【粕屋町】バラと風車がトレードマーク!楽しみいっぱい「駕与丁公園」をそぞろ歩き

【粕屋町】バラと風車がトレードマーク!楽しみいっぱい「駕与丁公園」をそぞろ歩き

大きな風車が目印の「駕与丁(かよいちょう)公園」は、広大なため池のほとりに整備された自然運動公園。3月は桜、5月・10月はバラと、花の名所として知られているほか、季節の渡り鳥が観察できるなど、一年中いつ訪れても楽しみがいっぱいです。池を一周すると約4.2kmと長ーい道のりですが、今回は、チアちゃん・デイズくんと一緒に、北東サイドを半周してみました。

チアちゃん・デイズくんの紹介ページはこちら

【目次】
●スケール感にワクワク!散策スタート
●「駕与丁大橋」を渡って対岸へ
●風車と展望広場に大はしゃぎ♪
●春と秋にはバラ園が見ごろに
●「水鳥観察小屋」で野鳥に出会う
●バーベキューができる芝生広場も!
●近隣のおすすめ立ち寄りスポット
●施設詳細とアクセス方法はこちら

スケール感にワクワク!散策スタート

園内地図「トライアルコース」に該当する道のりを歩いてみました

今回のお散歩の舞台は、駕与丁公園。「かよいちょう」、ちょっと難しい名前ですが、7世紀に存在した官庁のひとつ「駕輿丁座(かよちょうざ)」がこの場所に置かれていたことに由来する、歴史ある名称なのだそうです。

ため池「駕与丁池」の周辺を公園として整備する形で1992年に開園して以来、町のシンボルとして地域のみなさんに愛されています。

広大な公園だけに、駐車場も数カ所に整備されているのですが、今回のお散歩は公園の北側に立つ粕屋町総合体育館「かすやドーム」脇の駐車場からスタートすることにしました!

駐車場からジョギングコースに出ると、豊かに水をたたえた「駕与丁池」が目の前に飛び込んできました!空も広く、立っているだけでも爽快な気持ちになれます。

訪れたのは、ちょうどバラの盛りの5月中旬。園内のあちこちで、色とりどりのバラが出迎えてくれます。周囲にも、バラを鑑賞しながら散歩を楽しむ人がいっぱい!

「駕与丁大橋」を渡って対岸へ

まずは、対岸に見える風車をめざしましょう。風車までは、池に沿って歩くと長い道のりですが、「駕与丁大橋」を渡れば近道できます。

一直線に続く橋の向こうに、大きな風車! あの下はどうなっているのかな? 期待感に、足取りも軽くなります。

と、水面で動く何かを発見!!ネッシー? いや、駕与丁池だから、カッシー!?

よく見ると、鯉の群れでした! ブラックバスなども生息しているそうで、周囲には、釣り糸を垂れる人の姿も見られます。

バラのモチーフで彩られた「中の島」の欄干

対岸までの中間地点には、開園の際に作られた「中の島」が浮かんでいます。ちょっとひと息つくのにぴったりな東屋もありましたよ。

風車と展望広場に大はしゃぎ♪

橋を渡り終えると、風車が立つ丘の麓に到着。風車の下にはスロープと階段があり、そのまま上ってみることに。

見てください、この眺望! さっき渡ってきた駕与丁大橋と、対岸には「かすやドーム」が一望できます。

360度の見晴らしを堪能したあとは、風車のスロープを下ったところにある芝生の広場へ。この辺り一帯が「展望広場」です。

大きなクスノキが作り出す木陰もあって涼しい!遊びに来ている家族連れの姿もちらほら見られます。

展望広場には複合遊具もあり、付近には木のテーブルやベンチも整備されています。木陰も多いので、子どもと一緒に楽しく過ごせそうです。

春と秋にはバラ園が見ごろに

展望広場の一画には、駕与丁公園名物「バラ園」もあります。ここでは粕屋町の町花であるバラが180品種・約2400株育てられていて、見ごろを迎える5月と10月には、夜間ライトアップも実施されるそうです。

バラの開花期間中や週末には、キッチンカーが登場することもあるのだとか。美しいバラを愛でながら腹ごしらえもできるとは、ぜいたくですね!

バラ園を歩いていると、粕屋町にちなんだ独自の品種「かすやの里」を発見。

「かすやの里」

すもも色の華やかなバラで、顔を近づけてみると、甘い香りが淡く漂ってきます。

右上は、駕与丁公園にちなんで作り出された独自品種「レイク カヨイチョウ」

他にも、青、紫、赤、黄色、白など色とりどり!形も大きさもそれぞれで、興味をそそられます。こんなにたくさんの品種を一度に鑑賞できるのに入場無料とは、なんて太っ腹。

園内には、高さ約3メートル、長さ約20メートルのバラのトンネルもありました!

