「自分がしたほうが早い」から卒業! 心と時間にゆとりを生む、家事のこなし方 第1話
ももせいづみさんは、忙しくてもすっきりと豊かに暮らすアイデアを発信し続けている生活コラムニスト。シングルマザーとして仕事をしながら一人息子を育てたご自身の経験から得た家事の工夫は、世代を超えた多くの方から支持を得ています。そんなももせさんから、忙しい毎日でも無理なく家事をこなすためのいろいろなコツを教えていただきました。
できなかったことを悔やまず、できた自分を褒めよう
「今日も家事と子育てに追われて、1日が終わってしまった」。そんな気持ちに陥りやすい女性は多いのではないでしょうか? しかし、ももせさんは「もっと自分を褒めてあげてほしい」と語ります。
ももせさん:
「家庭を持つ女性の多くは、際限なく家事に追われる中で、慢性的な忙しさを日々実感しているでしょう。中には、ひたすら家事をこなしているにもかかわらず、『もっと家事スキルを磨かねば』と、自らをさらに多忙のスパイラルへと追い込む女性も結構いるのではないでしょうか。 でも、1日の終わりに、その日あなたが手掛けた家事を数えてみてください。自覚していないだけで、結構な量をこなせていることに気付きませんか?」
ももせさん:
「日本女性の家事量や時間は、諸外国に比べて長く、反対に日本男性の家事時間はかなり短いというデータもあります。日本女性はすでに十分家事をしているんです。まずは自分で自分を褒めてあげてください。できなかったことを悔やまず、今日できたことを数えて、『頑張ったね』と声に出して自分を褒める。『I am OK!』と、自らを認めてあげるのです。
また、『自分がやった方が早いから』と、家のことを何でも一人でやる“職人型家事”になっていませんか? 家事は、一人で抱え込まずに家族とシェアを。さまざまな家事をマネジメントする“マネジャー型家事”に切り替えることが、あなたの心と時間に大きなゆとりを生む秘訣です。『家事マネ』になって、笑顔で毎日を過ごしましょう!」
職人型家事とは
家事を人に任せられず、何でも「自分でした方が早い」と考えがちな人に多い家事スタイル。他の人がしたことに満足できず、ついやり直したくなります。
自分なりの工夫をするのが好きな人に多いようです。
マネジャー型家事へチェンジ!
自分だけが行う家事をできるだけ手放し、家族と家事をシェアするスタイル。そのためには、使いやすい道具をひと目でわかる場所に置くなど、家族が家事に参加しやすいよう“見える化”することが大切です。
次回は、具体的に「家事マネ」にチェンジしていくためのアイデアをご紹介します!
profile
ももせいづみさん
コラムニスト。くらしやライフスタイルをテーマに、雑誌やテレビ、ラジオ、講演などあらゆるジャンルで活躍中。生活を楽しむためのさまざまな提案が、男女を問わず多くの支持を集めている。『働くお母さん お助けバイブル』(主婦の友社)『季節のある暮らしを楽しむ本』(だいわ文庫)など著書多数。
ももせいづみ Official Site「Art de Vivre」
・Art de Vivre
https://www.izoomi-m.com