【太宰府市】遊びながら物知りになれる!?体験型の展示も充実「九州国立博物館」
日本に4つしかない国立博物館のひとつ「九州国立博物館(九博/きゅーはく)」。国内外の至宝を数多く収蔵する一大ミュージアムですが、文化財をただ静かに鑑賞するだけの場所ではないんです! 遊びを通して異文化に触れられる無料の体験型展示室「あじっぱ」や、文化交流展示室(平常展)に新登場した没入型映像シアター「きゅーはくみるみる」など、子どもの好奇心を刺激する設備がいっぱい。チアちゃん・デイズくんと一緒に詳しくレポートします。
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【目次】
●虹のトンネルを抜けて明るい博物館へ
●無料の体験型展示室「あじっぱ」で異文化にふれる
●「きゅーはくみるみる」で没入体験
●自由にまわろう!文化交流展示室
●ミュージアムショップに立ち寄ろう
●居づらくなったら落ち着く場所へ
●レストラン&カフェで飲食も楽しめる
●施設詳細・アクセス
虹のトンネルを抜けて明るい博物館へ
2025年10月に開館20周年を迎えた九州国立博物館は、かまぼこ型をした、丘の上にある大きなミュージアムです。ショップやレストラン、「あじっぱ」など、無料エリアにある施設には、誰でも気軽に立ち寄ることができます。
太宰府天満宮アクセストンネル
お隣の太宰府天満宮からは、長いエスカレーターと動く歩道を使ってアクセスできます。カラフルな光が彩る動く歩道は、まるでタイムトンネル。入館前のワクワク感を演出してくれます。
※斜行エレベーターもあるのでベビーカーでの通行もOK
ガラス壁から陽の光がふりそそぐ広い館内は、開放感があり明るい雰囲気。天井にあしらわれた間伐材に、木の温かみを感じます。
無料体験型展示室「あじっぱ」で異文化にふれる
「あじっぱ」。予約不要で利用が可能
エントランスゾーンでひときわ大きな存在感を放つカラフルな施設が、無料の体験型展示室「あじっぱ」です。入口で靴を脱いだら、早速入ってみましょう♪
中には、歴史的に日本と交流があった国々の伝統工芸品やおもちゃ、楽器、衣装、日用品などを展示する屋台がズラリ。
インドネシアの「ガムラン」
見たり、触れたり、演奏したり、遊んだりと、いろんな国の文化を五感で体験できます!
のびやかな深みのある音が奏でられる「馬頭琴(ばとうきん)」
はじめて出会う不思議なアイテムに、子どもたちはもちろん、周りの大人も興味津々。楽器やおもちゃの扱い方は、掲示されている解説を読んで大人が教えてあげてくださいね。スタッフやボランティアの方の手が空いていれば、教えてもらうこともできますよ。
季節や特別展に合わせて展示も替わっていきます
ほかの人が写り込まないように気を付ければ写真撮影もOK。一部の衣装は、着用して記念撮影も楽しめます。
モンゴル(左)とウズベキスタン(右)の衣装
衣装に触れたり、実際に身につけてみて気付くこともたくさん。「内側がふかふかだ、寒い国なのかな?」「きれいな模様の衣装、どんなときに着るんだろう?」など、好奇心が広がりそうです。
マントを羽織れば、気分は“南蛮人”
本やぬり絵、ニオイを利用した展示などもあり、面白そうな場所をひととおり巡るだけでも、あっという間に1時間は経ってしまいます。
大人の目線からは気づくことができない、“隠し展示”もありましたよ。
展示物の床下に音の展示が!
