【赤ちゃんとの過ごし方】7~11カ月におすすめの絵本や選び方とは?

【赤ちゃんとの過ごし方】7~11カ月におすすめの絵本や選び方とは?

家にある赤ちゃん向けの絵本はひと通り読んでしまいました。新しい絵本を探したいと思うのですが、書店に行くとたくさん種類があって目移りしてしまいます。どんな本を選んだらよいか教えてください。



新旧のバランスよく、破裂音や単語を取り入れた絵本を

7カ月~11カ月になると家にある手持ちのものは読んでしまい、新しい絵本を探しているという声をよく聞きます。おすすめは定番のものと新作をバランスよく取り入れること。ロングセラーの絵本は版を重ね、長く読み継がれており、信頼と安心感があります。出版年の新しいものは「いま」の時代を反映していたり、楽しめる工夫がたくさん施されていたりするものが多いです。

また、10カ月ごろから「パ」や「ブ」など破裂音が言えるようになり、単語を話し始めるのもこの時期。そうした音や単語を取り入れた絵本を選ぶのもよいでしょう。

7~11カ月におすすめの絵本

『ももも』
作:川之上 英子、川之上 健
岩崎書店

「まみむめも」のマ行は赤ちゃんの発語に相性のよい言葉です。「ママ」「マンマ」などこの時期の赤ちゃんとの会話でもたくさん登場しますね。この絵本に出てくるのは「もも」一語だけ。「もも」だけでこんなにバリエーションがあり、おはなしが展開していくのか!と新たな発見と驚きがあります。角丸で厚みもあり、持ち運びにも便利です。


『ぶうぶうぶう』
文:おーなり由子
絵:はたこうしろう
講談社

赤ちゃんが大好きな破裂音「ばびぶべぼ」のバ行より「ぶう」という音でお話が展開します。「ぶう」にもいろいろなバリエーションがあり、赤ちゃんとの遊びに活用できる絵本として、保育士や司書のみなさんの間でも人気が高い1冊です。赤ちゃんのさまざまな表情にも注目して読むと面白いですよ。

お悩みに答えてくれたのは

profile

柴田 香(しばた かおり)

柴田 香(しばた かおり)

地方放送局にてリポーター・ディレクターとして働いたのち、結婚を機に司書へ転職。公共図書館、大学図書館で経験を積み、2016年に独立行政法人青少年教育振興機構認定・絵本専門士を取得(福岡市初の認定者)。

主に福岡・熊本を中心とした九州エリアにおいて、幼稚園・保育園・図書館・公民館などで読書推進講座講師として活動。2019年より西南女学院大学認定絵本士講座外部講師を担当。選書依頼、絵本に関するコラムなどの執筆も行う。