【嘉麻市】「足白ボルダリングセンター K-WALL(ケイ・ウォール)」でボルダリング初体験!

【嘉麻市】「足白ボルダリングセンター K-WALL(ケイ・ウォール)」でボルダリング初体験!

ニッキー親⼦の福岡あちこち探訪記④


福岡県嘉麻市に九州最大級のボルダリングセンターがあると聞き、母と小学生の娘2人で出かけてきました。ボルダリングに挑戦するのは3人とも今回が初めてでしたが、やり始めた直後から面白さにどハマり!日頃の運動不足が楽しく解消できた、充実の2時間となりました。

九州最大級のボルダリング施設は、山と田んぼに囲まれていた!

「足白(あしじろ)ボルダリングセンター K-WALL(ケイ・ウォール)」は、福岡県嘉麻市南部の田園地帯に位置しています。周囲は前後左右、360度の田んぼビュー。見えるものと言えば筑紫山地の山々とキャンプ場の案内看板くらい。「本当にこのあたりにオシャレなボルダリングセンターがあるのか…?タヌキに化かされているのでは…?」と一抹の不安を抱きながらもカーナビに従って進むと、ちゃんとたどり着けました。ホッ。

ジャーン!こちらが「足白ボルダリングセンターK-WALL」。
入ってすぐのところに券売機がありますが、初めての人は先に利用登録を行う必要があるので、チケットは買わずにスタッフに声をかけて中に上がりましょう。利用登録は無料です。

付き添いだけの保護者はチケット購入不要。入館料なしで入ることができます

書類に必要事項を記入し提出したら、エントランスに戻りチケットを購入します。入館料は、大人も子どもも2時間550円。初心者の私には相場がわからないのですが、この金額は都心部にあるジムの半額ほどらしく、とてもお得なのだそうです!
ボルダリング専用シューズも必要になるので、持っていない方はシューズレンタル券(300円)も忘れずに購入しましょう。

着替えはシャワー付きロッカールームで。ボルダリング専用シューズは、かなりきつめ

着替えを済ませ、レンタルシューズに履き替えて、場内へ入ります。荷物は無料ロッカーへ。着替えるのが面倒なら、運動しやすい格好で来場してそのままプレイしてもOKです。

右側は子どもや初心者向け。写っていませんが、左手には上級者用のウォールがあります

場内には、高さ最大4.5メートルの小学生以上用ウォール7面と未就学児用のウォール4面がずらりと並んでいます。壁面積は九州最大級とのことで、素人目にも圧巻。これは登りごたえがありそうです!

実は、こちらは廃校となった「足白小学校」の体育館を活用して作られた施設なのだとか。奥の方にはステージ跡を利用した休憩スペースも設けられています。

運動の前に、まずはマットの上でストレッチ。無料で使えるバランスボールなども置いてあったので、自由奔放な次女は早くも遊び始めてしまいました…だめだこりゃ。次行ってみよう!

初めての場合は、開始前にスタッフから利用についてのかんたんなレクチャーを受けることができます。もちろん無料です。

今更ながらざっくり説明しておくと、「ボルダリング」とは「スポーツクライミング」の一種で、室内に人工的に作られた壁を登る最近人気の競技スポーツのことを言います。
レクチャーでは「ウォール(壁面)」、「ホールド(ウォールに取り付けられたカラフルな突起)」などのボルダリング基礎用語から、ウォールの基本の登り方、下り方までを教わることができます。

各ホールドにレベルを表す色とルート番号が振られています。Sの印がスタート、Gの印がゴール

ウォールはただ闇雲に上に登ればいいわけではなく、あらかじめ設定されているルートに従いつつゴールをめざして登ります。ルートは初心者から上級者までレベルごとに何通りも設定されていて、ゴールにたどり着くまでには、自分のレベルを表す色とチャレンジ中のルート番号が振られたホールドだけにしか手(レベルによっては足も)をかけることができません。

と、文章での説明だとわかりづらいかと思いますが、その場でウォールを見ながら解説してもらうと、直感的にすぐに呑み込めますよ。

下りるときには一気に飛び降りないように気をつけて!

われわれもスタッフの見守りのもと、最も難易度の低い「ピンク」の「1番」にチャレンジ。「1」と記されたピンク色のテープが貼られているホールドだけに手をかけながら登っていきます。最終的に、「1G」のホールドに両手をかけることができたらゴール。3人とも、特に問題なくクリアできました!ピンク1番をクリアしたら、あとは時間まで好きなようにウォールを利用して過ごすことができます。

親子そろって、夢中で壁にへばりつくこと1時間。体がポッカポカに!

