出産退職したママの再就職の不安解消! 今からコツコツ、働く準備 第1話

出産退職したママの再就職の不安解消! 今からコツコツ、働く準備 第1話

結婚や出産を機に退職し、育児を経て、そろそろ再就職したい、社会に復帰したいと考えている方も多いのではないでしょうか? ママたちをサポートしているキャリアコンサルタントの島田和子(しまだかずこ)さんに、働く準備として押さえておくべきポイントを教えていただきました。

ママが働くにあたっての不安要素

社会復帰を考えるママたちにとって、不安要素は山ほど。
「ブランクがあって働くことが怖い」
「子どもを保育所に預けられるかが不安」
「夫の転勤があるから長く続けられないかも」
加えて、最近ではコロナ禍の中で働くことへの不安もよく耳にします。

中でも多い不安要素がこの3つ。

同じく!という方もきっと多いと思います。
今回は、この3つの不安を少しでも解消できるように、ポイントをお伝えします。

子どもの預け先、どうしよう?いつから動けばいい?

●子どもの成長を待つのも手
社会復帰に向けて大きな悩みの種になるのが、「子どもをどこに預けるか」。正直に言うと、保育園は入りにくいです。すでに保育園に通っているきょうだいがいれば違いますが、なかなかハードルが高いのが現状。早く社会復帰したい気持ちもわかりますが、幼稚園入園や小学校入学のタイミングまで待つのも一つの手です。

●預け先のリサーチを
それでも早く働きたい場合は、できるだけ早めに動き出して待機すること、また万が一の時に備えて預かってくれる当てを増やしておくことが大事です。保育園が見つかるまでは、認可外保育園や一時預かり保育、ファミリーサポートセンター(通称ファミサポ)※などを利用するのも良いですよ。一時預かりやファミサポに頼る場合は、社会復帰前に試しておくと安心です。
※地域で子育ての支援をするために、育児の援助を受けたい方(依頼会員)と育児の援助を行いたい方(提供会員)がセンターを橋渡しにして会員登録をし、提供会員が依頼会員に対して援助活動(有償)を行う会員組織です。

●子どもが体調不良の時は?
子どもが体調不良のとき、どうしても預かり手がない場合には小児科での病児保育がおすすめ。熱やインフルエンザであっても、1日2,000円程度(2020年11月時点)で預かってもらえるので、近くの小児科などで病児保育が利用できるかを確認しておきましょう。

家事と仕事、両立できるかな?

●家族はチーム!

家事と仕事が両立できるか、不安な方はたくさんいると思います。
でもそれって実は、夫と子供が〈今のまま〉だと思い込んでいるからかもしれません。自分だけが頑張らないといけないから両立が難しいのではないか、と思い込んでしまう。
でも、家族はチームなんです!だからみんなで分担できるように「育て」ましょう!
これまで何でも自分でしてきてしまった方は、特に丁寧に(笑)。
どうか〈今のまま〉とは思わず、夫や子どもと、できる部分から家事を分担していきましょう。
わが家の場合、小学5年生の娘が幼い頃、「自分がやった方が早い!」と思って手伝わせずにきてしまったので、お手伝いがあまり得意ではありません。それを教訓に、下の子には率先して手伝いをしてもらっているので、お手伝い好きな子に育っています。2~3歳のうちにお手伝いに慣れさせると、後々とっても楽になりますよ。

●先行投資と思って他力に頼る
〈家電編〉
掃除機や食洗機など、家事の時短になるものは、先行投資と思って購入することも考えてみてください。
わが家の場合、マンションだから付けられないと思い込んでいたのが「食洗機」。ある時付けられると知って購入してから、夫婦げんかが減りました(笑)。食べ終わりのお皿が汚れたまま置きっ放しになってイライラ…なんてこともなくなりましたし、子どもたちも楽しんで食洗機に食器を並べるようになりました。

〈外注編〉
料理・掃除・子守りなど、すべて家族で背負い込むのではなく、家事代行サービスなどに頼るのもいいと思いますよ。
これまで相談にのってきた方の中にも、産後に料理を3日分作り置きしてもらったり、幼い子ども2人の面倒を見ないといけない時期は料理や掃除をお任せしたり、料理と子守りを頼んで自分は睡眠を取ったり、と使い方は人それぞれ。心のケアのためにも使っていい投資だと思います。
福岡県内では市によって助成があるところもあるので、調べてみてくださいね。

自分に合った仕事は見つかる?

●条件以外での採用もあり得る!「時短」交渉も
まずは気軽にインターネットで仕事探しをしてみましょう。求人票に記載されている条件だと難しい…という場合も諦めず、気になる求人があったら問い合わせることも大事! 例えば、〈9時~17時、週5日〉の求人の場合に、〈16時まで〉や〈週3、4日〉など時短の交渉をしてみる価値はあります。

●自分ができることを明確に
その際、自分にできること、技術、経験、資格などのアピールポイントが明確だとマッチングがスムーズです。「自分に何ができるかなぁ」と不安な方は、続きの第2話もぜひご覧ください。


今回は、不安要素を取り除くために今から始められることをご紹介しました。いかがでしたか?
私が企業の管理職の方たちと話していると、よく「女性ってすごい!マルチタスクでコミュニケーション力が高い」と感心されます。なので、大丈夫!女性はすごいんです(笑)!

次回は、ご自身のキャリアプラン、ライフプランについて一緒に考えていきましょう。

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島田 和子(しまだかずこ)さん

島田 和子(しまだかずこ)さん

株式会社アンテ代表。国家資格2級キャリアコンサルティング技能士。AP(アクティブ・ペアレンティング)ジャパン認定リーダー。大学卒業後、地方自治体で勤務。自身のキャリアの悩みからコーチングの世界に入り、起業。キャリア、メンタル、コミュニケーションなどをテーマに講座や講演を実施。女性向けのコーチングやキャリア支援なども行っている。
〈ホームページ〉https://an-te.co.jp/

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