【八女市】湖畔のやまびこスポットでヤッホー!親子で散歩と温泉を楽しむ「くつろぎの森 グリーンピア八女」
八女市黒木町にある「グリーンピア八女」。プールや温泉が楽しめる子ども連れにうれしいスポットですが、実は施設の近くにお散歩コースがあるのをご存じですか? 今回は「森の案内人」のナビゲートで、3つあるコースの中から子ども連れにもおすすめの「熊笹と湖の小道」を歩いてきました!
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【目次】
●池のほとりで「森の案内人」と合流
●「熊笹と湖の小道」のおさんぽに出発!
●いろんな植物や生きものと会える
●絶景のど真ん中で自然を感じよう
●聞こえた!本物の「やまびこ」
●11月には紅葉が見ごろに
●レストランや温泉、夏にはプールも!
●施設詳細・アクセス
池のほとりで「森の案内人」と合流
「くつろぎの森 グリーンピア八女」ホテル入口
今回のおさんぽの拠点となる黒木町の「くつろぎの森 グリーンピア八女」は、ホテルを中心とした複合施設。広い敷地には温泉館、コテージ、文化的な建造物などが点在し、自然の中でゆったりとした時間を過ごすことができる場所です。
ホテルの入口で「森林セラピー基地」の案内板を発見!「森林セラピー基地」は森が持つ癒し効果を健康増進に生かすためのとりくみで、科学的な検証によって「最高血圧の低下」「ストレス緩和効果」「健康度の上昇」などの効果があることが分かっているんだとか(スゴイ!)。楽しくて体にもいいおさんぽになる予感に、期待が高まります!
コース全体図
今回のおさんぽでは、事前に子ども連れにおすすめと聞いた「熊笹と湖の小道」を歩くことに。農業用ため池「善蔵溜池(ぜんぞうためいけ)」を1周するコースで、アップダウンが少なく小さな子どもでも無理なく楽しめるとのこと。スタート地点となる「セラピー広場」は、ホテルから2キロ弱の道のり。歩くこともできますが、子連れの場合は車移動がおすすめです。
なお、マップにはセラピー広場に「トイレあり」の表記がありますが、老朽化が進んでいるため、事前にホテルでトイレを済ませてから移動するのがおすすめ。
今回案内してくれた「森の案内人」檜室 美恵子(ひむろ みえこ)さん
セラピー広場で、「森の案内人」の檜室さんと合流しました。森林セラピーのナビゲーターとして活動する「森の案内人」は、黒木町だけでも十数人がいらっしゃるそう。一人ひとりに得意分野があり、植物に詳しい人もいれば、鳥のスペシャリストもいるそうですが、檜室さんはというと…「森ヨガの達人」!
大好きなヨガの知識と保健師としての長年の経験を活かし、黒木町を訪れる人たちの健康増進に取り組まれています。では、檜室さんの案内で、池のほとりに出てみましょう。
「熊笹と湖の小道」のおさんぽに出発!
今回の「熊笹と湖の小道」コースは、全長2160メートル。キャンプ場だった時代の面影がところどころに残る、水辺のさんぽ道です。
このあたりの標高は約400メートルあるそうで、気温は平地より5度ほど低め。コースは豊かな緑に彩られ、めいっぱい自然を満喫できます!
まず驚くのが、道の歩きやすさ。クッション性が高いヒノキのチップが敷かれているんです!これなら子どもも歩きやすそうです♪
木の香り、ほほに受ける風、水面の光、木々のざわめきなどを全身で体感しながら歩いていきます。
最初の「湖畔の休憩処」で、ひと休み。
檜室さんによると、訪れた日の前後は近年でも最も水位が低いタイミングだったそうで、「いつもならもっと水面が近くて、本当に絶景なんですよ」と残念そうでしたが、それでも十分すぎるほどの素敵な景色でした!
いろんな植物や生きものと会える
最初の休憩処を過ぎると杉やヒノキなどの針葉樹の下に、コース名の由来にもなっている「熊笹」が生い茂るエリアに入ります。熊笹は生命力の強い常緑の植物で、20センチを越える大きな葉っぱが特徴です。
時期によっては、幼児の背丈以上の熊笹が道を覆っている場所もあるので、小さい子ども連れの場合、抱っこで進んでくださいね。
道沿いでは、ほかにも多種多様な植物が待っています。
木々にかけられた名札で、名前を確認しながら進むのも楽しみのひとつ。
取材時には栗やどんぐりも、たくさん落ちていました!
きのこもいっぱい!きのこの女王と呼ばれるキヌガサタケなど、珍しいものが見られることもあるそうです。食べられないきのこも含まれているので、見るだけにしてくださいね。
道すがらトカゲやチョウ、トンボなどの生きものにも出会えました。夏の早朝にはカブトムシやクワガタムシなどの姿も見られるとか。周辺には50種以上の鳥もいるとのことで、にぎやかな声が聞こえていましたよ。
絶景のど真ん中で自然を感じよう
全行程の5分の2ほどを踏破したところで、溜池の堤防部分にさしかかりました。ここが、今回のコースの目玉「眺望ポイント」です。
堤防の上には日当たりの良い原っぱが広がっています。ベンチからは水と緑、空が織りなす景色が堪能できますよ。原っぱにレジャーシートを敷いてお弁当を食べたり、寝っ転がるのもいいですね!
