子どもと自転車②

子どもと自転車②

自転車は“車”! 交通ルールを守りましょう

道路交通法上、自転車は車両の仲間なので、車としての交通ルールを守る必要があります。小学4年生くらいになると自転車に乗って一人で出かける子も多いものですが、自転車は車道の左側端を走り、一時停止や一方通行の標識に従わなければならないことを、あらかじめ教えておきましょう。
13歳未満の子どもの場合、例外的に、自転車で歩道を通行してもよいことになっていますが、いずれにしても歩道は歩行者が優先。常に車道寄りをゆっくり進み、歩行者のさまたげになりそうなときには、自転車を押して歩くように指導しましょう。
特に交差点では徐行と一時停止をするように注意喚起を。自転車が絡んでいる事故の6割以上が、交差点で起きているというデータもあります。近所に気になる交差点がある場合は、日頃から一時停止を促す声かけをするようにしましょう。

「おしチャリ」で歩行者に変身!

自転車を押して歩くと、歩行者として扱われます。自転車通行禁止のエリアや危ないと感じる道は、大人も子どもも「おしチャリ」で通行しましょう。


●大人も子どもも必ずヘルメットを
前回お伝えしたように、子どものヘルメット着用は保護者の努力義務です。ヘルメット非着用時の致死率は着用時と比べ約3倍!
※警察庁・都道府県警察資料より

ヘルメット着用状況別の致死率比較(令和2年)
※「致死率」とは、死傷者のうち死者の占める割合をいう


●標識に従って!

自転車が守らなければならない標識の一部を紹介します。子どもと一緒に確認しておきましょう。

profile

梅﨑 秀樹(うめざき ひでき)さん

梅﨑 秀樹(うめざき ひでき)さん

福岡県警の元警察官として、30年以上交通警察に従事。現在は一般財団法人福岡県交通安全協会安全部安全課に所属し、信号機の妖精・しぐまると一緒に県民の交通安全指導にあたる。