離乳食の話④【生後12～18カ月頃】

〈ぱくぱく期とは？〉
生後12〜18カ月頃の離乳食完了期。大人と同じ食事リズムへと移行する大事な時期。朝昼晩決まった時間に、バランスの良い食事を。

1歳を過ぎて１日３食のリズムに慣れ、前歯で噛みちぎろうとする様子が見られたら、ぱくぱく期へのステップアップの時期。歯ぐきで噛みつぶせる肉だんご程度の固さのものを取り入れ、咀嚼力を育てていきましょう。栄養面では炭水化物、ビタミン、ミネラル、たんぱく質をバランス良く与える必要がありますが、赤ちゃんが健康に成長できていれば、1回当たりの食事の量は、参考程度に捉えておいて構いません。「食べこぼしが多いから○グラムの基準が満たせない」などと考え過ぎる必要はなく、母子手帳に掲載されている成長曲線の範囲内で成長していれば大丈夫。ただ「体重が増えない」「貧血を指摘された」などの理由で食事面でのアプローチが必要な場合は、食材や分量の見直しを行いましょう。

Q. SNS（※）には、すてきな離乳食の写真ばかり。自信をなくしてしまいます

A. レパートリーが少なくても、見栄えがしなくても、ごはん（炭水化物）、肉や魚、大豆製品など（たんぱく質）、野菜（ビタミン・ミネラル）をバランス良く組み合わせていればそれで十分です。「子どものために色鮮やかできれいな離乳食を作ってあげたい」と思う気持ちもすてきですが、一番大切なのは、母子共に健康に過ごすこと。SNSの情報と比較してストレスになってしまっては元も子もありません。SNSの情報は「道具」だと考えて、誕生日などの特別な日や、困ったときに思い出して試してみるという使い方がおすすめです。

※ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略。 インターネットのコミュニティ。

手軽に野菜とたんぱく質が取れる！
納豆チャーハン
・ごはん…80ｇ
・納豆…20ｇ
・卵…1/3個
・たまねぎ…20ｇ
・人参…5ｇ
・小松菜…10ｇ
・油…小さじ1/2
・しょうゆ…少々
①フライパンに油を熱し、野菜を炒め、卵、ごはん、納豆を加えて炒める。
②しょうゆを鍋肌に垂らして味付けする。
※分量は1食分

見た目がかわいいのに簡単にできる♪
バナナロールサンド
・食パン（６枚切り）…1枚
・バナナ…1本
・ヨーグルト…10ｇ
①食パンは耳を切り落とし、ラップの上に乗せる。
②軽く押さえて薄くし、ヨーグルトを塗ってバナナを乗せる。
③端から巻いてラップでキャンディ縛りにし、食べやすい大きさにカットする。
※分量は1食分