親子で考える防犯 第1話:空き巣や忍び込みに要注意

親子で考える防犯 第1話:空き巣や忍び込みに要注意

お出掛けのときや、子どもたちだけで留守番をするときに心配なのが空き巣などの侵入者。防犯のポイントを、警察OBで「福岡県安全・安心まちづくりアドバイザー」の宮田健二(みやたけんじ)さんに聞きました。

家の周りの環境を確認してみましょう


まずは問題です。上の写真に「危ないところ」が3つあります。わかりますか?


宮田さん:
「1つ目は小窓。『ここは入れないだろう』と思って開けっ放しにしやすい小窓。でも、泥棒は簡単に侵入してきます。


2つ目は小窓の下に置く脚立。泥棒に『使ってください』と言っているようなものです。


3つ目は増築した納屋。この中にいったん忍び込めば周りの視線はなくなり、泥棒は中で時間を掛けて家の戸を開錠することができます」。

ポイント➀地元の犯罪傾向をチェック


宮田さん:
「まずは、自分の住む地域でどのような犯罪が多いかチェックしてみましょう。福岡県警がホームページで『福岡県刑法犯公立小学校校区別認知件数』のデータを公開しています。校区ごとの『空き巣』『忍び込み』『居空き(人がいる家に忍び込んで金品を盗む)』などの件数が随時更新されています。一度パソコンなどで「福岡県警察 犯罪統計」で検索して確認してみてください」。

◎福岡県刑法犯公立小学校校区別認知件数
http://www.police.pref.fukuoka.jp/keiji/keiso/pshomepage/hanzaitoukei.html

ポイント②オートロックも要注意


宮田さん:
「オートロック設備のあるマンションも気を付けてください。オートロック“専門”の窃盗犯がいるくらいです。泥棒は簡単に忍び込む方法を知っています。オートロックのマンションは前述の納屋と同じで、いったん中に入ればじっくり作業できるので泥棒にとっては好都合。オートロックだからと安心せず、戸締まりはしっかりしましょう」。

戸締りをしっかりしていても、いつの間にか忍び込みやすい環境になっているかもしれません。まずは親子で家の周りを確認してみましょう。第2話では、侵入者を防ぐポイントを紹介します。

profile

宮田健二(みやたけんじ)さん

宮田健二(みやたけんじ)さん

元福岡県警察官。刑事や犯罪鑑識の経験を生かし、現在福岡県委嘱の「福岡県安全・安心まちづくりアドバイザー」として防犯教室や護身術講座の講師を務める。