読み聞かせのススメ第2話:絵本の読み聞かせのコツ
第1話では、絵本講師の坂本律子さんに「読み聞かせの良さ」について教えていただきました。第2話の今回は、坂本さんから伺った、読み聞かせをする際のちょっとしたアドバイスを紹介します。「読み聞かせ、苦手なのよね」という方は必見です!
うまく読めなくてもOK
坂本さん:
「親は、絵本を読む時に『表現力豊かに読んであげたい』と思うかもしれませんが、そんなに頑張らなくても大丈夫。できる範囲でOKです。
演劇をするかのようにうまく読みすぎると、かえって子どもが抱く世界観を狭めてしまうこともあります。気負わずに、まずは一緒に楽しんで読みましょう」
説明をしすぎない
坂本さん:
「絵本は、絵や物語で子どもの想像をかき立ててくれます。親が内容の細かい部分まで伝え過ぎると、子どもが想像する楽しみを奪っちゃうんですよ。
大きくなるにつれて意味も理解するので、最初は間違って解釈していてもまったく構いません。子どもから質問された場合は丁寧に答えるようにして、物語をしっかり読み進めてあげてくださいね」
感想を聞かない
坂本さん:
「読み終わった後に『どうだった?』など、感想を聞かないようにしましょう。読んだ側からすると、つい聞きたくなってしまうと思うんですが…(笑)。
子どもたちは絵本を読み終わった時点で、何かしら感じ取っています。その感情をうまく言葉にできないと、子どもはちょっとストレスを感じてしまうんです。『後で感想を聞かれる』というプレッシャーを子どもが感じると、せっかくの作品を自由に楽しむこともできません。『楽しかったね』『おもしろかったね』と気持ちを共有するぐらいにしておくといいですね」
“読み聞かせのコツ”といっても、坂本さんが教えてくださったコツは、簡単なことばかり。これなら気軽にチャレンジできるのではないでしょうか?
最終回となる第3話では、坂本さんが年齢別におすすめの絵本を紹介してくださいます。ぜひ参考にしてくださいね!
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profile
坂本律子(さかもとりつこ)さん
絵本講師。NPO法人「絵本で子育て」センターの「絵本講師・養成講座」修了。エフコープの地域活動の場「WハートK&M」(行橋市)で絵本交流会を開催。1児の母。
◎坂本さんが絵本交流会を開催している「WハートK&M」について、詳しくはこちら。
https://www.fcoop.or.jp/union_activities/community_work/kandm/