宛て名書きやのし書きもばっちり! 美しい字の書き方 第2話:のし書きと宛て名書きのコツ

宛て名書きやのし書きもばっちり! 美しい字の書き方 第2話:のし書きと宛て名書きのコツ

そろそろ年賀状を準備する時期。「きれいな字が書きたい…」と実感する方は多いのではないでしょうか? そこで、「今の自分の字のままでも、ちょっとした気配りで、きれいに見えるようになる」という方法を、エフコープくらしの学習サポーター※の福田智子(ふくだともこ)さんに伺いました。字のパランスなどのコツを教えていただいた第1話。第2話となる今回は、のし書きや宛て名書きのコツを教えていただきます。
※子育て講座や料理など、専門分野に詳しく、組合員理事などの推薦を受けて講師として登録している組合員のこと。

のし書きはバランスを大切に

福田さん:
「のし書きは、表書きより名前を小さく書くのがルール。つい一文字ひと文字をきれいに書くことへ意識が向くので、俯瞰して全体のバランスを大事にして書くときれいに書けます」


●筆ペンは持ち方が重要!


福田さん:
「筆ペンの持ち方は、鉛筆の握り方とは違い、親指と人差し指の2本で持つようなつもりで(写真上)。中指は添えるだけです。力を入れ過ぎずに、人差し指で筆をスッと動かすようにすると、きれいに書けますよ」。

●ペン選びも大切です


福田さん:
「字をきれいに書く上で、書きやすいペンで書くというのは重要なことです。のし書きは事前に自宅で準備できるので、自分が書きやすいお気に入りのペンを見つけておくことをおすすめします」

宛て名書きのコツ

福田さん:

「宛て名書きは、住所と宛て名のバランスが大事です。中心になるのは宛て名なので、住所が長い場合は最初に宛て名を書いてから、空いたスペースに住所を収めていく方が、バランスをとりやすくきれいに見えます」。

子どもに教えるときには


福田さん:
「大人は字のバランスなどを意識して書けますが、子どもには難しいので、以下の4つのポイントを押さえるといいでしょう。

1.書き順を守る。
何と言ってもこれが基本です。
2.トメ、ハネ、ハライを守る。
3.ゆっくり、丁寧に。
4.マスがあるときは、マスの中心に書く


子どもは急ぐと、その気持ちがどうしても文字に出るので「ゆっくり書こうね」と声を掛けてあげましょう。文字のそれぞれの線(画)の長さに気を配るだけでも、バランスがとれてきれいな字になりますよ」。

いかがでしたか? ポイントを押さえて練習してみてくださいね!

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福田智子(ふくだともこ)さん

福田智子(ふくだともこ)さん

エフコープくらしの学習サポーター。書道歴33年。習字教室で子どもに硬筆・毛筆を、大人に実用書道を教える。3児の母。