さあ、フリータイムのスタートです!自由なのをいいことに、難易度の確認などお構い無しに、どんどん挑戦していく娘たち。

私はもともとは付き添い程度のつもりでしたが、せっかくだからと自分もチャレンジしてみました。おぉ…面白いではないですか!ゴールできた瞬間は達成感がありスカッとします。一度はできないと思った箇所でも、足の置き方や体の使い方を変えてみたらあっさりクリアできたりと初心者なりの発見も。夢中で壁にへばりついているうちにどんどん汗ばんできて、体力が必要なスポーツであることを実感します。

次女は身長が高い方なのですが、実はまだ小学2年生

と、しばらくクライミングを続けているうちに、集中力が途切れてきた次女。

マットの上で転んでもすぐにどかずにコロコロしたがったり、クーラーを独占してひとりでクールダウンしようとしたりと、キン●マンの”悪魔超人”ばりにルール無用の残虐ファイトを始めました。ダメですよ。シッシッ。

さらには、たわむれに上級者用のウォールにチャレンジしてみたり(無理無理!)、幼児用ウォールで遊んだり。(一応弁解しておくと、未就学児が小学生以上用のウォールを使うことはできませんが、小学生が幼児用を使うことは禁じられてはいません)。

しまいにはちゃっかりアイスをせしめて、テーブルで食べ始めました。気付けばお姉ちゃんも。まあ、まだまだ子どもですから、2時間も1つのことでは、持たないよね。

ちなみに場内の一画にはテレビのある畳敷きの休憩室があるので、疲れたらここで休むこともできます。利用者はもちろん、付き添いの保護者や赤ちゃん、幼児も自由に使用することができるそうですよ。Wi-Fi完備も嬉しい。

アイスパワーで無事に復活した次女。さあ再開だ!

私もラストスパートをかけ、しっかりと体を動かすことができました!しかしアラフォーのボディには、この翌日・翌々日、全身の筋肉痛に悶える未来が待っていましたが(悲)。

K-WALLの、そしてボルダリングの魅力に迫る!

今回お話を伺った飯田さん。週に2度ほど、別施設から「K-WALL」の応援にいらしているそうです

ーーズバリ、こちらの施設の魅力は?

飯田「まずは九州最大級の壁面をはじめ、設備が充実していること。また、それでいて手頃な価格で利用できること、です!」

ーー最近人気が高まっているようですが、どんな方がいらっしゃいますか?

飯田「子どもから大人まで、幅広い層にお越しいただいています。特に、土日の昼間は親子連れで賑わいますね。夕方以降は大人の方が増えてきます。
ボルダリング人気で、最近はほかの施設ですと待ち時間が出ることもあるのですが、K-WALLはキャパが大きいので入場制限がかかることはまずありません。いつでもお楽しみいただけますよ。」

ーーボルダリング上達のコツはありますか?

飯田「初めはどうしても腕の力だけで登ろうとしがちですが、腕と足ではパワーが段違いなので、脚力をうまく使って上に進むイメージをもつといいですよ。」

ーーボルダリングに向いているのは、どんな人でしょう?

飯田「初心者から上級者までレベルに応じて楽しめるのがボルダリングの良さなので、どんな方にもお勧めできますが、黙々と打ち込む性格だったり、あれこれ考えて試行錯誤するタイプの方は上達も早い気がします。」

ーー体格うんぬんより先に、性格的な要素が挙げられるんですね。意外でした。

飯田「ボルダリングは体だけでなく頭も使うスポーツなので、思考力も不可欠なんです。上級者ほど、実際にウォールに登っている時間より、ウォールを見ながらあれこれ考える時間の方が長かったりするんですよね。だからこそ、初対面でもお客さんどうしみんなで、一緒に考え話し合いながら、壁に挑む姿がよく見られます。ボルダリングセンターってだいたいどこもそんな風で利用者どうしの仲が良く、和やかな雰囲気なんですよ。」

ーーなんと知的で奥が深そうなスポーツなのでしょう。飯田さん、ありがとうございました!

3回来場してスタンプがたまるとカプセルトイが回せます!中身は割引券やマスコットなどだそう

私は子どもの頃からスポーツが苦手で、今回もボルダリングに挑戦するにあたって、「私みたいにトロいのが行って恥かかないかな、浮かないかな」なんて不安もあったのですが、実際行ってみるとみんな親切でホッとしました。初めて会った子と「どこまでできるようになった?」「すごいね!」なんて会話も弾んだり。こんなに楽しいスポーツなら、もっと早く出会いたかったな〜と思いました。もっともっと、できるようになりたい!

子どもはもちろん、たまには体を動かしたい運動不足の大人にも、とってもおすすめのスポーツですよ。

⼦どもとお出かけ DATA

◎⼦どもトイレ/あり
◎おむつ替えシート/あり
◎授乳室/あり
◎売店/なし(ただしアイスクリームや冷凍パスタ、ドリンクなどを受付で販売)
◎飲⾷店/なし

授乳室には、ミルク用のお湯まであります


足白ボルダリングセンター K-WALL(ケイ・ウォール)

福岡県嘉麻市馬見587番地
TEL:0948-43-4870
開館時間/10:00〜22:00(土日祝日は〜20:00 ※最終入館時間は閉館の30分前)
定休日/水曜日(祝日の場合翌平日)、12月29日〜1月3日
入館料/一般会員 2時間550円、1日1100円(会員登録無料)
フリーパス会員は4980円(入会事務手数料1100円)
中学生以下のフリーパス会員は「キッズスクール」に月4回まで無料参加が可能
アクセス/福岡市より嘉麻市方面へ。県道90号を経由し440号線へ。「原田」交差点より看板あり
駐車場/あり(無料、約50台)
★詳細については、ホームページをご覧ください。

※この情報は2019年10月時点のものです

施設情報

Profile

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ニッキーニックさん

福岡市在住の四十路フリーランスライター。娘のぴーちゃん(小学5年生・長女)、テイ子(小学2年生・次女)と共に福岡県のあちらこちらに足を運び、現地の様子を感じたままにレポートします。