【北九州市小倉北区】動物の自然な姿にふれあえる「到津の森公園」

【北九州市小倉北区】動物の自然な姿にふれあえる「到津の森公園」

北九州市小倉北区にある「到津(いとうづ)の森公園」は、2002年に北九州市が運営を引き継ぎ、市民が支える自然の森公園として生まれ変わった公園です。2022年には開園20周年を迎え、前身の「到津遊園」から親子3代に渡って通う家族も多く、動物のいる公園として市民に親しまれています。2023年3月には南側エントランスがリニューアル。パワーアップした『到津の森公園』を、チアちゃん・デイズくんと一緒に巡りました!

チアちゃん・デイズくんの紹介ページはこちら

【目次】
●明るく開放的になった南側エントランス
●子ども連れに優しい「森の案内所」
●公園内の動物たちに会いに行こう!
●動物とふれあえる!通称「ふれまる」ゾーン
●ファミリーで気軽に何度でも通えるレジャースポット
●施設情報・アクセス

明るく開放的になった南側エントランス

まずはリニューアルした南側エントランスに到着!「到津の森公園」と大きく書かれた園名板が見えます。実はこれリニューアル前は南側の入り口が分かりづらいという声があり、設置されたもの。これなら道路から見てもすぐにわかりますね。

バス停もエントランスの目の前に移設され、より便利になりました。おや?よく見ると屋根には動物たちがたくさん!!入園前からワクワクさせてくれます♪

南側エントランスからゆるやかに伸びる階段の隣にはキリンの絵が描かれたエレベーターがあります。このキリン、ほぼ実寸大に描かれているのだそう!

子ども連れに優しい「森の案内所」

南側エントランスのすぐ横には「森の案内所」があります。授乳室やベビールーム、給湯室が完備されているので、小さな子ども連れも安心!

広くて清潔感のあるベビールームと、かわいいカラーのキッズトイレもあります。

「森の案内所」の前にはゾウやライオンのモニュメントが置かれた芝生広場があり、ベンチでくつろいだりお弁当を食べたりとのんびり過ごせます♪

公園内の動物たちに会いに行こう!

それではさっそく園内の動物たちに会いに行きましょう!最初に向かうのは、「郷土の森林」ゾーン。野鳥やムササビ、フクロウなどが観察できます。通路沿いには約1500株のアジサイが植樹されていて、取材時(6月上旬)にも色とりどりのアジサイがきれいに咲いていました!

アジサイに見とれながら歩いて行くと、ホンドタヌキがいる「ぽんぽこ庭」エリアに到着!いつもは3匹のタヌキがいるそうですが、ただいまお見合い中のため1匹は別の場所で暮らしているとのこと。え?どうして知っているかって?

実は、飼育員さん手作りのポップに書いてあるんです!3匹のタヌキ、それぞれの名前と特徴が紹介してあるので、どの子がムク、マリ、コロなのか探してみてくださいね。
到津の森公園では、このようにすべての動物に対して特徴やエピソードが手作りのポップで紹介してあるので、一つひとつ読んでいくと動物たちを見るのがもっと楽しくなりますよ♪

「ぽんぽこ庭」エリアを抜けると、鮮やかなピンクの姿がとってもキレイなベニイロフラミンゴを発見!バードケージでは、フラミンゴやトキ、カルガモなど、鳥たちを間近で見ることができます。

足元ではアカツクシガモがお散歩中。かわいいですね〜♪

︎●里のいきものたちにも出会えるよ

「里のいきもの館」では、ヘビやトカゲ、昆虫などを展示。広くて開放的な室内には、森や川など身近なところで見ることができる生き物がいっぱいです!夏休みの自由研究に訪れる子どもも多いそう。

日本の代表的な毒ヘビ、ニホンマムシもいました! 爬虫類や昆虫が好きな子どもにはワクワクする施設ですね。

さてお次は、森林と草原を再現したゾーンへ!どんな動物がいるかな〜♪

うわ〜!びっくりした!森の王者、アムールトラのミライちゃん登場です。すごい迫力ですが、表情はとっても可愛くて公園の人気者!ファンも多いんだとか。普段は寝ていることが多いそうですが、それでも寝顔を見るとすっごく癒されるそうです。

人気者といえばこちらも負けていませんよ。案内看板の向こうにチラッと見えているのがセイロンゾウ(写真のどこにいるか分かるかな?)。サリーとランの2頭が交代で運動場に登場しているそうです。どっちに会えるかは当日のお楽しみ♪

ゾウのえさやり体験もできます。直接手であげたり、竹の棒の先にくっつけてあげたりと、ゾウの長〜いお鼻とふれあえるチャンスです!

突然ですがここでクイズ!写真の中に「ワオキツネザル」がいます。さて、どこにいるでしょう?