訪れた際には、ぜひ、探してみてくださいね。
「きゅーはくみるみる」で没入体験
エントランスホールのエスカレーターで4階に上がると、九博の顔「文化交流展示室」があります。日本とアジア・ヨーロッパ諸国との文化交流の歴史について知ることができる、常設の展示室です(※有料、子どもは無料。料金の詳細は記事末尾をご覧ください)
記念撮影できる「大伴旅人パネル」
入口では元号「令和」の由来となった万葉集の歌人・大伴旅人(おおとものたびと)さんがお出迎え♪
中に入ってすぐ左の、楽しげな音が流れてくる部屋は「きゅーはくみるみる」(文化交流シアター)。20周年を機に登場した没入型の大型シアターで、「太宰府タイムトリップ」と「キューハクふむふむ」の2つのコンテンツが交互に上映されています。
出入りは自由で、文化交流展示室への入室後、いつでも好きな時に利用できますよ。
「太宰府タイムトリップ」のワンシーン
「太宰府タイムトリップ」は、正面と左右の壁、そして床の4面に投影される映像空間に飛び込んで、奈良時代にさかのぼる太宰府の歴史ドラマを体感できる、迫力のコンテンツ。
現代に居ながらにして古代へと旅をするような、不思議な感覚が体験できます。
そして、もう一方の「キューハクふむふむ」は、床に投影された動くアイコンを踏むことで壁に解説が浮かび上がる、インタラクティブな仕掛けが楽しいコンテンツ。
受身一方の“お勉強”ではなく、床の上をふわふわ動く「踏む」というアクションで解説を呼び出せるからおもしろい!
アイコンのモチーフは、九州国立博物館の収蔵品です。文化交流展示室に、実物が展示されているかも!
※全ての収蔵品が展示されているわけではありません
自由にまわろう!文化交流展示室
「きゅーはくみるみる」の先には、文化交流展示室のメインエリアが広がっています。
各ゾーンは5つのテーマカラーで色分け
テーマ別に5つのゾーンに分けられたフロアに、国内外の名宝が常時800点ほど展示されています。決まった順路はありません。好きなところから自由に見て回ることができます。
気ままに歩いてお気に入りを探すのもよし、好きな時代の文化財に絞ってじっくり鑑賞するもよし。
かつて道真公もその音を聞いた、国宝・梵鐘(観世音寺)
国宝・梵鐘(観世音寺)の展示スペースでは、鑑賞だけでなく録音した鐘の音をBGMで聞くこともできます。
いずれのゾーンも見ごたえがありすぎて、全てをじっくり鑑賞しようと思うと時間がいくらあっても足りません。時間が限られている人には、入口で無料配布されている紙のMAPが参考になります。滞在予定時間に応じたおすすめの回り方が紹介されていますよ。
鎌倉時代に作られた太刀
なお、展示されているのは、九博の収蔵品のごくごく一部。展示内容はほぼ毎週入れ替わるほか、期間限定の「特集展示」もたびたび企画されるので、一度来て終わり…では、もったいない! 訪れるたびに驚きと発見があるはずです。
●体験型の展示もチェック
体験型の展示が散りばめられ、眺めるだけではない楽しみ方ができるのも、文化交流展示室の魅力のひとつ。
「3 遣唐使の時代」ゾーンには、遣唐使が持ち帰った香辛料の香りをかぐことができる展示もありました。香りを体感すると、教科書のなかだけで知っていた歴史が、グッと身近に感じられます!
取材時には「8Kで文化財 ふれる・まわせる名茶碗」も開催されていました。
8Kで文化財 ふれる・まわせる名茶碗
展示品の精巧な模型を手に取って回せば、動きに連動して8Kモニター上の実物の映像がくるくると回ります! 拡大も可能なので、ガラス越しに正面から見るだけではわからない反対側の構造や模様まで体感できます。
2025年3月には、「きゅーはくの絵本」をはじめとする九博の出版物や図録の一部、研究紀要などが並ぶ「よむよむふむふむ」も登場しています。
きゅーはくミニ文庫「よむよむふむふむ」
絵本の中には、ミュージアムショップで購入できるものもあります。これはという一冊が見つかったら、記念に購入するのもおすすめです。
ミュージアムショップに立ち寄ろう
ミュージアムショップ(9:30〜17:00)
九博のミュージアムショップはエントランスロビーにあり、無料で誰でも入店できます。
ショップの表に並ぶカプセルトイは、はにわに刀剣、仏像のミニチュアなど、博物館ならではの品ぞろえ。
店内は、バッグやポーチ、文具、書籍、ぬいぐるみなど、文化財にまつわる多彩なアイテムでいっぱい。ユニークな雑貨屋さんといった風情で、おしゃれなアクセサリーあり、ユーモアが光る小物ありと、眺めているだけで心が躍ります。
おすすめは九博オリジナルグッズ。
抱える!埴輪鹿トートバッグや、医学書『針聞書(はりききがき)』に描かれた「はらのむし」グッズなど、所蔵されている文化財をモチーフにしたグッズがにぎやかに並んでいます。
文化交流展示室に居たあの子たちのハンカチも
20周年記念グッズは大人気のため売り切れ続出とのことですが、再入荷される場合もあるとのこと。ちょこちょこ覗いていれば、お目当てのグッズと遭遇できるかも?