上にも下にもバラ、バラ、バラ。なんだか、高貴な気持ちに浸れるエリアです。

木漏れ陽とバラのコラボが幻想的! 周囲には、写真撮影をしている人が大勢いましたよ。

最後に、真紅のバラがハート型にあしらわれた撮影スポットで、記念の一枚をパシャリ!

「水鳥観察小屋」で野鳥に出会う

展望広場を満喫したら、帰りは池のほとりの遊歩道に沿って駐車場まで戻ります。遊歩道沿いでは3月には桜、6月にはアジサイが見られるそうで、春や梅雨の季節のお散歩も楽しそうです! ルート上には、大人向け健康遊具が設置された「緑陰(りょくいん)広場」もあります。

緑陰広場。5月にはシロツメクサで覆われたのどかな風景が広がります

また、生きもの好きなら必ずチェックしたいのが、広場内2カ所に設けられた「水鳥観察小屋」。

ここでは、池に浮かぶ「鴨島」で休憩する鳥たちを、座ってゆっくりと眺めることができます。鳥たちを驚かさないように、覗き窓からそっと観察しましょう。

水鳥観察小屋のすぐ外にも鳥がいました!

一年を通して見られるカイツブリやバンの他、夏はツバメやコアジサシ、冬はマガモやアオサギ、ユリカモメなど、季節ごとに多種多様な鳥たちが観察できます。肉眼でも見られますが、もっとじっくりと眺めたい場合は、双眼鏡や望遠鏡の持参がおすすめです。

水鳥観察小屋を離れると、駐車場まではもうすぐ! 点在するベンチで休憩したり、木の遊具で遊んだりしながらゴールをめざします。

ほどなくして、今回のお散歩のゴール「かすやドーム駐車場」に戻ってきました。お疲れさま!

かすやドームは2023年現在改装中。プールは2024年3月まで休館予定

今回紹介した駕与丁公園を半周するルートは、約2キロメートルと、子連れでも踏破しやすい距離でした。遊歩道がきれいに整備されていて、風車の周辺以外はほぼ平坦なので、ベビーカー移動でも問題なさそう。

もの足りない、もっと歩きたい!という人には、約4.2kmの公園1周ルートもおすすめ。10周してフルマラソンの距離を体感する強者もいるそうですよ。広い公園だけに、いろんな楽しみ方がありますね。

バーベキューができる芝生広場も!

ちなみに、今回のお散歩ルートでは通りませんでしたが、公園の南西側にも「芝生広場」という木々に囲まれた居心地のいい場所があります。

園内で唯一、「芝生広場」に限っては火気の使用が許可されているので、事前予約すれば気軽にバーベキューやデイキャンプを楽しむことができるんですよ(直火は禁止)。

バラのイメージが強い駕与丁公園ですが、こちらの「芝生広場」も、密かな人気スポット。最寄り駅のJR酒殿駅から徒歩3分の場所に「エフコープかすや店」もあるので、飲み物や食材を調達して、バーベキューを楽しんでみてはいかがでしょう♪

また、「芝生広場」の東屋は、JR香椎線を走る列車が眺められる特等席。タイミングがよければ、福岡空港を離発着する飛行機を同時に眺められるので、乗り物好きの子どもなら大喜び間違いなしです!

近隣のおすすめ立ち寄りスポット

●粕屋町立生涯学習センター「サンレイクかすや」

駕与丁公園から、歩道橋「さくら橋」を渡ってすぐ。多目的ホールなどを備える公共施設で、粕屋町在住者以外も無料で休憩できるため、雨宿り場所として、また、暑さや寒さでヘトヘトになってしまった際の回復場所にと、便利に利用できます。軽食が食べられる「喫茶 ひだまり」もありますよ。

●エフコープかすや店

駕与丁公園の最寄り駅、JR酒殿駅から徒歩約3分の場所にエフコープかすや店があります。バーベキューが楽しめる「芝生広場」からは徒歩約10分と、食材調達や買い忘れがあったときにも便利!駐車場も完備しています。
詳しい情報はこちらから

施設詳細とアクセス方法はこちら

施設情報

駕与丁公園

駕与丁公園

福岡県糟屋郡粕屋町駕与丁3-2-1
TEL:092-938-0208(粕屋町都市計画課)
開園時間:6時〜22時
バーベキュー予約は粕屋町都市計画課まで(電話受付不可、前日までに来庁の上、申し込みが必要)
駐車場:400台
アクセス:九州自動車道福岡ICより車で約7分
JR酒殿駅から徒歩5分、JR長者原駅より徒歩10分
◎多目的トイレ/あり
◎おむつ替えシート/あり
◎売店・飲食店/なし(ドリンクの自動販売機あり)