【飯塚市】ゆったりまったり、動物たちとふれあえる！「ピクニカ共和国」〈キャンプ編〉

福岡市在住ライター・ニッキーによる飯塚市「ピクニカ 共和国」潜入レポートの第2弾。今回は、小学生の娘たち＋友人親子とともに、キャンプに挑戦しました。自分たちでテントを張り、野外で食事をし、動物たちに囲まれて過ごした一夜は、子どもたちにとっても特別な思い出となったようです。

ふれあい動物園「ピクニカ共和国」の夜のお楽しみ…それは“キャンプ”です！日帰りの入園客が帰宅したあと、園中央の原っぱにテントを張って、自由にキャンプを満喫することができます。
私たちが訪れたのは、暑さも和らいだ9月中旬。徐々に虫も減ってくる、まさにキャンプのベストシーズンです。

まずは受付。キャンプ利用の場合でも入園時に入り口で前払いとなります。エフコープ組合員だと割引が適用されるので、ここでも組合員カードの提示をお忘れなく。
キャンプ開始は夕方16時半ですが、入園は何時からでもOKです。ぜひ早めに来て、動物たちとのふれあいを楽しみましょう! ただ早く到着した場合、キャンプ客でも車は下のゲート脇の無料駐車場に停めておく必要があるのでご注意を。

園内には自動販売機、洋式・水洗の明るいトイレ、無料シャワーなどの設備があるため、宿泊するにあたって特に困ることはありません。

テントは持ち込む人がほとんどだそうですが、3日前までの予約で5人用テントのほか寝袋、マット類のレンタルも可能です。料金はテント1張2500円ととっても良心的。
ただし薪やアウトドア用品、紙皿などの販売はないので、各自で持ち込みましょう。ゴミも持ち帰りなのでゴミ袋も必須です。

「動物園に泊まれるなんて面白そうだけど、野外で寝るのは抵抗がある」「団体で行きたいが、何張もテントを張るのは大変そう」といった場合は、ホワイトハウス2階の休憩所に泊まることもできるそうです（40畳の休憩室貸切で1泊1万5000円、入園料別）。

さてこの日、キャンプ開始まで園内をぶらぶらしていると、ホワイトハウスを出て右手に「ハンモックこちら」という看板を発見しました。何でしょう？気になる！
誘われるように山奥へと歩を進めること、5分ほど…

杉木立の間に張られた、４つの大きなハンモックを発見！
早速はしゃぎだす子どもたち。

しかもこの辺りでは、焚き付けに良さそうな杉の葉や小枝もたくさんゲットできました。先ほど「薪は持参しましょう」と書きましたが、時間に余裕があれば現地で集める手もありそうです。

ただ動物園の敷地内とはいえ結構な山の中なので、ここに来る場合は子どもから目を離さないようにしないといけないなと感じました。

さて閉園時間が近づくと、ホワイトハウス1階にキャンプ客が集められます。「動物との夜間のふれあいはNG（見るのはOK）」「9時半のチェックアウト時間は厳守すること」などキャンプにあたってのルールを確認したあと、指示にしたがって車を取りに行き、園内にそのまま乗り入れて設営開始です。芝生保護のため車の横付けはできませんが、原っぱ横の舗装された道に停めておけるので不便さはありません。

キャンプタイムは自由に過ごすことができ、消灯時間も決められていないようでしたが、夏休みや連休はほかの利用客がいることも多いので、常識的な範囲での行動が求められます。この日も、ほかに2組のファミリーがいらっしゃいました。ですが普段の土日には貸切状態になることも珍しくないそうで、そういう日は周囲を気にせずゆるゆると楽しめます。

閉園後の場内はふれあい広場の扉が開けられ、飼育員さんについておうちへ帰るガチョウさんやヤギさんたちの姿が見られるなど、昼間とはちょっぴり違う顔。

また、園内をウロウロしているウサギを見かけることもあります。この子は園で飼育しているのではなく、外からやってきた居候なのだそうです。

今回のキャンプは設営から撤収までの時間が短いことから、われわれは勝手に「時短」をテーマに掲げていました。荷物を減らすために、テントはレンタル。ただ5人用テントを6人で使うのは狭いかなと予想し、シンプルなポップアップテントも1張、追加で持ち込みました。

またレンタルテントもドーム型のもの（ユニフレームの「revoドーム」）で、設営はさほど難しくありませんでした。テントを張るのが初めてという方でも、収納袋付属の説明書きを参照すれば問題なく立てられます。ただ時短のためには、事前に人に聞いておくなどしてドーム型テントの構造を理解しておくと、なお良いと思います。

