キレイなまな板を保つには?

キレイなまな板を保つには?

温度と湿度が高くなり、食中毒などが気になる季節がやってきました。
そんなとき、気を付けたいのは日々の調理に使うまな板の状態。
清潔に保つ方法を知ってこれからのシーズンを乗り切りましょう!

実験① 洗剤の洗浄効果

〈実験方法〉
鯛の切身、鶏肉、豚肉を各100g用意。それぞれ別のまな板でカットし、食器用洗剤で洗浄(15秒)後、すすぎ(15秒)、スタンドで水切り(10分)して、菌数(まな板10平方センチメートル当たり)を確認しました。
*包丁とまな板は使用前に除菌して清潔な状態で使用しました。

〈結果〉
鯛の切身と鶏肉をカットしたまな板からは菌を検出しませんでしたが、豚肉をカットしたまな板からは菌を検出しました。

◎まとめ
洗剤を使った洗浄では、表面の菌を洗い流すことはできましたが、食材の性質によっては洗浄しても菌が残ってしまうことがわかりました。洗浄だけのお手入れでは不十分な場合もあると言えます。

実験② 汚れたまな板の除菌

〈実験方法〉
豚肉をカットしたまな板を用意し、5つの条件で除菌し、菌数(まな板10平方センチメートル当たり)を確認しました。

〈実験の条件・結果〉

効果的に除菌できるのは、洗浄後に「④沸騰したお湯を掛ける」「①塩素系漂白剤につけ込む」方法でした。
*塩素系漂白剤は使用方法に従って調製しています。

◎まとめ
除菌効果が高かった①と④では、まな板の菌数が10分の1以下に。②も減少していますが、まな板の場所によって除菌の効果にむらが見られました。塩素系漂白剤を使用する場合には、つけ置きする方法がよさそうです。また、⑤の沸騰したお湯を掛けるだけでは菌数を十分に減らすことができませんでした。効果的に除菌するためには事前に洗浄しておくことが重要です。
最後に③のアルコールスプレーは、④や①と比較すると弱く、スプレーむらが生じて、効果にばらつきが見られました。しかし、短時間で手軽に除菌したい場合には便利な方法。使用前に噴霧するなどの使い方がおすすめです。
*熱湯での除菌は耐熱性を持つ菌には効果がないことがあります。
*熱湯や塩素系漂白剤を使用する場合には、気を付けて使用してください。

洗浄・除菌後に、まな板をキレイに保つ方法は?

湿った状態にしておくと、残った菌が増殖してしまうので、できるだけ乾燥しやすい場所に保管しましょう。また、除菌後に汚れた手で触ってしまうと、汚染が広がってしまう可能性も。洗浄・除菌後のまな板は清潔な手で取り扱いましょう。

施設情報

エフコープ商品検査センター「りんご館」

エフコープ商品検査センター「りんご館」

エフコープ商品検査センター「りんご館」では、生産者や取引先、エフコープで確認した商品基準や商品仕様書などの約束ごとが守られているか検査を通じて検証しています。安心して利用できる商品をお届けするために、さまざまな角度から検査を行っています。

◎商品検査センターについて、詳しくはこちらから
https://www.fcoop.or.jp/product/product_inspection/