「食育」ってどうしたらいい? 第3話:旬の食材を通して学ぶ
食育指導士で料理教室なども開催している福岡市の北川(きたがわ)みどりさんに、「食育」についてお話を伺うこのシリーズ。3回目となる今回は、旬の食材を通して、子どもに食について伝える方法を教えていただきました。
★第1話はこちらから。
★第2話はこちらから。
旬のものを食べましょう
北川さん:
「旬の食材は、おいしくて、値段が安い。しかも、他の時季よりもたくさんの栄養を蓄えています。
その栄養は、寒暖差の大きい四季がある日本に住むわたしたちにとって必要なものです。例えば、夏野菜のとまとやピーマンなどは、夏バテを防止するビタミンやミネラルなどの栄養が豊富。つまり、旬の食材を食べることは『四季の移り変わりの中で体調を維持すること』につながっています。
と言っても、それを子どもたちに伝えるのは難しいので、まずは旬を感じて楽しんでもらうようにしましょう。
そのためには、食事の時にひと声掛けることが大事です。『今が旬だからおいしいよ』『栄養たっぷりで元気になるよ』と伝えてあげてください。そう聞けば、子どもたちも味の違いに気付いてくれると思います。今回は、親子一緒に旬を楽しめるポイントを紹介します」
お店で旬の食材にふれる
北川さん:
「子どもと一緒に買い物へ行った時、いろいろな旬の食材にふれましょう。いつものお店もいいですが、地元の野菜直売所などもいいですね。普段見掛けない食材もいろいろあるので、店員さんに『これ何ですか?』『どうやって食べるとおいしいですか?』と質問してみてください。親子で一緒に説明を聞いた食材には、子どもたちもきっと興味を持ってくれますよ」
農業体験をしてみよう
北川さん:
「農作業を体験することは、食材が育つ過程や新鮮なものの味を知る一番の近道。栽培体験や収穫体験などのイベントに親子で参加してみると、楽しみながらたくさんの発見ができると思います。家庭菜園に挑戦してみるのもいいですね。作っている現場を知ると、苦手な食べ物に興味を持ってくれるようになることも多いですよ」
いかがでしたか?1~3話でご紹介した方法を取り入れて、ぜひ、子どもと食について話をする機会をつくってみてくださいね。
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profile
北川(きがたわ)みどりさん
食育指導士、みそソムリエ、調理師、食生活管理士。子ども料理教室「Happa(はっぱ)」を主宰。食育指導士として県内の小学校から大学まで、幅広い層に向けた料理教室を開講。大学生の息子を持つ。
・Cooking Room Happa
https://happaroom.jimdo.com