「自分がしたほうが早い」から卒業!心と時間にゆとりを生む、家事のこなし方 第3話
生活コラムニストのももせいづみさんから教わる、忙しくてもすっきりと豊かに暮らすアイデア。第3話では、家族に対する意識付けの方法と、自分のための時間を作り出す方法について教えていただきました。
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できるだけ、家族がいる時に家事をする
一人きりで家事をすると、家のどこが汚れてどんな方法できれいにしたのか、家族に見えないまま元通りになってしまいます。みんながいる時に「きれいになった」「気持ちいいね」と伝えながら家事をするのも大事です。また、毎晩寝る前にわが家の「閉店の曲」を決めて流し、曲の間に全員で片付けることを習慣付けてもいいでしょう。
汚したものは、本人が元通りにする癖づけを
家族が汚したり散らかしたりしたら、元通りにするよう本人に促しましょう。その際、「この道具を使うと便利よ」「これならすぐきれいになるよ」と声を掛けることも大切
食事の支度も家族でシェア
忙しい朝のために、冷蔵庫に朝食に必要な食品を「朝食セット」としてトレーに分けておけば、家族が手軽に食卓に運べます。朝食セットは、ふりかけや海苔などの「和食セット」と、ジャムやバターなどの「洋食セット」を用意しておくと便利です。また、お皿やお箸を並べるのは、ぜひ家族の役割に。食後は各自で使った食器をシンクに運ぶよう習慣付けます。
自分の時間は自分で確保。「段取り帳」で自分時間と達成感を
「段取り帳」はバーチカルタイプ(1日が縦長の帯になっているもの)の手帳がおすすめ!
家事は、やろうと思えば際限なくあるもの。そこで、時間と気持ちの整理のためにも「段取り帳」を付けることをおすすめします。
朝、天気や体調に合わせて、その日に「やりたいな」と思えるルーティン以外の家事を、2~3つだけ予定に入れ込みます。「終わるまでやる」のではなく「時間が来たらやめる」ルールで手を付けていき、終わったら大きく○をつけて自分を褒めてあげましょう。家事だけでなく、自分時間の予約も忘れずに。空いた時間は思い付いた家事をするのではなく、つい先延ばしになってしまう「やりたいこと」もしっかり予定に入れましょう。
「段取り帳」に書いていても、何日たっても取り掛かれない家事がある場合は、オーバーワークの証。家族に伝えて手伝ってもらいましょう。書き出していることで“見える化”でき、家事シェアをしやすくなります。
いかがでしたか? 家事は毎日のことですから、家族でシェアして、お母さんも心にゆとりのある生活を送りたいものですね。できることから試してみてください。
profile
ももせいづみさん
コラムニスト。くらしやライフスタイルをテーマに、雑誌やテレビ、ラジオ、講演などあらゆるジャンルで活躍中。生活を楽しむためのさまざまな提案が、男女を問わず多くの支持を集めている。『働くお母さん お助けバイブル』(主婦の友社)『季節のある暮らしを楽しむ本』(だいわ文庫)など著書多数。
ももせいづみ Official Site「Art de Vivre」
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