節約研究家・小松美和さんの楽しく快適！節約ライフ　第２話

（写真）台所のシンクの上には調味料などを使いやすく配置。「『ここにはこれだけのものしか置かない』と決めているのでムダな買い物もしませんし、余計なものがなく掃除がしやすいため、洗剤の節約にもなります」

平均月収13万円で５人暮らし、６年間で貯めた1000万円でマイホームを購入！シングルマザーで節約研究家の小松美和さんが叶えた、そんな夢の実現の影にあったのは、ひたすらムダをなくす節約術。その考え方については、第1話でじっくりお話をお聞きしました。第２話では、小松家で実際どのような節約を実践しているのか、台所まわりについてのノウハウを紹介します。

小松さん：
「家族の人数が多いと、それだけ冷蔵庫の開け閉めが頻繁になり、電気代のロスにつながります。そこで、わが家で決めているのが冷蔵庫の『3秒ルール』。1で扉を開け、2で必要な食品を取り出し、3で閉めるというかなりスピーディーな（笑）ルールです。冷蔵庫を開けっぱなしにしている時間がありませんので、あらかじめ何を取り出すかを決めておかなければなりませんが、庫内のどこに何が入っているのかを自然に把握できるようにもなります」

小松さん：
「その『3秒ルール』を徹底するために、冷蔵庫の中に今、何が入っているかが庫内を開けなくてもわかるようにマグネットタイプのホワイトボードに書き出して冷蔵庫の横に貼っています。買い物に行く際にチェックすればムダな買い物も防げて、同じものを買ってしまうこともありません。残り少なくなったものなどに印をつけておけば、買い足さなければならないものも一目でわかります」

小松さん：
「コンロのまわりは油汚れでベトベトになりやすく、放っておくとさらにホコリなどが吸着して、時間が経つにつれて汚れが落ちにくくなります。

そこで、油汚れが気になる場所にアルミホイルを巻きつけてカバー。これなら、汚れたらアルミホイルを取り替えるだけでいいのですごくラク！わざわざ専用の洗剤を買う必要もなく、掃除のために無駄な水も使わずに済みます」

小松さん：
「電話帳は紙質が柔らかいすぐれもの。そのまま捨てるなんてもったいない！　針金ハンガーなどを使って台所に吊るしておけば、お皿を洗う際、カレーやパスタなどの油汚れをあらかじめ取り除くのにとても便利に使えます。

食器の汚れを拭き取ってから洗うと、洗剤や水道代が年間で4000円ほど安くなるというデータがあるんです。お皿洗いもラクになりますし、家事時間の節約にもおすすめです」

小松さん：
「毎日、子どもたちにお弁当を持たせますが、市販のアルミカップは使いません。アルミホイルを適当な長さに切って調味料の瓶の底から側面にかけて巻きつけ、型取りすれば簡単にアルミカップができあがります。おかずの量に合わせて大きさも変えられるので重宝しますよ」

小松さん：
「子どもたちはバナナが大好きですが、傷みが早いので、気づいたらすでに食べられないということもありますよね。そのためのバナナスタンドも市販されていますが、私はこれも手作り。針金ハンガーを用意し、両手で持って半分に曲げ、さらにフックを下の方に曲げるだけです。インテリアっぽくも見えるよう、私はアクセントにリボンをつけたりしています」

小松さん：
「マヨネーズやケチャップ、わさびやからしなどのチューブ入りのものは庫内で汚れが固まって取りにくい上に、掃除の際に冷蔵庫を開けっぱなしにしなければならず、電気代も掛かってしまいます。

そこで、牛乳パックや食品用ラップの外箱、調味料が入っていた箱などをスペースに合わせてカットして利用。これなら汚れてもケースごと取り替えられ、電気代や洗剤のムダ使いとなる掃除の必要もありません。包装紙やマスキングテープなどで外側をカバーすれば冷蔵庫の中も楽しくなりますよ」

細かいアイデアが詰まった小松さんの節約術、手軽に試せるものものばかりですね。引き続き、次回は小松家の水まわりと、その他の節約アイデアについて紹介します。

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