「おかたづけ」ができる子に! 片付ける力の育て方① 整理編

「おかたづけ」ができる子に! 片付ける力の育て方① 整理編

散らかっている部屋についイライラ…。
いくら言っても子どもが片付けをしない…。
子育て中のママパパにとって、子どもの片付けは悩みのひとつ。
つい自分で片付けたくなりがちですが、やっぱり子ども自身で片付けられるようになってほしいものです。
今回は、片付けができる子になってもらうために、親子で一緒に進める片付けのポイントを、整理収納アドバイザーの里舘友子(さとだてともこ)さんに教えていただきました!

「片付けなさい」と言う前に

「子どもに何度『片付けなさい!』と言っても片付けない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか? 「片付け」は、誰もが一生やり続けなければならないことなのに、きちんと習う機会がありません。そのため、大人になっても「片付けられない」と悩む方が大勢います。
「片付け」とは、使った物を元の位置に戻すこと。片付けるためには、まず持ち物を「使っている物」と「使っていない物」などに仕分けする「整理」と、物を収める場所を決める「収納」をしなければなりません。これらを教えないままに「片付けなさい」と何度言っても、子どもは何をどうすればいいのかわかりません。
片付けを身に付けるには、「整理」から。そして「整理」は、「捨てること」ではなく、「今の自分に必要な物を選び取る」という判断力を育むものです。「使っている/使っていない」の判断は、3歳ぐらいからできるので、ぜひお子さんと一緒に「整理」をしてみてください。

ポイント① 「整理」をしてみよう!

アイテムを1つ決めて(プリントだけ、人形だけなど)1カ所に集め、子どもに「今使っている物」と「使っていない物」に分けさせましょう。今使っているものは取り出しやすい場所に置き、使っていない物は捨てるか、押し入れなどにしまうかを子どもに決めさせます。ただし、「使わない物は捨てるよ」とは言わないように。途端に執着し始め、「全部使う!」となるので気を付けましょう。

ポイント② 「片付けの日」をルール化!

小学校では、終業式の日に子どもが作品などを持ち帰るところが多いので、ぜひその日を「片付けの日」に決めましょう! 作品やたまったプリント類、できればおもちゃも一斉に整理すれば、その後の休暇をすっきり過ごせます。片付けた後は、「気持ちがいいね」と笑顔で伝えて。親が片付けの良さを伝えることで、 「片付けって気持ちがいいことなんだな!」と思えるようになります。


次回は、子どもが楽しみながらできる「収納」のポイントについて、教えていただきます!

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里舘友子(さとだてともこ)さん

里舘友子(さとだてともこ)さん

ハウスキーピングSan代表。
整理収納アドバイザー。
専門家として延べ3,800軒以上の家庭で、整理収納のサービスやアドバイスに携わる。