ケガをしにくい体をつくろう!子どもロコモトレーニング②

ケガをしにくい体をつくろう!子どもロコモトレーニング②

ロコモとは、要介護の原因になりやすいとされている「立つ」「歩く」といった体の移動機能が低下した状態のこと。最近では大人だけでなく、「子どもロコモ」が増えているのだそうです。前回は香椎原病院 体力向上支援センター科長で健康運動指導士の畑中慎太郎(はたなか しんたろう)さんに、子どもロコモの特徴やロコモチェックについて教えてもらいました。今回は、簡単にできるトレーニング「ロコトレ」を紹介。おうち時間を活用してロコモ対策をはじめましょう。

お家で作れるもので挑戦してみよう!子どもロコモトレーニング

今回、畑中さんが紹介してくれたのは、お家で簡単にできる子どもロコモトレーニング。使う道具は2本の細長い棒です。新聞紙などをくるくると巻いて棒状にしたものを2本用意してください。長さは、肩幅くらいが目安です。

大げさバンザイのトレーニング

最初に紹介するのは「大げさバンザイ」、のトレーニングです。2本の棒を60cm間隔で床に置きます。屈伸と腕を上げる動作で、全身の柔軟性と姿勢の改善、下半身筋力の向上に効果的です。

●トレーニングの手順

1. 2つの棒を60cmくらいの間隔で平行に並べ、中央にまっすぐ立ち、右側の棒の外側へ移動します。
2. 右側で深くしゃがみます。この時、膝に痛みなどがあればやめておきましょう。

3. 腕を上に伸ばし、大きくバンザイをしながら立ち上がります。
4.腕を上げたまま(1)の位置に戻り、しゃがんで再びバンザイ。左も同じように繰り返します。

回数の目安は左右へ10往復です。
※早く終えるのが目的ではありません。ゆっくりでも確実な動作で行うことが大切です。

棒くぐりのトレーニング

腕の上げ下げや棒をくぐらせる「棒くぐり」トレーニングです。体を器用に使い、立ち上がる動作で体のバランスを整え、基礎的な筋力を身に付けます。

●トレーニングの手順

1. 腕を上げた状態で棒を両手に持ち、そのまま腕を下げながら三角座りの状態になります。
2. 棒を膝の内側から背中へと通します(常に棒から手を離さないように)。

3. 両手で棒を持ったまま立ち上がります。
4.立ち上がったら、次は背中から前へ棒を通し、(1)のように両腕を上げます。(1)~(4)を繰り返します。

回数の目安は前から後ろ、後ろから前を10回行います。
※早く終えるのが目的ではありません。ゆっくりでも確実な動作で行うことが大切です。

2つのトレーニングを紹介しましたが、お子さんはどれくらいできましたか?ロコモ対策は、日ごろから体を動かすことが大切です。ただし、無理は禁物。回数は調整してOKです。楽しみながらトレーニングを取り入れてみてくださいね。

profile

畑中 慎太郎(はたなか しんたろう)

香椎原病院・体力向上支援センター科長。健康運動指導士として、健康づくりイベントなどで講師を務める。エフコープでも、中部ブロック活動委員会主催の「健康体操教室」で講師として活躍。

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