【北九州市八幡東区】「いのちのたび博物館」で、地球の進化と歴史を体験!
今回チアちゃん・デイズくんが訪れたのは、北九州市八幡東区にある「いのちのたび博物館」。自然と歴史をテーマに、地球の誕生から現在までの生命の進化を展示し、特にダイナミックな恐竜の骨格標本が大人気のスポットです。西日本最大級の総合博物館で、開館20周年を迎えた2022年には常設展の一部をリニューアル。さらに楽しく魅力的になった博物館の見どころを、チアちゃん・デイズくんと一緒に体験してきました♪
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【目次】
●生命の進化を体験できる『自然史ゾーン』
●地球の成り立ちを学ぼう
●恐竜たちの魅力と迫力がパワーアップ!
●哺乳類の時代「新生代」
●ユニークな展示が楽しい「生命の多様性館」
●北九州の自然を探ってみよう
●北九州の歴史を遊びながら体験
●施設情報・アクセス
生命の進化を体験できる『自然史ゾーン』
学習の場や観光スポットとして、市民の方はもちろん県外・海外からも多くの人々が訪れる「いのちのたび博物館」。日本を代表する博物館の一つで、2022年10月に総入館者数800万を超えました。3階建ての館内には「アースモール」や「カルチャーモール」と名付けられたメインストリートを中心に、さまざまなテーマの展示室があります。また体験型のプログラムやワークショップ、特別展示も定期的に開催されています。
入口の券売機でチケットを購入します。常設展の料金は小・中学生240円、高校生以上の学生360円、大人600円、未就学児は無料。特別展は別途料金が必要です。
受付を進んだ先に広がるのは、“生命の進化”をテーマに地球誕生から現在までの自然と命の歴史を紹介する『自然史ゾーン』。恐竜などの骨格標本をダイナミックに展示している「アースモール」や現代の生き物たちの剥製を展示する「生命の多様性館」など、5つの展示室があります。では早速、生命の進化を体験しに行きましょう!
地球の成り立ちを学ぼう
『自然史ゾーン』では約8000点の標本や化石、レプリカなどを見ながら、古代の世界を楽しくリアルに体験できます。最初に体験するのは「いのちのはじまり」。地学現象コーナーでは、地殻変動や火山活動でできた岩石や鉱物、隕石などが展示されています。46億年前の誕生したばかりの地球の様子を想像しながら見てまわると楽しいですよ。
地球の誕生から40億年、骨のない動物(無脊椎動物)が現れ、進化と多様性の時代を迎えました。この時代を古生代と呼びます。古生代の展示では、全長約9mで古生代最大の生物ダンクルオステウス・テレリイの頭部が目を引きます。恐竜のように見えますが、肉食の魚なのだとか!
古代生物の化石もずらり!全長2.45mもあるサメの一種オルサカンサスや、肉食のディメトロドンの化石など、見応えのある化石や標本がたくさん並んでいます。当時の姿そのままの化石に、想像力が掻き立てられますね。
恐竜たちの魅力と迫力がパワーアップ!