設営時間は短く済んだとはいえ、なんだかんだしていると、夕食の準備に取りかかるころにはすでに夕暮れどきになっていました。

でも大丈夫！今回は用意も片付けも簡単な「すき焼き」をすることにしていたので、暗くなってからでも慌てずサクッと準備できます。

家で切って準備していた材料を鍋に入れて、カセットコンロで火にかけるだけで完成♪体も温まるし、ちょっとしたごちそう感があるのも良かったです。鍋物は秋のキャンプにもってこいですね。

飲み物はクーラーボックスで持参していましたが、園内でも販売されていました。

食後はお待ちかねの焚き火タイム！しかし、この日は焚き火をするには暑すぎ、マシュマロを炙っただけでさっさと終了しました。重い薪を持ち込んでいたのに、昼間に拾っておいた枝だけで足りたどころか、余ったというオチ…。

ただ、この日が例外だっただけで、通常だと9月でも夜間は10度台まで冷え込むそうですよ。

ちなみにキャンプ客は夕食に園内BBQコーナーを利用することもでき、火起こしから片付けまで完全お任せで食事を楽しめます。しかも肉や野菜も付いて1人前1500円と良心価格。さらに、子どもは1人前を複数でシェアしてもOKだとか。ありがたい限りです。

焚き火の後にはシャワーを浴び、夜は早めに就寝。夜中に謎の鳴き声が響くたび、動物園の真ん中で寝ていることを思い出しワクワクしましたが、昼間の活動で疲れていたからか全員しっかり熟睡できました。

朝は6時半に起床。洗面に行くついでに、園内の動物たちにおはようを言って回りました。

さてお楽しみの朝食タイムは、子どもたちが好きなホットサンドをセレクト。と言ってもホットサンドメーカーで一つずつ焼いていると手間なので、キャンプの定番「牛乳パックホットサンド」にトライしました。

作り方は簡単。食パンに好みの具を並べ、二つに折ってアルミホイルで二重に包み、使用済み牛乳パックの中に入れてBBQコンロや焚き火台の上に並べ、下から火をつけるだけ。牛乳パックが全て燃え終わったら完成です。

青空の下、みんなでワイワイと食べるホットサンドは、格別の味わいでした。
この後、コーヒーまで飲んだところでタイムアウト。寝袋を片付けたりテントを畳んだりと全員体制で撤収作業を行い、なんとか9時すぎに車への積載を完了しました。

荷物を積んだ車を駐車場に移動させます。動物園の中を運転するなんてなかなかできない体験ですよね。

2日目も園内で遊ぶことができるので、昼ごろまで遊び倒して、ピクニカ共和国をあとにしました。普通のキャンプとはひと味もふた味も違う動物だらけのキャンプ体験に、メンバー全員大満足。

設備も整っていてレンタル用品も充実しているので、アウトドア愛好家だけでなく、道具をあまり持っていない初心者にもオススメできるキャンプスポットです！

◎⼦どもトイレ／あり
◎おむつ替えシート／あり
◎授乳室／なし（休憩室やシャワー室を利用可）
◎売店／なし（ドリンクの自動販売機・アルコールの販売はあり）
◎飲⾷店／なし（事前予約でBBQの提供あり）
◎ベビーカー貸し出し／なし
◎車いす貸し出し／なし
※弁当や自炊用食材の持ち込み可

ふれあい動物園 ピクニカ共和国

福岡県飯塚市八木山長倉2288番地  
TEL：0948-26-4822
開園時間／10：00〜17：00（7・８月は〜18：00）※最終入園は閉園の30分前まで。
定休日／水・木曜日　 12〜2月は土日祝日のみ開園
GW・春休み・夏休みは無休
料金／⼊園料 ⼤⼈700円、子ども400円
（エフコープの組合員カード提示で大人600円、子ども350円）
園内でのエサやり代は有料。800円で100円分チケットが11枚ついた、お得な回数券あり
キャンプ利用 大人1100円、子ども550円　※いずれも入園料込
（エフコープの組合員カード提示で大人1000円、子ども500円）
施設利用料／テントレンタル 5人用　1張2500円
フリーサイト代　1張1000円（タープの場合は無料）
アクセス／福岡市方面より国道201号線を飯塚方面に進み、看板に従って左折
駐車場／あり（無料、約50台）
★詳細については、公式ホームページをご覧ください。

※この情報は2019年10月時点のものです