【飯塚市】ゆったりまったり、動物たちとふれあえる!「ピクニカ共和国」〈日帰り編〉
ニッキー親⼦の福岡あちこち探訪記③ 前編
今回は、福岡市在住ライター・ニッキーが、小学生の娘たち+友人親子とともに、福岡県飯塚市にある「ピクニカ共和国」の魅力をレポートします!
2008年に建国されたピクニカ共和国は、たくさんの動物たちが暮らす小さな動物園。動物と会うだけでなく、なでたり抱っこしたりと、ふれあいも楽しめることが最大の特色です。小さいお子さんも、パパママと一緒に楽しむことができますよ。
まずは「ホワイトハウス」から入園&小動物とのふれあい
駐車場から園入り口までは坂道が続く
「ピクニカ共和国」は、飯塚市北西部に広がる緑豊かな八木山(やきやま)高原に位置しています。
ゲート脇の駐車場に車を停めてから園入口までちょっとした坂道を歩く必要がありますが、駐車料は無料です。がんばって歩きましょう! ベビーカーがある場合は一旦入口横まで乗り入れて、荷下ろしをしてもOK。また、妊婦や身障者に限り、園入口横スペースに駐車可能です。
共和国の公邸?!「ホワイトハウス」
坂を上りきった先には、園の入口である「ホワイトハウス」が建っています。
エフコープの組合員なら入場料が大人100円引き、子ども50円引きになるサービスがあるので、組合員の方は入場の際、組合員カードの提示をお忘れなく。
ホワイトハウスの中にはたくさんのモルモットやヒヨコがいて、なでたり、抱っこしたりと、存分にふれあいが楽しめます。「ずっと人間に触られて疲れないの?」と心配された方、ご安心を。この子たちも、ちゃんとローテーションで休憩を取っているそうです。
ホワイトハウスには、ほかにもデグー(ネズミの仲間)やウサギなどの小動物がいて、エサ(1皿100円)をあげることができる子もいます。
小動物とのふれあいを満喫したら、そのままホワイトハウスを抜けて、園内へ。園の中心にある原っぱを取り囲むように、動物たちの小屋が点在しています。
愛嬌あふれる動物たちでいっぱいの園内。エサやりも楽しめる
ひのちゃん。あれ?もしかして『も●●け姫』に出てた方じゃないですか?
では、ピクニカ共和国の住民たちを紹介していきましょう。まずは、並み居るかわい子ちゃんたちのなかでも、私の一番の推しである、珍しい白イノシシ「ひのちゃん」!
エサを欲しがって近寄ってくる姿が、とても愛嬌たっぷりでお茶目なんです。「にんじんボール」というゲーム感覚のエサやりマシンも楽しく、私はこの日もひのちゃんにかなり課金してしまいました。
頭上高い場所をめぐる「ヤギの手線」を通ってやってきたヤギさんにキッズ大興奮!
また、ピクニカといえば忘れてはいけない存在が、ヤギさんたち。小さな子ヤギから、絵本『三びきのやぎのガラガラドン』に出てくるような大ヤギまで、個性豊かなヤギたちが、園内の各所で暮らしています。
特に、ヤギゾーンから延びるお散歩用一本橋「ヤギの手線」を軽々と渡って原っぱに出てくるヤギの姿は必見です。
この日は特に暑かったからか、日中はヤギの手線も無人(無ヤギ)だったので残念でしたが、夕方涼しくなった頃に1頭だけ遊びに出てきてくれたので、かろうじて見ることができました。
マゼランワシミミズク。フクロウと似てますが耳のように見える”羽角(うかく)”があるのが、ミミズクの特徴だそうです
あっ、ミーアキャット!
ミーアキャットって常に立っているイメージだったのですが、こんなふうに座り込むこともあるんですね。たまにはダラダラしたい時もあるよね。なんだか、親近感を覚えます。
左上から時計回りに、カピバラ・ワオキツネザル・グリーンイグアナ・カンガルー
さらに続く、親近感シリーズ。左上から時計回りに、まるっきり「スーパー銭湯の湯舟に浸かり、疲れを癒す私」「入浴の合間にストレッチを試みる私」「遠赤外線サウナでひと汗流す私」「湯上がり後の休憩所でくつろぐ私」そのものです。
こんなふうに、園内各所で私…いえ、動物たちの飾り気のない素の生態が観察できますよ。
上記以外にも、紹介しきれないくらいたくさんの動物たちがいます。また、ヤギやアヒルと自由にふれあえる「ふれあい広場」もあり、ちびっこたちに大人気です
プラスアルファの体験やイベントも充実!
