湊港から出発!25分間の小さな船旅
神湊港渡船ターミナル
大島へ渡る船は、福岡・北九州両市の都心部から車で約60分の場所に位置する「神湊港渡船ターミナル」から出航しています。ターミナルに到着したら、券売機(※)で乗船券を購入しておきましょう。出航時間の20分ほど前になると、乗船できます。
※券売機は現金のみ利用可
今回乗船したのは「おおしま」
大島への渡船は、フェリー「おおしま」と旅客船「しおかぜ」の2隻。大島までの所要時間は「おおしま」が25分、「しおかぜ」が約15分です。
フェリーなら、事前予約をしておけば車ごと乗り込むことができます。自転車も積載可能です。
無事、定刻出港。小さな船旅の始まりです!
室内でテレビを観ながらくつろぐもよし、オープンエアなデッキ席で景色を眺めるもよし。
靴を脱いでゆっくりできる部屋もありました。
めざす大島が近づいて来ると、気分が上がります!
気象条件によっては船が揺れることもあるようですが、この日は大した揺れもなく、大島港渡船ターミナルに到着しました。
島内の移動には、2025年10月から運行されているオンデマンドバス「のるーと」の利用が便利です。
「のるーと」はアプリからの予約に応じてAIが最適なルートを弾き出して運行するシステムで、定員4人の「おおしま号」と定員14人の「みあれ号」の2台が運行。12~2月の間は「おおしま号」が1台運行中です。 ※2025年12月現在。
小型バスタイプの「みあれ号」
ほか、レンタカーや電動アシスト付きレンタサイクル(1回1500円)もあるので、人数や目的で使い分けることができますよ。
大島牧場で馬とふれあう
最初に訪れたのは、大島の壮大な自然の中で多くの馬が暮らしている「カナディアンキャンプ大島牧場」。
馬がお出迎え
ここでは、馬とのふれあいや乗馬を楽しむことができます。馬に詳しいスタッフに優しく教えてもらえるので、乗馬経験のない初心者でも大丈夫。チャレンジしてみてくださいね。
●引き馬体験
(1回1500円/親子乗りの場合3000円)
スタッフが引く馬に乗って、10分ほどのおさんぽをするプランです。親子で一緒に乗る場合は3歳から体験可能で、小学生くらいなら一人で乗ることもできます。
※要事前予約、空きがあれば当日予約も可能
無料でレンタルできるヘルメットを被ったら、スタッフにサポートしてもらいながら、踏み台を使って馬の背中へ。
鞍の前のでっぱりをしっかりとつかんで、さぁ、出発!
高い位置から景色が眺められて、爽快感抜群です!
坂を登って観光名所「砲台跡」付近まで行くと、青い海が見えてきました。潮風が心地いい!
砲台跡の周囲では、春は菜の花、夏はひまわり、秋はコスモスと、季節の花が育てられています。花畑の前で手綱を取るポーズを決めて、写真撮影をお願いすることもできますよ。
乗馬終了後には、乗せてくれた馬をたくさん褒めてあげてくださいね。
全国のカナディアンキャンプの牧場で使えるシール帳
その日乗った子のシールをもらえるので、いろんな馬に会いに来るのも楽しそう♪
※「引き馬体験」に参加する場合は、ズボン、スニーカーを着用しておきましょう
●馬とのふれあい体験 ※馬と写真を撮るプラン
(5分、1組1000円)
馬と一緒に記念写真を撮影したり、なでたりブラシをかけたりと、気軽にふれあう体験ができます。エサは用意されていませんが、ニンジンなどを持参すれば、スタッフ確認の上で食べさせることもできますよ。間近で見る馬の目はとても優しく美しい。温かい体にふれていると、大人も子どもも癒やされます!
看板犬も2頭いました! こちらは「うみこ」ちゃん
小学生以上なら、所要30分程度の一人で乗馬するコース「ミニ遠乗りコース」(6000円)にも参加できます。
ほか、馬のお仕事体験(1day)や、馬のオーナー気分を体験できる1泊2日「〜馬と暮らそう〜 馬と私の島時間」などの企画が定期的に開催されているので、気になったら公式サイトをチェックしてみてくださいね。
砲台跡から沖ノ島を見つけよう
砲台跡と風車展望所
続いて、引き馬で訪れた「砲台跡」付近に戻り、じっくり観光を楽しむことに。この辺りからは、晴れた日には日本海に浮かぶ世界遺産「沖ノ島」を遠望することができます!
