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生まれ順の子育て 長子・一人っ子編
専門家から子育てに役立つポイントを教えてもらうこのコーナー。今回は、兄弟姉妹の接し方について臨床心理士であり、久留米市でカウンセリングルームを運営している福田由紀子(ふくだゆきこ)さんにお話しを伺いました。
長子は役割、一人っ子は逃げ場所を
きょうだいそれぞれに、どのように接すればいいのか悩むことはありませんか。子どもが抱える不満や寂しさは生まれ順によって異なります。
長子の場合は、しっかり者で我慢する傾向があります。中には下の子が生まれて赤ちゃん返りする子もいますが、そんな時は長子を優先するのが基本。末子の子育てを手伝ってもらうなど、ポジション、役割をつくってあげることが必要です。
一人っ子の場合は、一歩踏み込んだコミュニケーションをとるのが苦手な傾向があります。また、父母の両方から叱られると家庭内で居場所がなくなってしまうため、両親のどちらかが味方になって、逃げ場所をつくることが大切です。
そして、長子と一人っ子のどちらにも言えるのは、親の期待に応えようと無理をしがちなこと。不満や寂しさをしっかり受け止めて、聞き手に回るように心掛けてみてください。
長子も名前で呼んで
下の子が生まれて「お兄ちゃん、お姉ちゃん」になるのは誇らしい反面、親が下の子の面倒を見ている時に他のお手伝いをさせられると、寂しい気持ちになるもの。長子にはつい親の方が頼ってしまい、我慢をさせてしまいがち。そうならないためにも「お兄ちゃん、お姉ちゃん」という肩書ではなく名前で呼んで、家事を手伝ってもらう時は、親も一緒に行いましょう。
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クラブ活動はチーム競技が◎
大人に囲まれて育つ一人っ子は、同年代とのコミュニケーション力を身につけるためにも同級生だけでなく、年上や年下の子とふれあう場をつくるのがポイント。例えば、地域の子育てサポートを活用してきょうだいのいる家庭で預かってもらう、スポーツをするならバスケットボールやサッカーなど、チーム競技がおすすめです。
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福田由紀子(ふくだゆきこ)さん
臨床心理士、公認心理師。久留米市でカウンセリングルーム「ユキ メンタルサポート」を運営。自治体の女性相談室に長年勤め、子育て中のママの勉強会に携わる。
All About子育てガイドとしても活躍。