教えて!ふくここ先生のCo 育て相談室「子どもがお友だちとトラブルを起こしたら…」

教えて!ふくここ先生のCo 育て相談室「子どもがお友だちとトラブルを起こしたら…」

大好きな福岡で、幸せな親子が増えることを願い子育て中のママやパパ、子どもたちをサポートしている「NPOふくおか子どものこころサポート研究所」(通称・ふくここ)に所属する公認心理師、臨床心理士、保健師がお届けする子育てコラム。子どもたちの心の変化や子育ての困りごとに役立つヒントをお伝えします!

子どもがお友だちとトラブルを起こしたら…

秋になり行事も多い季節が始まりました。行事によってはお友だちとの交流が増え、ちょっとしたことで口論になった、お友だちに手を出したなど、お困り相談も増える時期。今回は、子ども同士のトラブルへの対処法を紹介します。

子どもを信じて、教えてもらうつもりで話を聞こう

わが子が友だちとトラブルを起こした。これは親御さんにとって本当にショックなことだと思います。相手のお子さんや保護者に申し訳ない気持ちで胸が痛みますし、親としての対応が試されているようなプレッシャーも感じて気が重くなってしまいますよね。

「言いたいことがあるなら、ちゃんと言わなきゃだめでしょ!」「そんなことしたら痛いよ!」というように、注意して解決できるなら楽ですが、それでは本当の解決にはならず、おそらく繰り返されてしまいます。


●答えられなくても気持ちを受け止めて
大事なのは、まずは原因を確認すること。どうしてお友だちとトラブルになったのか、トラブルになる前の状況はどうだったのか、子どもから教えてもらうつもりで優しく聞きましょう。その時に、わが子が理由もなくそんなことをするはずがない、と信じる気持ちが大事。そうすると子どもも一方的に責められているわけではないことが分かり、話を聞き出しやすくなります。

トラブルの原因はいろいろあります。例えば…
・おもちゃを貸してくれなかった
・先生が交代してって言ったのに〇〇ちゃんは守らなかった
・〇〇ちゃんと一緒に遊びたかった
・ちょっと手が当たっただけで、〇〇ちゃんが泣いた
・幼稚園が楽しくない
・〇♯△קΘ×~?% (理由がうまく言えない)
                              
たとえお子さんが答えられなくても、ママやパパが自分を分かろうとしていること、注目していることは、子どもにとってうれしいもの。「そっかー、なんか嫌だったんだね」「そんなことがあったんだね(子どもの世界も大変そうだ)」と、気持ちを受け止めてあげてください。


●具体的な対処法を一緒に考えよう

原因と思われることが確認できたら、望ましい対処法を一緒に考えましょう。「お友だちには優しくしようね」「ちゃんと言おうね」ではなく、「貸してって言おうね」「困った時は先生助けて、って言ってみるのはどうかな?」など、具体的に実行できそうなことを話し合ってみてください。

対処法が分かったら、「今度の日曜日にママとケーキを作ろっか」など、気分転換を提案すると、子どもの心も落ち着くのではないでしょうか。

最後に、子どもがお友だちと仲良く過ごせたら、特に何もなくても、ほめてあげるのがポイント!ほめられることで子どもは、お友だちと仲良くすることに価値があるんだ、こんなふうに過ごしたらいいんだと感じられることでしょう。それがきっとトラブル回避につながりますよ。


今回担当したふくここ先生は…
後藤理恵さん(公認心理師・臨床心理士)

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ふくおか子どものこころサポート研究所

ふくおか子どものこころサポート研究所

大好きな福岡で、幸せな親子が増えることを願いサポートしている専門家(公認心理師、臨床心理士、社会福祉士、保健師、絵本専門士、ヨガインストラクター)チームです。

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