クリオロフォサウルスは協力:国立科学博物館。
次にやってきたのは恐竜たちが迫ってくるような大迫力の「アースモール」。ティラノサウルス・レックスの実物大模型をはじめ、全長35mのディプロドクス、ステゴサウルス、プロトケラトプスなど、約20体の骨格標本が展示室回廊に並びます。中生代の三畳紀〜白亜紀が体験できますよ。
ギガノトサウルスは協力:国立科学博物館
今にも動き出しそうなリアルな恐竜たち。ティラノサウルスとギガノトサウルスが並んで走っているような姿は圧巻です。
大きな角と後頭部に大きく張り出したフリルが特徴のトリケラトプス。ティラノサウルスとともに人気の恐竜です。
Courtesy of The University of Chicago
そしてこちらが今回のリニューアルの目玉の一つ、最大級の肉食恐竜「スピノサウルス」です!全長約15m、白亜紀に生息していた恐竜で、水辺での生活に適応していた可能性があるという研究成果に基づいて復元されました。全身骨格の展示として常設展示するのは「日本初!」だそうです。
下から見たスピノサウルス。水中で生活しているイメージで展示されています。
上を見上げてみると、空を飛ぶ恐竜がいました!ズンガリプテルスやプテラノドン、ケツァルコアトルスなどの翼竜がいるので探してみましょう。
恐竜たちの全体像がよく分かる3階から鑑賞するのもおすすめ!ぜひ下から、上からと角度や視点を変えて楽しんでくださいね。
また、「アースモール」の隣には「エンバイラマ館」もあります。太古の北九州にタイムスリップしたような展示物の中には、約1億3000万年前の白亜紀前期の北九州地域を再現したジオラマなどが楽しめるので、こちらもぜひ立ち寄ってみてくださいね。では次に新生代の生き物たちに会いに行きましょう!
哺乳類の時代『新生代』
「新生代」の展示の入口にはカルカロドン・メガロドンという大きなサメの顎の化石がドーンッと登場!チアちゃん・デイズくんも一口で食べられてしまう大きさです。ここはフォトスポットとしても人気なので楽しい写真を撮ってみてね♪
「新生代」ではアフリカゾウやキリンの剥製、マッコウクジラなど大きな脊椎動物の標本を展示しています。大きなキバを持つナウマンゾウもいますね。
そしてこちらが今回のリニューアルで新たに登場したエレモテリウム。絶滅したオオナマケモノ類に分類される哺乳類で、全長が約4mもあります!迫力たっぷりの全身骨格標本の常設展示は西日本初だそう。いろんな角度から見ると面白いですよ。
ほかにも新たに展示されたクジラ類のヤマトケタスやコビレゴンドウの骨格標本も見どころ。どんな姿だったのか想像するとワクワクしますね。奥にはキリンやゾウ、マンボウなど現代の生き物も見えてきましたよ。現代の生き物たちは化石ではなく実物の標本が展示されています。
こんなところにマンボウの子どもを発見!上にいる大人のマンボウと比べると「ヒレ」が細長いのが分かります。大きくなるにつれ体の形が変化していくそうです。次は現代に生きるさまざまな生物たちを見にいきましょう。
ユニークな展示が楽しい「生命の多様性館」
「生物の多様性館」では哺乳類、鳥類、爬虫類、魚類などさまざまな生物の剥製が展示されています。天井や床、壁などにもいろんな生物がいますよ。
動物園で見たことがある動物たちがたくさんいますね。まるで今にも動き出しそう!目の色や毛並み、体の形などじっくりと見ることができます。
天井にはいろんな種類のサメがまるで泳いでいるみたいに展示されています。間近で見るとすごく大きい!特にこちらのウバザメの剥製は、国内で2番目に大きいそうです。
巨大なワニもいました。リニューアルで新たに追加された全長4mのイリエワニの剥製です。人を襲うこともあるという大型ワニ、大きな口や歯、全身のウロコなどじっくり観察してみましょう。さて次はスロープをあがって3階の自然発見館へ!(2024年7月13日~9月16日の期間は、夏の特別展示会場に移動しています)
北九州の自然を探ってみよう
平尾台(小倉南区)の初夏の草原のジオラマ
自然発見館では、岩屋海岸や紫川、平尾台、曽根干潟などのジオラマを中心に北九州市の自然環境を紹介しています。本物そっくりの動物があちこちにいるのでぜひ探してみてね♪
山田緑地のジオラマには、動物たちを間近で見られるドーム型のスポットがあります。動物たちと一緒に楽しい写真を撮ってみましょう♪
千仏鍾乳洞をモデルにしたジオラマ。洞窟の形やさまざまな岩の造形などがとってもリアルに再現されています。写真のどこかに洞窟を探検する人がいますよ。分かるかな?ヒントは右上!
