○×チェックで正しいお金の使い方を身に付けよう!第1話

○×チェックで正しいお金の使い方を身に付けよう!第1話

子どもの学費や習い事、家のローンなど、家計のやりくりは大変なもの。そこで登場するのが「家計簿」ですが、「続けてつけられている」「家計の改善につながった」と言える方は、そう多くないのではないでしょうか?
家計簿をつける目的。それは家計改善のためであり、最終的には「正しいお金の使い方」を身につけること。そこで今回は、ファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子(やついけいこ)さんに、家計簿に頼らずとも正しいお金の使い方が身につく「レシート○×チェック」のやり方を聞きました。

必要なのは、レシートとペンと「やる気!」

八ツ井さん直伝の「レシート○×チェック法」。ポイントは、レシートを振り返って、その買い物に「心がときめくかどうか」です。レシートとペンとやる気があれば、誰でもすぐに始められるレシート○×チェック。まずは、その準備から始めましょう!

まずは、レシートを集めましょう!

箱か袋を一つ用意し、あとは毎日、レシートを入れていきます。レシートがある程度たまってきたら、以下の3つに分類。毎日でなくても、週に1回、10日に1回、月に1回でもOKです。

1.月の基本生活費〈生活する上で必要最低限の費用〉
食費、水道・光熱費、住居費、車維持費、被服費、小遣いなど

2.なんだかんだ費〈季節要因でかかる費用〉
お正月、お花見、GW、クリーニング代、帰省費用、誕生日、クリスマス、忘年会など

3.ライフイベント費〈数年に一度かかる費用〉
教育費、車検、車の買い替え、電化製品、家のリフォームなど。
★教育費は子どもの年齢によって変わるので、「月の基本生活費」ではなく「ライフイベント費」に入れるようにしましょう!

レシートに○×をつけていきましょう!


分類が終わったら、レシートの項目に直接〇×をつけていきましょう。すべてのレシートに〇×をつける必要はありません。「たくさんあって、どれからつけていいのかわからない…」という方は、頻度の高いレシートから〇×チェックするといいでしょう。

日記をつける


レシートに〇×をつけたら、なぜ〇なのか、なぜ×なのか、その理由を日記につけましょう。「割引に弱い」「つい目的以外のものまで買ってしまう」など自分の買い物パターンを知るために、一言でもいいので書き留めるのがポイントです。なぜ、それを買ったのか。振り返ることが「改善のサイクル」につながります。

買い物のクセに気づいたら、対策を立てて即行動!


自分の買い物のクセに気づいたら、対策を立てて行動を変えてみましょう。例えば、「買い物の予算や回数を決める」「買い物前にストックを確認する」「帰り道を変える」「買う前に数秒考える」など。それでもうまくいかなかったら、「なぜ、できなかったのか」を振り返り、新しい対策を立てる。
ここで大切なのは、「いらなかったなぁ…」「ムダだったなぁ…」と“心がヒリヒリする思いをする”こと。この繰り返しで、家計は確実に改善されます!

レシートとペンとやる気があれば、誰にでも始められる「レシート○×チェック」。次回は、○×チェックに迷ったときの判断基準などを紹介します。
そちらもお見逃しなく!
第2話はこちら

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八ツ井 慶子(やついけいこ)さん

八ツ井 慶子(やついけいこ)さん

ファイナンシャルプランナー。2013年に「生活マネー相談室」を立ち上げ、個人相談を中心に講演や執筆活動を行う。著書に『レシート〇×チェックでズボラなあなたのお金が貯まり出す』(プレジデント社)など。“マネーの専門家”としてテレビにも多数出演。