【発達・発育の悩み】乳幼児がかかりやすい病気とその予防策を教えてください

【発達・発育の悩み】乳幼児がかかりやすい病気とその予防策を教えてください


保育園に通い始めて活発に動くようになり、行動範囲が広がり人との接触も増える中で、病気をもらいやすいのではと心配です。乳幼児がかかりやすい病気やその予防策を教えてください。


乳幼児がかかる病気の多くは感染症、ワクチンの接種を

乳幼児がかかりやすい病気の多くは感染症です。現在、子どもが受けることができるワクチンは11種類あり、15種類の感染症を予防しています。そのうちおたふくかぜとインフルエンザを除く9種類は無料です。

子どもの感染症の予防対策としてのワクチンはとても重要です。中には副作用を心配したり、自然にかかった方がよいと思う方もおられます。しかしこれらの感染症は、今は少なくても以前は多くの子どもがかかり、命が奪われたり後遺症で苦しんだりしたものが多く、それに比してワクチンは、重篤な副作用は非常に少ないものばかりです。ワクチンを受けることをおすすめします。

また、乳幼児がかかりやすい感染症としては、圧倒的に風邪などの呼吸器感染症、嘔吐下痢などの消化器感染症で、その多くがウイルスによるものです。また皮膚の感染症も多い方でしょう。風邪や下痢の原因はほとんどがウイルスで、その種類は200以上あると言われています。

感染症の多くは伝染しますから、不要不急な外出を控え、病気の人との接触を避けることは大事ですが、子どもはある程度軽い感染症を繰り返すことで免疫が強くなる面もあります。3歳までに平均20回は風邪をひくともいいますので、あまり神経質にならないようにしましょう。

お悩みに答えてくれたのは

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岡本 茂樹(おかもと しげき)先生

岡本 茂樹(おかもと しげき)先生

医療法人 おかもと小児科クリニック院長
1974年九州大学医学部を卒業後、国家公務員共済組合連合会千早病院小児科、沖縄県立八重山病院小児科、福岡徳洲会病院小児科勤務を経て、1995年12月、福岡市東区青葉にクリニックを開業。

専門医療は小児科一般、感染症、新生児医療、東洋医学(漢方診療)、アレルギー疾患(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど)。

2019年4月からは副院長と親子で診療を行っており、校医や園医も数多く務め、地域の小児医療に積極的にとりくんでいる。

・おかもと小児科クリニック
https://www.okamotokids-c.com/