自然発見館を出てすぐのところにあったのは「理科室と博物学コーナー」。明治から昭和にかけて、市内の学校の授業で実際に使われていた色々な標本が展示されています。今はもう滅多に見ることができない貴重な標本もあるので、興味がある人はじっくり探してみて。
さて、『自然史ゾーン』はここでおしまい。長い長い生命の旅はいかがでしたか?続いては『歴史ゾーン』へと進んでいきます。
北九州の歴史を遊びながら体験
『歴史ゾーン』ではまず注目したいのが、リニューアルで新設された「ヒストリーアートギャラリー」。甲冑や着物など約200点の実物史料が美しいビジュアルで展示されています。
こちらはカルチャーモール。戸畑祇園山笠や黒崎祇園、小倉祇園太鼓など北九州を代表するお祭りを展示しています。軽快なお囃子の音が流れ、お祭り気分を盛り上げてくれます。
「探究館」には、北九州市内の弥生時代の竪穴住居や貯蔵穴、水路などを再現した実物大のジオラマがあります。弥生時代の一日を再現した演出にも注目!
昭和30年代の社宅を再現。当時の一日を音と映像で演出しています。テレビや洗濯機がなかった時代にタイムトリップ!
テーマ館前には、土器を作る立体パズルがあります。これが簡単そうで意外に難しい…。何分で完成するかチャレンジしてみてね。
「文化学習園」では約100年前の民家を再現!今回のリニューアルで茅葺き屋根のふき替えを行ったそうです
民家の中に入って当時の暮らしを体験!天井が高くて風通しが良く、とっても気持ちいい!この囲炉裏でご飯を作っていたのかな?
桶やザルなど昔の道具がずらり。タンスを開けてみると中には着物が入っていました。他にも台所や当時の暮らしの道具などがあるので、いろいろ探検してみるのも楽しいですよ!
見どころ満載の「いのちのたび博物館」。ちょっと一休み、というときは2階の休憩スペースへ。ドリンクを飲みながら一息ついてくださいね。
2階には、こどもたちが本を読んだりおもちゃで遊んだりしてゆっくりくつろげる『こどもミュージアム』があります。
小さな子ども専用のプレイルームも完備。幼稚園以下の子どもと保護者専用なので安心ですね。
来館の記念やお土産にぴったりのグッズがたくさん揃っているミュージアムショップ。展示物に関連したアイテムを中心に、北九州のお菓子や書籍、期間限定の商品も取り扱っています。あれもこれも欲しくなっちゃいます。
一日たっぷり楽しめる「いのちのたび博物館」、いかがでしたか?行ったことあるよ、という人も今回のリニューアルスポットを中心に巡ると、きっと新しい発見や驚きに出会えるはず!小さなお子さんからご年配の方まで、季節や天候を気にせずに過ごせるのも大きな魅力です。
今回紹介した常設展以外にも、さまざまな企画展や特別展、イベント、講座を随時開催しているので、興味がある方はぜひホームページをチェックして参加してみてくださいね。
施設情報・アクセス
施設情報
北九州市立いのちのたび博物館
福岡県北九州市八幡東区東田2丁目4-1
TEL:093-681-1011
開館時間/9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日/年末年始・害虫駆除期間※通常6月下旬
観覧料(常設展)/大人600円、高校生以上の学生360円、小・中学生240円、小学生未満無料
駐車場/[普通車]300台、30分/100円(4時間以上は一律800円)
アクセス/(JR)鹿児島本線「スペースワールド駅」下車、徒歩約5分
(バス)西鉄バス【23】ジアウトレット北九州行:小倉駅バスセンター→46分→いのちのたび博物館→徒歩約2分
西鉄バス【1】西鉄黒崎バスセンター行:小倉駅入口→28分→八幡東区役所下→徒歩約10分
(都市高速)北九州都市高速『東田出入口』より車で約2分
北九州都市高速『枝光出入口』より車で約3分
●ホームページはこちら
https://www.kmnh.jp/
※情報は2024年6月時点のものです。
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