【発達・発育の悩み】夜泣きをするようになりました。どうして泣いているのかわかりません

【発達・発育の悩み】夜泣きをするようになりました。どうして泣いているのかわかりません


最近、夜泣きをするようになったのですが、その理由がわかりません。夜泣きの理由にはどんなものがあるのでしょぅか?また、夜泣きが続くことで発達に影響はあるのでしょうか?


夜泣きが赤ちゃんの発達を害することはありません

夜間に泣き出し、抱いてもさすっても哺乳しようとしても泣き止まず、眠りが浅くお布団に寝かすとまた泣いて、お母さんそしてお父さんを睡眠不足にしてしまうときに「夜泣き」と呼びます。

一晩中ぐっすり寝てくれる赤ちゃんもいますが、たいていの赤ちゃんは夜中に1回や2回は起きて泣きます。濡れたおむつを替えたり、のどが渇いていて哺乳したりすることで泣き止むなら子育てに必要なことと思ってください。翌朝の赤ちゃんは何事もなかったかのように元気なことがほとんどです。

「夜泣き」の原因はよくわかっていません。昼間にした新しい経験を夢見ているとか、布団の重さ、室温の高低、皮膚のかゆみなどが原因の時もあるでしょう。3カ月以後に多いおへそのあたりに感じる痛み「臍疝痛(さいせんつう)」も原因の一つかもしれません。その場合はおなかがぐるぐると動いて違和感があるので、おなかをさすることが勧められています。

また、東洋医学では、昼寝をできるだけ短くしたり、おなかの両肋骨の下をさする、脊椎の両側を上から下へさするなどが勧められています。両親の日常生活に支障が来る状況なら、赤ちゃんに睡眠薬は使いませんが、甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)や抑肝散(よくかんさん)などの漢方薬が著効するときがあります。「夜泣き」が、その後の赤ちゃんの発達を害することはありません。

お悩みに答えてくれたのは

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岡本 茂樹(おかもと しげき)先生

岡本 茂樹(おかもと しげき)先生

医療法人 おかもと小児科クリニック院長
1974年九州大学医学部を卒業後、国家公務員共済組合連合会千早病院小児科、沖縄県立八重山病院小児科、福岡徳洲会病院小児科勤務を経て、1995年12月、福岡市東区青葉にクリニックを開業。

専門医療は小児科一般、感染症、新生児医療、東洋医学(漢方診療)、アレルギー疾患(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど)。

2019年4月からは副院長と親子で診療を行っており、校医や園医も数多く務め、地域の小児医療に積極的にとりくんでいる。

・おかもと小児科クリニック
https://www.okamotokids-c.com/