中西秀明「風位2024ーOshima」
周辺に点在するアート作品の一つ「風位2024ーOshima」の円の中を覗いてみると…
見えました! 沖ノ島。訪れた際にはぜひ、探してみてくださいね。沖ノ島を堪能したら、砲台跡を近くで見学してみましょう。
大島の砲台は昭和11年に作られたもので、昭和20年には砲兵部隊が緊急配備されたそうです。写真中央は敵艦の距離や速度を測るための観測所で、その周りに射程距離20キロメートルの大砲が4門備えられていました。現在も、コンクリートの分厚い基礎を見ることができます。
青い空に映える緑のオブジェの脇を進むと、
アートと融合した大砲の跡が口を開けています!
丘にカモフラージュされていた観測所の跡は、ちょっぴり古墳のような雰囲気。
かつて兵士が海に目を凝らしていた観測所が、今はただ美しい景色を愛でられるだけの空間になっていることに、平和のありがたさを感じます。
観測所の下には、弾薬庫として使われたスペースも残っていました。
古びたコンクリートが、歴史を物語ります。
風車展望所をめざしておさんぽ
大島島内には、「オルレコース」としてトレッキングを楽しめるコースが整備されています。今回はそのうち、砲台跡から風車展望所まで続く遊歩道を歩いてみることに。
レンガ色の屋根を目印に、出発! 展望所までは、だいたい10分ほどの道のりです。
風車展望所
「島一番の絶景スポット」といわれる場所だけあって、青い空、青い海、
思う存分絶景を堪能したあとは砲台跡に引き返します。
日露戦争日本海海戦慰霊碑と、ロシア・バルチック艦隊についての説明図
砲台前の「のるーと」乗り場の近くには、日露戦争日本海海戦の慰霊碑が立っています。乗車前にぜひ、訪れてみてください。
何が釣れるかな?「うみんぐ大島」
最後にご紹介するのは、大島港渡船ターミナルから徒歩10分の「うみんぐ大島」です。海上釣堀での釣りをはじめシーカヤックやビーチコーミングといった海洋体験に挑戦できます。
釣りの基本はスタッフに教えてもらえるので、初心者でも大丈夫! また、レンタルの釣り道具(レンタル料金別途)もそろっているので、手ぶらで訪れてもOKです。
自分の道具を持参する場合には、渡船ターミナルから無料の荷物配送サービスも利用できます(午前中の釣堀利用客のみ)。
この先は有料ゾーン
釣り体験は、海上の釣堀や防波堤で行われています。
幼児用レンタルライフジャケット
釣り体験の前には、無料でレンタルできるライフジャケットの着用を忘れずに。
こちらは、5マスのイケスを設ける海上釣堀(利用料別途、要予約)。1マスで10人ほどが釣りをすることができます。釣堀で釣れた魚は、1匹250円でウロコ取りと内臓出しをしてもらうこともできますよ。
泳いでいるのはタイとシマアジ、いずれも高級魚です!一匹も釣れなかった場合、サービスとしてタイを1匹もらえるので、「手ぶらで帰ることになったらどうしよう」という心配は無用です。
なお、個人はもちろん、クラブチームや子ども会、職場のレクリエーションなど大人数での利用も歓迎だそう。コミュニケーションしながらワイワイと釣りをすることでグループの絆が深まると好評です。
※1~5マスの貸切利用も可(要予約、1マス貸切は最大15名)
一方、何が釣れるかわからない海釣りの醍醐味を味わえるのが、防波堤での釣り(入場料のみで体験可能)。長さ300メートル、幅12メートルの防波堤の好きな場所で、釣り糸を垂らすことができます。子ども転落防止の低い柵も設けられていて、週末には多くの親子連れでにぎわいます。
持参した竿で好きな方法で釣ることができますが、竿を持っていなくても大丈夫。初心者でもトライしやすい「サビキ釣り」「フカセ釣り」「ブラクリ釣り」の3種の竿が貸し出し用に用意されています(料金別途)。
館長の安田さんによると、「午前中は釣堀で、午後は防波堤でと一日中いらっしゃる方も多いです。居合わせた人とワイワイコミュニケーションを取りながら楽しめるのもここの良さです」とのこと。
シーカヤック体験や魚さばき教室、ビーチコーミング、磯観察など、釣り以外のアクティビティも豊富で、釣りをしない人もいろんな楽しみ方ができます。
売店では、うみんぐを運営する「株式会社むなかた大島」が作る名物・塩サイダーも購入できますよ。つかれた体に、水分と大島の塩のミネラルを補給できる、元気になれる味わいです♪
直売所で名物やお土産をチェック
大島港ターミナルから徒歩すぐの海沿いには、宗像漁協大島直売所「さよしま」があります。渡船で九州本土に帰る前のお土産を探しているなら、ぜひ、覗いてみてください。
店内には、大島産の水産加工物が勢ぞろい!