炭火で焼ける「まきまきパン焼き体験」1個300円。※土日祝日限定
ピクニカ共和国ではさまざまな体験も用意されていて、予約なしで挑戦できます。
「まきまきパン焼き体験」は、あらかじめ用意されたパン生地を成形してちくわのように竹に巻きつけて炭火で焼くことができる、楽しくておいしい体験。
卵不使用なので卵アレルギーがあっても大丈夫♪
所要時間は20分ほど。焼きあがったパンは素朴な味わいで、子どもたちは夢中で食べていました。何度も「もう一回やりたい」とねだられたのには困りましたが、それほど気に入ったようです。
「ザリガニ釣り」1人20分300円。※開催はGW頃〜10月末
ザリガニ釣りにもチャレンジしました。釣り糸の先に、スルメみたいなものをぶら下げてザリガニをおびき寄せます。小学生女子4人がかりで20分間トライして、釣果はたったの1匹でしたが…。でも、1匹でも釣れたのでよかった♪
釣ったザリガニはリリースするのがお約束。子どもたちは「えーっ」と不満そうですが、親としては連れて帰らなくて済んで心からホッとします。
アイガモレース(チケット1枚200円)
目玉イベントは、土日祝と春・夏・冬休みに1日3回開催される「アイガモレース」! 3羽のアイガモと、なぜか1羽だけ紛れているアヒルのうち、どの子が勝つかを予想し、チケット(鴨券?)を購入してからレースを観戦。1等の子を当てたら、選べるおもちゃを2つゲットできるとあって、応援にも熱が入ります。外れても参加賞としておもちゃを1つもらえますよ。
ちなみに、このアイガモレースが行われる小川は、夏場は水遊び場として人間の子どもに開放されます。暑い時期にはありがたい!
ほか、ポニー乗馬(1回500円、小学校3年生まで)などのアクティビティもあり、半日〜1日、楽しく遊ぶことができます。
実は園内にはまだ別に秘密基地的な面白スポットもあるのですが、それはまた次回。
スタッフさんにお話を伺いました!
「ピクニカ共和国」広報ご担当の小野さん
最後に、スタッフの小野さんにお話を伺いました。
――随分たくさんの動物がいますが、全部で何種類くらいいるのでしょうか?
小野さん:「2019年10月現在でだいたい60種400頭羽ですが、種類や頭数はその時の状況でどんどん変わっています。
つい先日も、新しくリスザルたちがやってきました。リスザルの飼育が続けられなくなった他の動物園から引き取らせてもらったんです」
――なんと、そんな経緯で!動物園どうしでいろんなネットワークがあるんですね。
小野さん:「実はウチにいる動物たちのほとんどは、もともとはそうやって行き場をなくして困っていた子たちなんです。動物園には珍しくネコもいるんですが、みんな保護ネコです」
ケージでくつろぐネコちゃんたち
――そうなのですね。行き場をなくした動物たちを飼育するというのは、園長さんの方針なのでしょうか?
小野さん:「はい、園長がピクニカを作ったのも、動物、特に馬が好きだったからです。園長は以前、“北九州市の響灘緑地グリーンパーク”で飼育員をしていたんですよ」
――グリーンパーク!この間、行ってきたばかりです。そんな繋がりがあったとは。
――最後に、ピクニカ共和国さんの一番の魅力を教えていただけますか?
小野さん:「やっぱり、動物とふれあえることです!それも、子どものひざにちょっと小動物を乗せてみて終わり…といったように大人がすべて管理するのではなく、子どもたち自身が正しい動物との接し方を学べるよう、スタッフがサポートするような形を取っています。“上から急に手を出したら驚くよ、びっくりさせないように声をかけながら、ゆっくり抱っこしてみて”というふうに教えれば、子どもたちもちゃんとわかってくれます。
平日の人が少ない時間帯などは、モルモットやヒヨコ以外の動物とのふれあいを体験してもらったりすることもありますよ」
園内の手書きポップは、小野さんともう1人のスタッフさんの手書き。動物への愛が伝わってくる!
――1日楽しく遊んで、命を大切にする心まで学べる。最高ですね!素敵なお話を、どうもありがとうございました。
と、ピクニカ共和国の良さを再認識したところで、ピクニカ共和国紹介〈日帰り編〉は終了。明日は、「夜のピクニカ共和国の楽しみ方」紹介します。“夜の楽しみ方”なんて言って、エッチなのを期待させたらゴメンなさい。違います。そして、お楽しみに!
⼦どもとお出かけDATA
◎⼦どもトイレ/あり
◎おむつ替えシート/あり
◎授乳室/なし(休憩室やシャワー室を利用可)
◎売店/なし(ドリンクの自動販売機・アルコールの販売はあり)
◎飲⾷店/なし(事前予約でBBQの提供あり)
◎ベビーカー貸し出し/なし
◎車いす貸し出し/なし
トイレには、ベビーベッドと子ども便座付き洋式トイレを備える
ふれあい動物園 ピクニカ共和国
福岡県飯塚市八木山長倉2288番地
TEL:0948-26-4822
開園時間/10:00〜17:00(7・8月は〜18:00)※最終入園は閉園の30分前まで。
定休日/水・木曜日
12〜2月は土日祝日のみ開園
GW・春休み・夏休みは無休
料金/⼊園料 ⼤⼈700円、子ども400円
(エフコープの組合員カード提示で大人600円、子ども350円)
園内でのエサやり代は有料。800円で100円分チケットが11枚ついた、お得な回数券あり
アクセス/福岡市方面より国道201号線を飯塚方面に進み、看板に従って左折
駐車場/あり(無料、約50台)
★詳細については、公式ホームページをご覧ください。
※この情報は2019年10月時点のものです
profile
ニッキーニックさん
福岡市在住の四十路フリーランスライター。娘のぴーちゃん(小学5年生・長女)、テイ子(小学2年生・次女)と共に福岡県のあちらこちらに足を運び、現地の様子を感じたままにレポートします。