「お金の教育」、どうしたらいいの? 第1話:いつから始める? お金の話

「お金の教育」、どうしたらいいの? 第1話:いつから始める? お金の話

お金との上手な付き合い方は、子どもに教えておきたい大切なことの1つです。けれども「お金については、何をどのように教えたらいいかわからない」という方が多いのではないでしょうか?そこで、エフコープのLPA(ライフプラン・アドバイザー)※の竹上安希さんに、子どもに伝えたいお金のことについてお話を聞きました。
※生協所定のセミナーを終了した組合員。

いつから始める? お金の話


お金の教育って、いったい何から始めたらいいのでしょうか?

竹上さん:
「お金に関する話を親子ですることはありますか?お金について教えるのは、子どもを育てる上でとても大事なこと。大人になって大きな額で失敗するより、子どものうちから失敗を繰り返しながら、お金の使い方や価値を理解させることが大切です」


竹上さん:
「子どもによって違いはあるものの、小学校に上がる前からお金に興味を持つ子は少なくありません。例えば、お買い物ごっこなど、おもちゃのお金を使って遊んでいたら、それはモノとお金が交換できることをぼんやりと理解しているということです。

お金に興味を持ち始めたら、実際に現金を渡して、お金の使い方を教えてみましょう。一緒に買い物に行った時、子どもが『これが欲しい』と言ったら小額を渡して、支払いをさせてみてください。自分で買い物をすることは、子どもにとって、印象に残る体験になります。お金の対価として品物を手に入れられるという“お金の勉強”のスタートです」

お小遣い、どのくらい渡す?


お菓子や漫画など、自分で買いたい物が出てくる年ごろになると、「お小遣いっていくらぐらいあげたらいいか」も気になりますよね。

竹上さん:
「お小遣いを渡す方法や時期は家庭の考え方次第ですが、小学校に入り、足し算引き算を覚えたら始めてもいいと思います。金額は、小学生は『学年×100円』が始めやすいのではないでしょうか。
中学生は『学年×千円』と考えても良いでしょう。それぞれの家庭の考え方に沿って、額を決めてください。

すぐ使ってしまう子には週ごとに渡すなど、決まった額でやりくりできる方法を一緒に考えてあげましょう」

お手伝いしたら渡す方法も


竹上さん:
「例えば『お風呂掃除をしてくれたら100円』といった、家庭内の仕事に対してお小遣いを渡すのも悪いことではありません。そうすることで、お金は働いて得るものだと教えることにつながるからです。

ただ、『お手伝いは、お金がもらえるからやるもの』と思わせてしまうデメリットもあります。子どもの反応を見つつ、『うまくいかない』と感じたら、やり方を変えてみるのもいいでしょう。

わが家も、お小遣いのルールを決めても『うまくいかないなあ』と思ったら別の方法に変えていました。子どもの性格にもよると思うので、いろいろ試してみたらいいと思います」

いかがでしたか?お小遣いをあげる際などの参考にしてくださいね。

第2話では実際にお金を使い始める前に、決めておきたいルールや約束ごとなどについて、竹上さんに教えていただきます。お楽しみに!
第2話はこちら


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profile

竹上安希(たけがみあき)さん

竹上安希(たけがみあき)さん

エフコープのLPA(ライフプラン・アドバイザー)。4人の子どもの母。フルタイムで仕事をしながら、LPAとして「ママのスキルアップ講座」などの講師を務めて5年目。