おかたづけができる子に! 片付ける力の育て方② 収納編

おかたづけができる子に! 片付ける力の育て方② 収納編

整理収納アドバイザーの里舘友子(さとだてともこ)さんに伺う、子どもの片付ける力の育て方。今回は、子どもが楽しみながらできる「収納」について教えていただきました!

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「収納」をしてみよう!

前回、「片付けの第一歩は、『整理』から」とお話ししましたが、「整理」の後は「収納」です。これは、何をどこに置くか決めることを言います。小さな子どもでも保育園などで片付けができるのは、収納場所がきちんと決まっているからです。
よく使う物ほど、すぐ取り出せる場所にしまう。それが収納の基本です。特に、おもちゃなど子どもに片付けてほしい物は「ボックスに戻すだけ」と、簡単な収納にするのがおすすめです。
もし、子どもが決まった場所に物を戻していないなら、大人目線で収納場所を決めているか、物が子どもに管理できる量を超えているかのどちらかです。適正量かを確認しつつ、収納場所は、子どもと一緒に決めましょう。また、何を戻す場所かラベルを子ども自身に作って貼らせると、収納場所を覚えますよ。

ポイント① 筆箱で収納の練習を

収納は、定位置で定量を管理するのがポイント。小学生になると使うマグネット式の筆箱は、「どこに、何を、どれだけ入れるか」が決まっているので、定位置で定量を管理する練習に最適です。また、これは消耗品を最後まで使い切る練習にもなります。物を使い切ることは、無駄に物を増やさないために大切なこと。身につくまでは、文具は使い切ってから新品を使うよう、親が声掛けしましょう。

ポイント② 作品は「定量」で管理

子どもが作った工作や絵画は、親も子どもも捨てづらいもの。そこで大切なのが、子どもの作品を「飾る場所」と「取っておく量」を決めることです。「飾るのは棚に乗る分だけ」「取っておくのは箱に入る分だけ」とルールを決め、超えた分は“何を残すか”を本人に判断させて、定期的に処分を促しましょう。作品を飾る場所を作ると、子どもも作品を家族に見てもらえて満足しますよ。

次回は、思いやりを育む「片付け」について教えていただきます!

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里舘友子(さとだてともこ)さん

里舘友子(さとだてともこ)さん

ハウスキーピングSan代表。
整理収納アドバイザー。
専門家として延べ3,800軒以上の家庭で、整理収納のサービスやアドバイスに携わる。