離乳食の話②【生後7~8カ月頃】

離乳食の話②【生後7~8カ月頃】

あごの動かし方を学ぶ大切な「もぐもぐ期」

〈もぐもぐ期とは?〉
食べものを飲み込むことにも慣れ、舌と上あごを使って口をもぐもぐと動かして食べられるようになる時期。与えるものは、豆腐くらいの固さに。

離乳食を始めて1~2カ月が経ち、食べものを飲み込むことに慣れてきたら、「もぐもぐ期」にステップアップする頃合いです。といっても急に切り替えるのではなく、子どもの様子を見ながら緩やかに移行していきましょう。
この時期になれば、豆腐くらいの固さのものはすり潰しや裏ごしなしでも食べられるようになります。また、少量の調味料も使用可能になりますが、基本はまだ「ごく薄味」。もぐもぐせずに丸飲みしたり、口から出してしまう場合、そろそろ味付けした方が良いかなと考えがちですが、まずは食材の大きさや固さを見直してみましょう。また、とろみを付けると食べやすくなります。
食べものをもぐもぐと咀嚼する動きは学習で身につくものなので、食べさせる人が一緒に口をもぐもぐと動かして、やり方を見せてあげるとよいでしょう。

教えて!もぐもぐ期

Q. もぐもぐ期からはぜひレバーを、と聞きましたが、私自身レバーが苦手で調理もできません…

A. 生後7カ月頃からは、離乳食で鉄分を補う必要があります。レバーは鉄分が豊富な食材ですが、鉄分を含む食材は他にもたくさんあるので、無理に使わなくても大丈夫。むしろ、レバーだけに頼りすぎると、ビタミンAの過剰摂取を招く恐れも。離乳食ではひとつの食材にこだわりすぎず、幅広い食材からバランスよく栄養を取ることをめざしましょう。また、レバーを離乳食に取り入れる際は、先に肉を試してからにしてくださいね!

鉄分を含む食材はほかにもいろいろ!
・レバー
・赤身の肉
・マグロやブリ、カツオなど
・小松菜などの青菜類
・納豆などの大豆製品
・ブロッコリー
・卵黄
・オートミール
鉄分はビタミンCと一緒に取ると体内への吸収率がアップするので、緑黄色野菜や果物を一緒に取るといいですよ。

鉄分補給におすすめ!もぐもぐ期の離乳食

●納豆がゆ
茶こしにひきわり納豆(大さじ1)を入れて熱湯をかけ、7倍がゆ(50g)に混ぜる。
※分量は1食分


●小松菜の白和え風

小松菜の葉(5g)と絹ごし豆腐(20g)をだし汁で茹で、葉が柔らかくなったら取り出しみじん切りに。豆腐を潰しながら和える。
※分量は1食分


●きな粉バナナのオートミール

耐熱容器でオートミール(10g)と水(60cc)をレンジ(600W50秒)で加熱し、お湯でゆるめて食べやすい固さに。バナナときな粉をのせる。
※分量は1食分
※バナナは潰しながら与えてください。

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宮﨑 春香(みやざき はるか)さん

宮﨑 春香(みやざき はるか)さん

管理栄養士、離乳食アドバイザー。委託給食会社、薬局での勤務を経て、現在は子育てに奮闘しながら離乳食や幼児食について、Instagramやブログで配信。

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https://www.instagram.com/suzu_mama_recipe/