親子で考える防犯 第3話:カンタン防犯テクニック集

親子で考える防犯 第3話:カンタン防犯テクニック集

第3話は、日常生活の中でできる、泥棒などの侵入者を防ぐテクニックを警察OBの宮田健二(みやたけんじ)さんに聞きました。親子で実践してみてください。

◎第1話:空き巣や忍び込みに要注意はこちらから。
◎第2話:泥棒を防ぐ音と光と時間はこちらから。

出掛ける前に打ち水


宮田さん:
「家の前に打ち水をすると濡れた地面を見て、泥棒は『この家には誰かいるかもしれない』と思います。ちょっとしたお出掛けの場合は、泥棒から狙われにくくなる効果があります」。

駐車場に自転車を置く


宮田さん:
「駐車場や玄関の前などに無造作に自転車を置いておくと、泥棒に『客でも来ているのかな』と思わせることができ、侵入を抑止する効果があります」。

窓の鍵周りに防犯フィルムを


宮田さん:
「窓の鍵周りに防犯フィルムを貼っておくだけでも侵入抑止の効果大。最近は100円均一ショップなどにも売っているので、手軽に購入できますよ」。

窓辺に音を立てそうな小物を


宮田さん:
「窓の手前に花瓶などの小物を置いておくと泥棒は嫌がります。侵入時、物音を立てそうなものを慎重にどけなければならないので、その分時間が掛かってしまうからです」。

鍵っ子とわからせないように


宮田さん:
「昔は首から鍵を掛けている子をよく見掛けました。しかし、これは泥棒に『家には子どもしかいない』と教えるようなもの。子どもに鍵を持たせる際は、かばんやポケットに入れておくよう伝えましょう」。

誰もいなくても「ただいま~!」


宮田さん:
「誰もいない家に帰るときでも『ただいま~!』と大きな声で言うようにしましょう。『家に誰かいる』というアピールになります。女性の一人暮らしでもこれは効果的」。

ちょっとした工夫で、侵入者を防ぐ効果が得られます。みなさんもわが家を守る防犯対策を考え、実践してみてください。

profile

宮田健二(みやたけんじ)さん

宮田健二(みやたけんじ)さん

元福岡県警察官。刑事や犯罪鑑識の経験を生かし、現在福岡県委嘱の「福岡県安全・安心まちづくりアドバイザー」として防犯教室や護身術講座の講師を務める。