子どものスキンケア②
どう選ぶ? 子どもの日焼け止め
紫外線をたくさん浴びすぎると、皮膚の老化が早まったり、将来的に皮膚がんを起こしやすくなることがわかっています(※)。しかも、バリア機能が未発達でデリケートな子どもの肌にとって、紫外線によるダメージは、大人以上に深刻です。1年を通し、くもりの日であっても、日常的に日焼け止めを使うことをおすすめします。特に、紫外線量が多く外遊びも増えてくる4月から8月ごろの時期には、必ず塗るようにしましょう。その際、十分な量を塗らないと効果が発揮されないので、製品ごとの必要量を守るように気をつけて。なお、日焼け止めを赤ちゃんに使う場合、月齢が低いうちはシェードや衣類でのUV対策を基本に、手の甲など肌が露出した部分に塗るにとどめましょう。全身に使い始める目安は、生後6カ月以降です。
※日本小児皮膚科学会による
「使い心地」重視で本人が気に入るものを
子どもの日焼け止めにもクリーム、ジェルなどさまざまなタイプがあり迷ってしまいますが、選ぶ上で最も大切な基準は「本人が気に入るかどうか」。汗で流れたらこまめに塗り直せるよう、嫌がる触感や香りがあるものは避け、本人にとって少しでも使い心地がいい製品を選ぶことをおすすめします。
日焼け止め選び ここもチェック!
石けんやボディーソープで落とせるものを
クレンジングが必要な製品は避け、お風呂で簡単に落とせるタイプを選びましょう。
シーンに合ったSPF・PA値のものを
日常使いにはSPF15〜20・PA++、レジャーや海ではSPF20〜40・PA+++を目安にしましょう。
※SPF=紫外線B波を防ぐ効果指数、 PA=紫外線A波を防ぐ効果指数
保湿剤+日焼け止めで乾燥対策を
日焼け止めは肌に負担がかかる場合もあります。個人差もありますが、乾燥しやすい子どもの肌にいきなり塗ってしまうと、肌トラブルを招く場合も。日焼け止めを塗る前に、あらかじめ保湿剤を塗っておくことをおすすめします。また、お風呂でしっかりと日焼け止めを落とし、その後の保湿もお忘れなく!
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久保 美月(くぼ みづき)さん
株式会社ナリス化粧品入社4年目。工場にて 化粧品の製造業務、一般小売の販促業務を経て、現在はコープ事業部九州営業を担当。