どこにいるか分かりましたか?「到津の森公園」では、なるべく自然に近い形で動物たちを飼育しているので、なかなか見つけられないこともあります。その分、動物たちの生態を自然に学ぶことができるんです。

次はお待ちかね、百獣の王・ライオンです!遠くからでも堂々とした雰囲気が伝わってきます。ここで飼育されているのはリアン(オス)とライ(メス)の2頭。

2頭はとっても仲良し。ずっと見ていたくなりますね。ちなみに2頭がくつろいでいる岩、実は中にヒーターが入っていて、冬は暖かくなるんだとか。

草原のゾーンでは人気のアミメキリンや、シマウマ、ミーアキャットも観察することができます。

ミーアキャットエリアから見た風景がこちら。奥にはシマウマの姿が見られます。二本足で立ち上がる姿が可愛いミーアキャットですが、実はサバンナのギャングと言われていて肉食動物なんだそう!

動物とふれあえる!通称「ふれまる」ゾーン

園内の一角には通称「ふれまる(ふれあい動物園)」があり、頭上をヤギが通る公園名物の「ヤギの橋渡り」を見ることができます。ヤギが暮らしている場所にある険しい岩山と大きな丸太の橋は、人気絵本「三匹のやぎのがらがらどん」をモチーフに造られているのだそう。

2023年3月中旬には三つ子のヤギ「しらたま」「みたらし」「のりまき」も生まれ、園内はますます賑やかに!名前の由来はそれぞれの毛の色にちなんでつけられたそうです。

ヤギたちのお隣では、3歳以上、30kgまでの子どもを対象としたロバの乗馬体験(1周200円)も行われています。朝9時から整理券を配布(先着順)しているので、希望の方はお早めに!

ロバの背中に揺られながらのんびりお散歩♪ 記念写真もお忘れなく~♪

さあ、いよいよ園内散策もゴールが近づいてきました!大トリを飾るのはニホンザル。元気いっぱいにサル山を走り回っています。現在、サル山では緑化計画が進行中で、飼育員さんやイベント参加者の皆さんがコツコツと植樹しているそうです。
園内には約50頭のニホンザルがいて、赤ちゃんザルもおばあちゃんザルも、みんなが助け合って仲良く暮らしているそう。一頭一頭性格も顔も違うので、ずっと見ていても飽きません。

●みんなでレッサーパンダの動物舎を育てよう

到津の森公園20周年をきっかけに発足した『みんなで育てる動物舎プロジェクト』。レッサーパンダが豊かに暮らしていくために、市民のみなさんと力を合わせて木を植えたり、遊具を作ったりするとりくみです。2023年1月に開催された第1回では、理想の動物舎について出し合った意見をイラストに描き起こしました。これまでのプロジェクトの様子は、ホームページ「公園だより」をチェックしてみてくださいね。

現在の運動場がこちら。通り道を下からのぞいてみたり、ガラス越しに間近で観察したり、いろんな姿を楽しむことができますが、レッサーパンダは暑さが苦手…。夏の間は涼しい寝室で過ごすことが多くなります。

おいしそうにリンゴを食べる様子を見ることができました。ちなみにエサを食べている間に体重を図っているそう。タイミングが良ければこういう風景にも出会えますよ♪

ファミリーで気軽に何度でも通えるレジャースポット

園内には子どもが遊べる広場もあり、観覧車400円、ミニモノレールや汽車などの遊具は250円ととってもリーズナブル。さらに、2024年3月31日までの期間は「子ども美術館・博物館無料鑑賞事業」により、中学生以下の方は入園料が無料に!これはもう行くしかないですね♪

また、毎年夏休みに合わせて開園時間が午後9時まで延長される「夜の動物園」も開催していて、幻想的にライトアップされた園内では、昼間はなかなか見ることができない夜行性の動物を見ることができます♪ゾウやライオン、キリンなどの夜の姿を観察して、昼との違いを探してみるのも楽しそうですね。

昼間はめったに見られないムササビ。夜の動物園なら出会えるかも!?

今回、到津の森公園を歩いていて気づいたのが、動物園特有の「臭い」がほとんど感じられないこと。動物たちのいる場所の床の大部分に「土」を使用し、ニオイの元を自然分解しているからだそうです。また、自然の森の木々に囲まれているため、夏でも涼しく過ごせるのだそう。細かいところまでしっかり管理が行き届いているからこそ安心して楽しめますね。
一日たっぷり楽しめる到津の森公園。今回紹介しきれなかった動物やスポットもまだまだあるので、ぜひ新しい魅力を発見しに行ってみてくださいね。

施設情報・アクセス

到津の森公園
北九州市小倉北区上到津4-1-8
TEL:093-651-1895
営業時間/9:00〜17:00
休館日/毎週火曜日
※営業時間・休園日はシーズンにより異なります。詳しくはホームページをご確認ください。
料金/大人800円、高校生400円。65歳以上の方はシニア料金400円
※その他、遊具料金は別途必要
※2024年3月末までは中学生以下の方は入園料が無料
駐車場/普通車1日600円、第1駐車場80台(北ゲート横駐車場)、第2駐車場520台(北ゲート立体駐車場)
●ホームページはこちら
https://www.itozu-zoo.jp/
※情報は2023年6月時点のものです


✔︎こどもとお出かけ DATA
◎多目的トイレ/あり
◎おむつ替えシート/あり
◎売店・飲食店/あり
◎授乳室/あり
◎ベビールーム/あり
◎ベビーカー貸し出し/あり
◎コインロッカー/あり