堤防から洪水吐を振り返る
大雨のときに水の逃げ道になる「洪水吐(こうずいばき)」に渡されているこの橋は、1985年に廃線になった旧国鉄「矢部線」の廃材を使って造られているそう。
大地に寝転がって目の前に広がる空を眺めながら気持ちのいい空気を胸いっぱい吸い込めば、リラックスすること間違いなしです♪
県内最高峰の釈迦岳を望む反対側も、これまた絶景! 10月から11月ごろは斜面を覆うススキが見られ、秋の風情が感じられます。
聞こえた!本物の「やまびこ」
堤防部分からスタート地点の「セラピー広場」までは、来た道の対岸にある遊歩道を伝って戻ります。そして、コースの半分を過ぎ、三日月型の池の先端を折り返したあたりに、こだまが発生しやすいエリアがあるそうなんです。
特に、道の左側にある写真の石は「やまびこスポット」と呼ばれているほどで、こだまの名所だと教えてもらいました。
実際、「ヤッホー」と叫ぶと、幾重にもこだまが返ってきます。湖の方向に向かって石の上に立ち、お腹から声を出すのがポイント!ぜひ、体験してみてくださいね。
山の中なので、大きな声を出しても大丈夫。いつも「静かにしなさい」と言われてばかりの子どもたちにとっても、大きな声を出せる場所は、とっても貴重ですよね!
思いっきり大きな声を出してスッキリしたら、今度は静かに森の中の音に耳を傾けてみるのもおすすめです。「森林セラピーでは、最低5分は、何も喋らない時間を設けています」と檜室さん。風や水など自然の音しかない環境に身を浸すことで、より深い癒しが得られるのだとか。
11月には紅葉が見ごろに
例年11月上旬から20日ごろにかけては、今回紹介したコースのところどころでハゼやモミジなどが紅葉し、池のほとりを彩ります。朝の気温は5度以下になることも多いそうなので、見物の際には防寒着をお忘れなく。
菖蒲が美しい6月ごろもおすすめの季節。四季折々で、それぞれの景色が堪能できますよ。
山中渓谷入口
また、グリーンピア八女のホテルからセラピー広場に向かう車道を少し入った場所には、紅葉の名所「山中渓谷」もあります。秋に訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。入口には駐車場とトイレも設置されています。
グリーンピア八女のホテルロビーに掲示される「森林セラピー」の写真
なお、今回紹介したコースとホテル周辺を起点とした「泉と小島への散歩道」のコースを組み合わせると、全長6キロほどになるので、足に自信がある方は、挑戦してみるといい思い出になりそうです。
レストランや温泉、夏にはプールも!
さて、体を動かした後はお待ちかねの食事♪。お弁当を持参して園内の好きな場所で食べるのも気持ちがいいですが、ホテルレストラン「クレアチュール」の利用もおすすめ。
天丼(税別890円)、お子さまランチ(税別830円)
博多和牛を使った人気のメニューから、丼もの、カレーセット、お子さまカレー(税別560円)などの気軽なメニューまで取りそろっています。園内の緑を眺めながら、のんびりと料理を満喫できますよ♪
手前は天麩羅うどんセット(税別810円)
和風大浴場「しゃくなげ」の露天。夜は星が美しいそう
お腹を満たした後は、グリーンピア八女の温泉館「黒木温泉 くつろぎの湯」でリラックス。ちなみに、「森の案内人」のサービスを利用すると無料で入浴できるので、ぜひ立ち寄りを!
男女日替わりで利用できる和洋の大浴場それぞれに、露天、内湯、電気風呂、サウナを完備。露天と内湯の両方を備える人気の家族風呂は2室あり、日帰りの場合でも現地フロントで予約することができます(電話予約は不可)。
グリーンピア八女のレジャープールイメージ
夏期には、敷地内に長さ90.2メートルのループスライダーやアスレチックプール、流水プールなどを備えるレジャープールもオープン! 例年、夏休みには日帰りや宿泊でのお得なBBQプランなども登場するので、ぜひ、グリーンピア八女のホームページでチェックしてみてくださいね。
今回訪れた「グリーンピア八女」と「熊笹と湖の小道」では、おいしい空気の中で、大人でも心地よい疲れを感じられるおさんぽ時間が楽しめました♪ 山の中はただ歩くだけでも気持ち良く、子どもの五感が磨かれそう。コースは手入れが行き届き、道に迷うこともないので、自然体験が初心者のファミリーにもおすすめですよ。
施設情報・アクセス
施設情報
くつろぎの森 グリーンピア八女
八女市黒木町木屋10905
TEL:0943-42-2400
開館時間/レストラン11:30〜14:30、温泉館10:00〜22:00
料金/温泉館は大人(中学生以上)510円、子ども(4歳以上)260円。家族風呂の場合+1室1,100円(50分)
休館日/なし
駐車場/約500台(無料)
●ホームページはこちら
https://greenpia-yame.com/
※エフコープ組合員はホテル内にあるプールや体育施設をお得な割引価格で利用できます
https://www.fcoop.or.jp/shopping/service/member-card/discount-facility/
<森の案内人について>
料金/大人(中学生以上、温泉券付き)1000円、子ども(4歳〜小学生)500円
申込先/グリーンピア八女
●ホームページはこちら
https://www.city.yame.fukuoka.jp/forest_base/index.html
※森林セラピー体験の場合、事前に案内人の申し込みを。案内人を依頼しない場合は、自己責任にて散策自由
※虫除けなどのため、訪れる際は四季を通して長袖、長ズボン、運動靴の着用を
※情報は2023年10月時点のものです。
✔︎こどもとお出かけ DATA
◎多目的トイレ/ホテル内にあり
◎おむつ替えシート/ホテル内にあり
◎売店・飲食店/ホテル内にあり
◎授乳室/なし(授乳場所の提供はホテルフロントにて応相談)
◎ベビールーム/なし
◎ベビーカー貸し出し/なし
◎コインロッカー/なし