これやってみた!段ボールコンポストで自家製堆肥を作ってみた!

これやってみた!段ボールコンポストで自家製堆肥を作ってみた!

CHEER!days編集スタッフの体当たり企画第30弾。
最近、キッチンの生ごみの臭いに悩まされ、「何か良い解決策がないか…」と調べていたところ、「段ボールコンポスト」が良いという噂を聞きつけ調べてみることに。

なんでも、段ボールで手作りできる生ごみ処理器のことで、生ごみを入れておけば堆肥化してくれるとのこと。
ごみを削減できて堆肥もでき、臭いの軽減にもつながる!ごみを出す頻度が減ればごみ袋も削減できて、お財布にも優しい!

ということで、超欲張りなぶってぃが、段ボールコンポストと自家製堆肥作りに挑戦してみました。
果たして、あこがれの家庭菜園デビューはできるのか?!

段ボールコンポストを作ろう!

【材料】
・段ボール…2箱(本体用と底の補強用)
 ※今回は、本体用に縦42cm×横35cm×高さ48cmのものを使用
・くん炭…10ℓ分
 (もみ殻や木くずをじっくり蒸し焼きにして炭化させた園芸用資材)
・ピートモス…15ℓ分
 (コケ類などの植物が堆積してできた泥炭(でいたん)を乾燥させ、細かく砕いた園芸用資材)
・洗濯ネット(大きめサイズのものを使用)
・虫除け用のネット(目が細かいもの)
・ガムテープ
・新聞紙またはチラシ
・ビニールひも

※くん炭とピートモスは、ホームセンターなどで購入できます。
※洗濯ネットは平らなものではなく、ボックス型やまちのあるものが作業しやすいのでおすすめです。
※はさみやカッターナイフを使用する際は、取り扱いには十分ご注意ください。


1. 段ボールを組み立て、底になる面をガムテープで留めます。

 
2. もう1枚の段ボールを(1)の底のサイズに合わせてカットし、底に敷いて二重にします。


3.
(2)の上に新聞紙またはチラシを重ね、コンポスト用の容器が完成!


4.
次はコンポスト用の基材(コンポストのもととなる材料)を作っていきます。洗濯ネットの中に、くん炭とピートモスを2:3の割合で入れます。


5.
(4)を洗濯用ネットごと段ボールの中に入れ、合わせた基材をしっかりと混ぜたら、段ボールコンポストの準備完了です!

「本当にこれだけ?私、何か入れ忘れてない?」と何度も確認してしまうほど、とても簡単に準備ができました!
しかし、これで終わりではありません。

生ごみを入れてみよう!

段ボールコンポストの準備ができたら、早速生ごみを入れたいところですが、その前にどんなものを入れたら良いのか、調べてみました。


〇 分解されやすく向いているもの
野菜くず、果物の皮、ごはん、卵の殻、使用済みの油、コーヒーがらや茶がら、米ぬかなど

△ 分解されにくく不向きなもの
生米、たまねぎなどの固い皮、魚・肉の骨、果物の種、とうもろこしの芯、貝殻など


生の魚・肉・卵を入れても良いそうなのですが、入れすぎると臭いが発生しやすくなるため、量を控えめにしたり、よくかき混ぜて新鮮な空気をたくさん送る必要があります。
また、漬物など塩分の高いものや腐った生ごみなどは、堆肥として使用する時に作物に影響してしまうため、入れてはいけないのだそう。生ごみなら、何でも入れて良いというわけではないのですね。

調べたことを活かしつつ、生ごみを入れてみましょう!


1. 基材の真ん中を軽く掘り、その中に生ごみを入れます。

生ごみは、1日200~500g程度を目安に入れましょう。


2. 生ごみの上から基材をかぶせたら、虫が入らないように洗濯ネットのくちをしっかり締めます。


3.
段ボールのフタを閉め、箱が開かないようにビニールひもを結んで留めておきます。


4.
「雨が当たらない」「風通しが良く、直射日光が当たりすぎない場所」を選んだら、段ボールの底が劣化しないように、通気性の良いすのこや網目状の台の上に置きます。


5.  
虫が入らないよう、さらに上から虫除け用のネットをかぶせ、隙間ができないようにビニールひもでしっかり留めます。

虫が入ってしまうと、箱から中身を取り出して日干ししなくてはいけなくなるので、面倒でもネットはしっかりかけるようにしましょう!

これで自家製堆肥作りの準備完了です!

生ごみの分解を助けるためには、コンポストに新鮮な空気を取り込むのが大事!
生ごみを入れない日でも、1日1回はコンポストを混ぜるようにしましょう!

ちなみに、コンポストのベストコンディションは、「しっとりとして、握ると軽く固まる状態」。
乾燥しすぎの場合は水や米の研ぎ汁、水分が多すぎる場合は基材や米ぬかを加えて調整してあげましょう。

このコンディションを保ち続けると、生ごみの分解が進み、コンポストの温度が上がっていくのだとか。
高い時は60度くらいまで上がるそうで、微生物の動きが活発になり、どんどんと分解している証拠だそうです!すごい!!
もし、温度が上がらない場合には、食用油や米ぬかを加えてみると良いそうですよ~。


ここから完成までは…
生ごみを入れ始めて3カ月ほど経つと、コンポストの塊が増えたり、生ごみの分解が遅くなったりしてくる。
ここから熟成期間に入るため、1週間ほどは生ごみを入れるのをやめ、1日1回かき混ぜる。
1週間経過したら、ここからは1週間に1回のペースで水を加えて混ぜる。 (加える量は、「しっとりとして握ると軽く固まる状態」の水分量に調整します。)
生ごみが完全に無くなり、水を加えても中の温度が上がらなくなったら完成!


熟成期間は季節により約1~3カ月と変わるので、コンポストの状態をしっかりチェックしながら、完成を見極めてくださいね。
熟成期間が終われば、自家製堆肥として土に混ぜて使えるようになるそうです。

私のコンポストは、作り始めてからまだ1カ月ほど…どうやら完成まではもうしばらくかかりそうです。
残念ながら家庭菜園デビューはお預けとなりましたが、コツコツ続けながら、自家製堆肥を完成させます!
完成したら、いつか家庭菜園デビュー編をお届けしたいと思いますので、楽しみにしておいてくださいね

今回やってみた段ボールコンポスト、作るまではとても簡単でしたが、その後のお手入れは手間が掛かってなかなか大変…。
ですが、頑張って続けていると、生ごみが変化していく様子を観察するのが面白くなってくるので、お子さんと一緒にやってみるのもいいかもしれません♪

生ごみを減らすことで、ごみ箱の臭い軽減やごみを出す回数も減り、環境にやさしいだけでなく、くらしが少し楽になったように感じる今日この頃。

ぜひ、みなさんも挑戦してみてくださいね~

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