【福岡市東区】「杢moku」 古民家の4畳半で、趣向を凝らしたパスタに舌鼓。

今回紹介するのは、古民家をモダンにリノベーションした多目的スペース「スピタルハコザキ」1 階部分でキッチンを担当する「杢moku」。「ハイセンスなイタリアン？ 子ども連れの私には、関係ない話ね…」と遠い目をしたパパママにこそ全力で教えたい、素敵なお店です！ ドライフラワーに囲まれたおしゃれな店内は一見すると“大人の空間”ですが、実は靴を脱いでくつろげる4畳半の座敷席があったり、キッズミールが充実していたりと、子連れでも行きやすい工夫がいっぱいです。

2016年の夏に、福岡市南区大楠から東区箱崎へと移転オープンした「杢moku」。築60年を数える古民家の１階部分で、パスタやピザといったカジュアルなイタリア料理が食べられる店です。

定番のパスタはアラビアータ、カルボナーラ、めんたいクリームパスタなど12種。中でも人気なのが写真の「海老とカポナータのオーロラソース」で、生クリームとトマトソースたっぷりのリッチな味わいです。

アクセントは、大ぶりでプリプリの海老。さらに甘酸っぱいカポナータが入ることで味に奥行きが加わり、夢中で食べ進めてしまいます。

ランチタイムにはランチAセットと、Aセットの内容に前菜2種とバゲット、プチデザートが付くランチBセット（メイン＋600円）も用意。ドリンクはコーヒーや紅茶はもちろん、カモミールティーやチャイ、トニックウォーターなどからも選べ、どれも魅力的で迷ってしまいます。

多彩なキッズミールにもご注目！ キッズ用パスタにはSサイズとMサイズが用意されているので、子どもが食べられそうな量に合わせて選ぶことができます。

子連れで外食となると、大人は自分の食べたい料理を諦めて子ども好みの料理をオーダーすることになりがちですが、子どもの分のパスタを少量頼むことができるのは、親としてはとてもありがたいですよね。

もちろん、大人の料理を取り分けてもOK。ピザやカレー、リゾットのほかサイドメニューも豊富にそろっているので、色々頼んで家族でシェアするのもオススメです。

吹き抜けの高い天井、白い壁と木、それにドライフラワーに囲まれた「杢moku」の店内は、居心地が良くてホッとできる空間です。

ところどころに廃校となった小学校で使われていた机や棚が配され、どこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。

テーブルにはドライフラワーが飾られ、冬には各席にブランケットまで置かれる細やかな心配りに気持ちが安らぎます。

食器や箸、箸置きに至るまですべてのモノがかわいくて、うれしい♪

一番人気の席は４〜５人でもゆったり使える、4畳半の座敷。バンボやローチェアが備えられ、子どもが口に入れそうな小物もないスッキリとした空間なので、赤ちゃんや幼児連れでも安心です。

少しですが、幼児用のおもちゃもあります。利用したいという方は、スタッフに声をかけてみてくださいね。

オーナー・茅野（かやの）さんご夫妻は、3人のお子さんのパパママでもあります。「子どもが小さいと外食もなかなか楽しめませんよね。ウチは子ども連れ専用の店というわけではないのですが、大人も子どももみんなで食事を楽しめる店にしたいと思い、お子さんでも利用しやすいように席やメニューを色々と工夫しています」と、茅野さん。

茅野さん：
「大人子ども問わずアレルギーに関しても、できる限り対応をしています。個人でやっている店ですから、『こんなに細かくリクエストして悪いな』などと思わずに、気軽にご相談ください。

ウチの子にもアレルギーがあるので、大変さはよくわかります。私自身、家族で外食に行っても“お店の人に手間をかけて心苦しい”という思いから、『これ、卵が入っていますか？』などと聞くこと自体、気が引けてしまうこともあるんです。でも、当店にいらっしゃるお客様には、そんなことは気にせずにどんどん飲食を楽しんでいただきたいと思っています。

アレルギーに関しては事前に予約して調整させていただくのが一番ですが、飾りのチーズや卵を抜くなど当日でも対応できることもあるので、どうぞご相談くださいね」。

子連れでも大人だけでも、アレルギーがあってもなくても、誰もが居心地良く過ごせる秘密は、オーナーご夫妻の人柄にあるのかもしれませんね。食事をしない方のカフェ利用も大歓迎だそうですので、気軽に覗いてみてはいかがでしょう。

◎⼦どもトイレ／なし
◎おむつ替えシート／なし
◎授乳室／なし
※何か要望があればスタッフに都度相談を