「おきゅうと」や「あかもく」といった海藻の加工品もありますよ。
うみんぐ大島の塩サイダーを始め、大島の塩を使ったお菓子やコーヒーも販売されていました。うどんやカレー、ホットスナックといった軽食も用意されています。おすすめは、名物「魚ロッケ」(1個150円)。
魚ロッケ
名前の通り、魚で作るコロッケです。なめらかすぎず、絶妙に新鮮な魚の身の素材感が残る香ばしさが、たまりません!土日祝日限定で登場する「魚ロッケバーガー」(350円)も人気だそうです。
また、お土産は、大島港ターミナルの売店でも探すことができます。
神湊港への最終便は18時発なので、日帰りの場合は乗り遅れに注意してくださいね。
また、今回は日帰りで訪れましたが、島内にはバギーやBBQが楽しめるグランピング施設「宗像大島リゾート」や、新鮮な海の幸を使った料理が味わえる民宿もあり、泊まりでも楽しむことができますよ。
1日、2日では遊び尽くせない大島、訪れるたびに新たな発見がありそうですね。
エフコープは福岡県の離島(一部)にも配達しています
エフコープは大島に毎週1回、配達しています。福岡で一番大きな離島というだけあって、トラック2台で配達!(※取材時)
宗像支所からたくさんの商品を積んで出発し、神湊港でフェリーにトラックごと乗り込みます。16時台のフェリーに間に合うように配達を終えて帰路へ。現在エフコープは大島を含む福岡県内の離島(一部)にも配達しています。買い物にお困りの地域にも商品をお届けし、組合員のくらしを支えています。
施設詳細・アクセス
施設情報
カナディアンキャンプ大島牧場
福岡県宗像市大島2804-1
定休日:火曜日(祝日の場合は営業)
アクセス/のるーと利用の場合「1024カナディアンキャンプ前」を指定。(1003渡船ターミナルより約12分)
●初心者向け乗馬プラン
・引馬:1500円(親と子が一頭に乗る「親子乗り」は3000円)
・馬と写真を撮るコース:1000円
※支払いは現金のみ、公式サイトより要予約(https://oshima.canadiancamp.jp/)
・牧場周辺に飲食店や自動販売機はないため、飲み物などは要持参
✔︎こどもとお出かけDATA
◎多目的トイレ/なし
◎おむつ替えシート/なし
◎売店/なし
◎飲食店/なし
◎授乳室/なし
◎ベビールーム/なし
◎ベビーカー貸し出し/なし
◎コインロッカー/なし
施設情報
福岡県宗像市大島1822-4
問合せ:0940-72-2361
定休日:火曜(火曜が休日の場合はその翌日)・年末年始(12月28日~1月4日)
営業時間:8:00〜17:00(11月〜3月は〜16:00)
アクセス/渡船ターミナルより徒歩10分
[料金]
海洋体験施設入場料(1日1人につき)
一般620円、小学生310円(1日)、未就園児無料
※防波堤での釣りは入場料のみで利用可
釣堀利用料:一般1人6000円、小学生1人3800円
(同伴者は一般1人1660円、小学生1人830円)
利用料には竿を1本使用する権利が付帯。同伴者も交代で釣りをすることが可能。※小学生料金の場合、一般の同伴者への交代は不可
※釣堀は8:45〜と12:45〜の2部制(1月・2月は10:30~13:30の平日のみの1部制)、実際の釣り時間は3時間以内
※釣堀貸切利用料60,000円(1マス)
ほか、釣りエサ各種250円〜、貸竿セット1200円、保冷箱750円など
※そのほかの金額の確認や予約は公式サイトより(https://umi-ing.com/)
✔︎こどもとお出かけDATA
◎多目的トイレ/あり
◎おむつ替えシート/なし
◎売店/あり
◎飲食店/なし
◎授乳室/なし
◎ベビールーム/なし
◎ベビーカー貸し出し/なし
◎コインロッカー/あり
※神湊港ターミナルには「赤ちゃんの駅」としてベビールーム、授乳室、おむつ替えシートなどを配置
神湊港ターミナル内・赤ちゃんの駅
●大島観光についての問い合わせ先
・おおしま観光案内所
0940-72-2226
営業時間:8:00〜18:00
定休日:年末年始
・宗像市営渡船 大島航路
片道料金:大人570円、子ども290円
・のるーと
運行時間:8:15〜17:00(要予約)
予約方法:事前に会員登録の上、アプリまたは電話(050-3172-2063)で予約
運賃:大人(中学生以上)300円、小児(小学生・障がい者)200円、1日乗車券1000円
※未就学児は同伴者1人につき2人まで無料(3人目からは小児料金)
※12月31日~1月3日は運休
・宗像漁協大島直売所「さよしま」
福岡県宗像市大島1809-8(大島港渡船ターミナル前)
問合せ:0940-72-2666
定休日:火曜、お盆、年末年始
営業時間:8:00〜18:00