カームダウンルームも設置
ミュージアムショップの隣には、光や音、においや人の多さなどの刺激に敏感な人が気持ちを落ち着かせるための部屋「あんしんルーム」があります。
刺激に疲れたり、不安になったりしたときなどに利用できる部屋が3つあり、空いていれば自由に使うことができます。イヤーマフや、にぎって気持ちを落ち着かせるためのグッズも用意されていますよ。
室内は明るさの調節が可能
靴を履いたまま使える部屋や、車椅子のまま入れる部屋もあります。いざとなったら「あそこで休める」と知っていれば、心強いですよね。おでかけへのハードルが下がる、ありがたい設備です。
レストラン&カフェで飲食も楽しめる
館内「Mカフェ」10:00〜17:00(LO16:30)
最後に、九博の敷地内にある飲食店をご紹介。
エントランスエリアの一画にある「Mカフェ」では、博物館の落ち着いた雰囲気のなか、ハンドドリップコーヒーや八女茶を楽しむことができます。飲みものは、福岡の伝統工芸品である小石原焼きで提供。飲みものの注文で「お茶菓子」が付いてくるうれしいサービスも!
太宰府 いい乃じ(11:00〜17:00、LOフード16:00/ドリンク16:30)
アクセストンネルと本館の間にあるレストラン「太宰府 いい乃じ」では、九州産黒毛和牛のすきやき御膳、鰻の石焼ひつまぶしといった九州ならではのグルメが堪能できます。
お子様うどん(600円)
個室もあるので、家族でのおでかけやグループでの利用にもおすすめです。
「太宰府 いい乃じ」の隣には、足湯に浸かりながらテイクアウトグルメが味わえる「九博庭園足湯茶屋」もあります。
「Mカフェ」や「太宰府 いい乃じ」では、特別展に合わせたコラボメニューが登場することもあるそうです。特別展を訪れた際にはぜひ覗いてみてくださいね。
季節や天候を気にせずに楽しめ、子どものミュージアムデビューにも最適な九博。2025年11月に来館者2000万人を突破したとの人気ぶりにも納得です。
子ども向けのイベントも頻繁に企画されているほか、毎週日曜日には博物館の裏側に迫る「バックヤードツアー」も開催されているので、気になったら公式ホームページをチェックしてみてくださいね。
●バックヤードツアー
ボランティアガイドの案内で、普段は見ることができない博物館の裏側に潜入!免震層や文化財保存修復施設などの見学を通し、文化財を守る大切さを体感することができます。
毎週日曜日13:00〜開催、当日先着順に受付(受付時間10:00〜13:00、定員30名)。参加費無料で、所要時間50分程度。
施設詳細・アクセス
施設情報
九州国立博物館
福岡県太宰府市石坂4-7-2
問合せ:050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
夜間開館については公式サイトでご確認ください。
●九州国立博物館 公式サイト
https://www.kyuhaku.jp/
休館日:月曜(祝日・振替休日の場合は翌日)、年末
観覧料:文化交流展(平常展)一般700円、大学生350円
※高校生以下または18歳未満、満70歳以上、障害者手帳等を持参の方およびその介助者1名は無料
※特別展は別料金
駐車場:313台(1回500円)
アクセス/西鉄太宰府駅より徒歩約10分。九州自動車道太宰府ICまたは筑紫野ICから高雄交差点経由で約20分
✔︎こどもとお出かけDATA
◎多目的トイレ/あり
◎おむつ替えシート/あり
◎売店/あり
◎飲食店/あり
◎授乳室・ベビールーム/あり(利用の際は総合案内所へ)
◎ベビーカー貸し出し/あり(利用の際は総合案内所へ)
◎コインロッカー/あり(100円返却式)
授乳室
