【プレゼント企画あり】きっとココアが飲みたくなる♪『変なお茶会』
書店「からすのほんや」店主・からすちゃんが選ぶ、子どもと、本と(58)
11月になったら、いつかご紹介したいなって、ずっと思っていた作品です。「変なお茶会」という作品タイトルからも、引き込まれる感じがしますよね。絵もとても素敵で、あらためて初版出版年を確認すると、なんと1979年。40年を超えても、何の違和感も、古びた感じも一切なく、ハイセンスなことに、みなさんもきっと驚かれると思います。
ストーリーは、いたってシンプル。
Mr.カメタロウ オオイワ宛てに、年に一度のお茶会の招待状が届くところから、おはなしは始まります。他の招待客も、世界のいろいろな場所から、おかしな乗り物で、お茶会に集合する様子が描かれ、最後は岩山から湧き出す天然ココアをみんなで飲む、というおはなし。
ちょっと大人っぽいかな? と思っていましたが、ちいさな子と一緒でも存分に楽しめる絵本です。
まず、最初の招待状が、ほぼカタカナで書かれていることに、子どもたちは反応していました。一緒に読んだ数日後に、まねしてカタカナだけで書いた手紙をもらったこともあります。
次に、招待客が不思議な乗り物でやってくる様子を、子どもたちは細かくチェックしていました。途中、クスクス笑ったり、指さしたりしながら楽しんでいました。
最後の、岩山からココアが湧き出すシーンでは、毎回大興奮。読みおわった後に「ココア飲もう!」といつも誘われます。先日は、ココアを切らしてしまっていて、スーパーまで猛ダッシュ。みなさん、絵本を楽しむ前には、ココアの準備をお忘れなく。
最後のページに「おやすみなさい」って書いてあるし、裏表紙もココア色で落ち着いた雰囲気なので、夜に読んだらどんな感じなのかなぁ? 不思議な夢が見られそうな予感。みなさんぜひ、チャレンジしてみて、子どもたちの反応を教えてくださいませ。
今回ご紹介した本
『変なお茶会』
作:佐々木 マキ
絵本館
★★今回ご紹介した本をプレゼントします★★
今回ご紹介した『変なお茶会』を抽選で3名様にプレゼントします!
ご希望の方は下記応募フォームをクリック! たくさんのご応募お待ちしています。
応募締め切り:2025年11月30日(日)23:59
profile
芳野仁子(よしののりこ)さん
子どもの本とおもちゃの専門店「からすのほんや」店主。雑誌や新聞で絵本や子育てに関するコラムを執筆するほか、子育てに関する講座の講師も務める。
小学生対象のフリースクール「みんなのおうち」、考える力を楽しく養うキッズスクール「ひみつの国語塾」を運営。「一般社団法人 家庭教育研究機構」代表理事。
からすのほんやホームページ
http://karasubook.com/
